●収容所映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

収容所映画 ベスト10

 

戦時中の捕虜収容所、あるいは悪名高きユダヤ人収容所

そんな収容所を舞台にした映画特集。

ドイツからみの作品がとにかく多いです。

 

 

1 ライフ・イズ・ビューティフル

涙なしでは観られない、ユダヤ人収容所を舞台にした家族の物語。前半のロマンスドラマから、後半は収容所で命をかけても、最後まで家族を守るために嘘をつき通す男のドラマへと続いていきます。子供には最後まで務めて明るくふるまう父親の姿は、この上ないせつなさを誘います。

ライフイズビューティフル 

 

2 カティンの森

戦争の残した重い過去がずしんと響いてくるような、あまりにも辛い作品ですが、これを直視しないと、歴史に目を瞑ったままになってしまうことにもなってしまいます。長い年月を経て明かされた事実に、改めて忘れてはいけない過ちを思い知らし召されるのです。そういった意味で、この作品の作られた意義は決して小さくないですし、遠い過去のこと、あるいは全然違う国の話と片付けてしまうには、あまりにも重い内容です。ラストのシーンは言葉もありませんでした。

 カティンの森

 

3 太陽の帝国

クリスチャン・ベールの役への入り込みが子役時代から見られるのですね。せわしくなく駆けまくり、狂喜する様子に思わず引き込まれてしまいました。舞台もある程度固定され、内容そのものは派手な内容ではないのですが、異様な状況の中で少年がどう過ごし、心理的にどう変化していったのか、一風変わった角度での戦争映画ということで、スピルバーグらしい作品だったとも言えそうです。

 太陽の帝国

 

4 パワー・オブ・ワン

収容所に入れられたピアノの先生でもあり、人生の先生、彼に逢うために収容所に通う主人公。作品は、その中で生まれた人種差別に闘う英国少年と黒人たちとの交流を、恋愛もからめながら描いている、メッセージの強い青春映画です。

 

 

5 黄色い星の子供たち

この時代のユダヤ人への迫害を扱った作品は数多く作られていますが、特にこの作品は正攻法な題材・方法で作られていて、それだけに余計に歴史の事実の重みというものが素直に伝わってきました。そしていつも思うのは、戦争というものが持つ、普通の人々までを狂気の渦の中に巻き込んでしまう覚醒力。冷静に考えればおかしいとすぐに理解できることを、みんながみんな自分を見失って、正しい行動をとることができなくなってしまう集団催眠。そんな中でも自分を見失わなかった看護師、そして子供たちをどこかで助けた市民。そんな人がいたおかげで、最後は少し救われた思いでした。

 黄色い星の子供たち

 

6 人間の運命

こちらもドイツ軍による捕虜収容所。戦争に運命を翻弄された一人の男の哀しみと一筋の光明を描き出した感動作です。死の淵と向き合いながら生き延びてきた末には家族との別れ。生きがいとしてみつけたのは嘘から出た親子。互いに互いを必要とする関係に、嘘だと言っても誰も非難できまい。パパと信じてなつく幼子の姿がなんとも意地らしい。戦争に運命を変えさせられたのは数え切れないほどいるでしょうが、そのなかのたった一人の物語ではあっても、共感を呼び涙を誘うのです。

 

7 勝利への脱出

南ドイツの捕虜収容所を舞台にしたサッカー映画は、単純明快で爽快なスポーツ娯楽作として楽しめる作品です。次第に気分を盛り上げていき、最後の勝利で気持ちよく終わるという、典型的なスポーツ映画の構成ですが、そこに脱走の試みという要素を入れ込むことで、サスペンスフルな味付けもしています。スタジアムに押しかけた大観衆は圧巻で、映像にリアリティを与え、ナチス側の最後の呆れたような表情が、この物語のすべてを物語っているようでした。

 勝利への脱出

 

8 ジャスティス

こちらもドイツ捕虜収容所が舞台。次にどんな展開を見せるのか、なかなか目を離させてくれない脱走ものです。しかしながらラストがあまりにも唐突かつ偽善的。それまでは悪の権化をいくような男が急にみせる「正義」。全く前兆も伏線もなかったので、素直に受け入れ難いラストでした。それでも、人種差別や戦争中の非人間的行動などを盛り込み、娯楽的且つ社会的なドラマ・サスペンスとして十分に楽しめるものにはなっていました。

ジャスティス 

 

9 ヒトラーの贋札

なんとか殺されずに命を永らえるために、ドイツ軍の贋札作戦に加担せざるを得なくなったユダヤの男たち。贋札作りが成功すればとりあえず作業に従事でき、少なくともしばらくは殺されずに済みそうだという人間の本能としての生への執着、一方で贋札作りにより憎きナチスの資金調達を助けることになってしまうという自尊心、その狭間で揺れ動く主人公をはじめとする収容者たちの葛藤が伝わってきます。正義感が強く作業に協力的でない者、仲間を密告しようとする者、そういった内輪での揉め事も増える中、ギリギリの選択で仲間たちを守ろうとする主人公の冷静な行動には実に感心させられました。

ヒトラーの贋札 

 

10 大脱走

ドイツの捕虜収容所からの脱走を描いた脱走映画の代表的作品。とにかくスティーヴ・マックィーンがかっこよくて、小気味よいテンポで脱走を快活に描いているので、観ていてすっきりします。実話に基づいているというから驚きです。

 大脱走

 

11 シンドラーのリスト

12 鯨の中のジョナ

13 アンネの追憶

14 戦場にかける橋

15 脱走特急

16 脱走大作戦

17 第十七捕虜収容所  

18 シャトーブリアンからの手紙 

19 不屈の男 アンブロークン

20 サウルの息子