●飛行機墜落映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

飛行機墜落映画 ベスト10

 

飛行機やヘリコプターが墜落したり、墜落した飛行機からドラマが始まったり、

あるいは墜落しそうなのを必死に避けようとしたり、

そんな墜落にまつわる映画の特集です。

 

1 クライマーズ・ハイ

日航機墜落事故を主として報道する側の視点で描いた力作です。大事故を題材にして、新聞社という特殊な中で戦っている記者たちのドラマを熱気ムンムンに描き出す、そんな映画でした。ひとつ大事件が起これば、昼も夜も関係なく動き回り、常に時間との勝負で緊張感の中に身を置かなければならない、相当過酷な稼業。実際、劇中でも現役の新聞社勤務の社員が死んだり、倒れたりしていきます。この映画では、新聞社の中でもそれぞれの立場や考え方によって、意地とプライドとメンツがぶつかり合う凄まじさが如実に表され、その熱さに圧倒される思いでした。

クライマーズハイ 

 

2 沈まぬ太陽

日航機墜落事故を主として会社側の視点で描いた力作です。上映時間、テーマ、ロケーション、キャスト、どれをとっても邦画では稀有なスケール感で見応えいっぱい。そしてこれを観ながら、企業の中の一員として生きるってどういうことだろうと、一サラリーマンとして考えることが次々にあふれ出てくる思いでした。恩地と行天、企業の中でのあり方としては両極端で対照的な二人の関係の変化を興味深く観ることができ、その中で自分はそのどちらの生き方も真似できないだろうと、情けなく思ったりもします。それと同時に企業としてのあり方についても、今一度考える機会にもなり、「コンプライアンス」という概念が一般的に浸透している現代だったら、この国民航空社の対応は少しでも違ったものになったのだろうかと、長い上映時間ですから、いろんなことが頭の中を駆け巡りました。

沈まぬ太陽 

 

3 ユナイテッド’93

とことんリアリティを追求し、事実に忠実に描こうとしている強い意志を感じます。実際、凄惨なあの出来事から5年という時間しか経っていない時期、それをドラマティックに脚色したり、必要以上の演出を施したり、そんなことは到底できるはずもないでしょう。ただこの事実から観ている人は何を感じるのか、事実を伝える機会だけを提供した映画だと思うのです。ですから有名なスター俳優などは必要ないですし、それどころか邪魔な存在にしかならないということで、すべてが無名のキャストを使っています。そして事実にできるだけ忠実にあろうとした映画である以上、その内容に対して良い悪いなどと批判することなど無意味でしょう。実際に起きたことは起きたこと、それ以上でもそれ以下でもないのです。

 

 

4 靴をなくした天使

風刺と皮肉がきいていながら、ハ-トにも訴え掛けてくるよく出来たストーリーになっています。なんといっても冴えないこそ泥を演じるホフマンがさすがの演技。墜落した飛行機から盗もうとしていたのに、命の恩人に仕立て上げられて(?)しまう、観ている側は真実を知っているだけに、彼と偽もの以外の全員が真実を知らずに騙されている様子にはやきもきさせられますが、その当あたりの脚本が上手い。最後に真実をゲイルが知る場面で、ようやくほっとするのですが、実はそれでもそれ以外の人々は騙され続けているわけで、そのへんがなんとも皮肉であります。金をとるか、名誉をとるか、結局金と名誉は別々の人へ分かれていくのでしょうか。

靴をなくした天使 

 

5 ブラックホークダウン

こちらはヘリコプターの墜落。一人一人の人物をクローズアップさせて情感に訴えるでもなし、必要以上に正義を振りかざした会話がなされるでもなし、とにかくリアリティを一番に追求していった成果が見られる作品になっています。それだけにかえって戦争のリアルな悲惨さ、無毛さが伝わってくるのです。時折目を瞑りたくなるシーンも同様。俳優もどれも多くの兵士たちの一人といった扱いで、そのバックグラウンドに入りこむような演出はほとんど見せないません。実際に行われた戦争を現実に忠実に描くことで、観ているものに戦争をどう捉えるかという作品の主題の部分を預けてしまっているような、考えさせられる映画でした。

 ブラックホークダウン

 

6 シンプル・プラン

森の中に墜落したセスナ機。そこにあった大金。その大金がごく普通の人々を狂わせていくのです。次々に深みにはまっていく様子は、物語としては興味深く、一方でお金の持つ怖さも改めて感じさせられます。衝撃的な結末とさらにそのあとのオチまでついて、サスペンスものとしての見ごたえは十分。

シンプルプラン 

 

7 10億分の1の男 

墜落した飛行機の搭乗者237人の中で唯一ひとり生き残った人物…。風変わりなストーリーではありますが、充分観ている者を弾きつける力を持っている作品です。やや強引ではありますが、意外な敗戦などもあり、次の展開が読みにくいところがなかなかスリリング。強運の男、強運の女、結局だれが本当に強運だったのか、答えはそれほど単純でないところもまた面白い。

 

 

8 フライト

こちらは墜落からなんとか逃れた話。デンゼル・ワシントンの演技は相変わらず安定しています。抜群の判断力と操縦技術で多くの人を墜落事故から救った優秀なパイロットとしての面、一方でアルコールを自分の意志で立つことが出来ずに家族からも見放された弱い人間としての面、強さと弱さの両面を同時に表現できる力はさすがで、主役としてきちんと作品を引っ張っていました。そんな彼の演じる機長を見る周囲の目が、強い面弱い面どちらを中心に見るかによって、彼自身への評価が違ってくるのは興味深いところでもありました。

 

 

9 トンマッコルにようこそ

山奥の村に墜落した飛行機をめぐり、喜劇と悲劇をバランス良く混ぜて、ファンタジックな物語に仕上げてはいますが、実は悲惨で厳しい戦争ドラマなのです。今なお続く朝鮮半島の分ですが、その状況に対し強烈な当てつけをしているようにも感じました。敵味方が入り混じっての一発触発状態の序盤、のどかな村で人間らしい生活を取り戻していくコミカルな中盤、厳しい戦争という現実の中に再び身を晒される終盤と、メリハリのついた構成になっているので、とても観やすいです。村での時間が夢のようにのどかで暖かいものであっただけに、その前後の戦争とのギャップがまた現実の厳しさを際立たせているのでありました。戦争のない暮らし、それは誰もが願うことでありながら、未だ実現されたことのない世界。そんな理想の世界と現実を対比させられることにより、想像していた以上に重く考えさせられる作品でした。

 

 

10 生きてこそ

実話をもとにした雪山サバイバル・ドラマです。アンデスの山中に墜落した飛行機に搭乗していた学生たち。次々に仲間たちが息絶えていく中で、いかに生還したのか。あまりに過酷で残酷な生還劇は、事実に基づいているだけに、かなりの衝撃を残します。そしてアンデスの自然の厳しさから生還した瞬間は、やはり感動を誘うのです。

生きてこそ

 

11 ヘブンズ・プリズナー

12 パッセンジャーズ

13 ノウイング

14 THE GREY 凍える太陽

15 偶然の恋人

16 世にも奇妙な物語・映画の特別編

17 フィアレス

18 エアフォース・ワン

19 ハドソン川の奇跡

20 キャスト・アウェイ