蓮佛美沙子 出演映画 ベスト10
イメージとしては、主人公やヒロインの友人役が多い印象です。
1 白ゆき姫殺人事件
湊かなえ×中村義洋とくれば、期待しないわけにはいかないでしょう。そしてその結果は、期待を裏切らない、掛け値なしに面白い映画に仕上がっていました。計算された構成、適材適所の配役、巧みな映像表現、込められた現代社会への風刺、そして魅力的なストーリー展開と、冒頭から結末までぐいぐいと惹きこんでいく力もまた見事。娯楽映画として観客を楽しませながらも、一方で現代の社会的病理をテーマとして送り込んでいく強かさ。ワイドショーでの取り上げ方など、多少の誇張は気にはなりましたが、全体としては些細なことに思えるほど、よく出来た作品でした。殺された女性の仕事上のパートナー役で蓮佛美沙子は登場。
2 バッテリー
お子様からお年寄りまで幅広い世代で見られるような、きれいにまとまった佳作に仕上がっています。のどかな田舎の町をバックに、野球大好き少年たちの素朴さがマッチして好感の持てる青春スポーツドラマなのですが、特に遊びといえば野球であった我々のような世代の男性には、どこか懐かしい感じさえしてきます。ゆったりとした時間が流れているように感じるのですが、上映時間中一度も退屈さを感じることもなく、一気に観られてしまいました。このように、この作品が惹きつける力を持っている理由のひとつとして、2時間という時間の中で描かれている人間関係がなかなか充実しているということが挙げられるでしょう。学校では仲間との友情をはじめ、先輩との確執、師弟関係、ライバル関係、家庭では母親と息子の関係、兄弟愛、祖父と孫の触れ合い、夫婦関係とそれぞれがきちんと抑えられていてそつがありません。林遣都演じる主人公がほのかに恋心を抱く同級生が蓮佛さん。
3 日本のいちばん長い日
リメイク作品ではありますが、原田眞人らしい演出で見応えある戦争歴史群像ドラマになっていました。政府、宮中、軍部とそれぞれがポツダム宣言の受諾に対して思いを持ちながら、玉音放送までの時間に起きた出来事を刻々と追う中で、その時間は敗戦を受け入れるまでに最低限必要な時間であったのだろうという思いを強く持ちました。リメイク作品ですので内容的に目新しさはない分、前作から50年近く経過した今改めてこの作品を作る意義を考えながらの鑑賞でしたが、社会派の群像劇には長けている原田監督だけあって、緊張感を持たせながらも、現代の観客にとって観やすいものになっていたのではないでしょうか。蓮佛美沙子は陸軍大臣の娘役。
4 ハナミズキ
基本的にはアイドル映画ですが、なかなか侮れない情感のある作品になっていたと思います。余計なシーンを差し込んだりして変な受け狙いやご機嫌取りをすることもなく、極めて正攻法に作られ、そのあたりは好感が持てます。主演の二人も頑張っていたのではないでしょうか。特に新垣結衣は、高校生から海外で働く20代後半の幅広い年代をそつなくこなしていたと思います。ガッキーの相手役生田斗真蓮の最初の結婚相手を佛美沙子が演じています。。
5 君に届け
なんか、みんないい子ですね。人のことを思いやる気持ちを持つ優しい高校生ばかりで、皆がこんなだったら素敵な青春が送れるでしょうになんて思ってしまいました。恋愛もそうですけれど、それ以上に女の子同士の友情にキュンキュンしてしまいますね。お互いに相手の格好ではなくて、中身を見て接しているというところが素敵で、ある意味高校生でも人間ができているといいますか、見習わないといけないなとさえ思ってしまいました。三浦君、好感度がまたあがりますね、これ。主人公の友人役で蓮佛美沙子は出演。
6 DIVE!!
スポーツをテーマにした青春映画としては、奇を衒わずに、正攻法に作ってきたと思います。飛び込みというスポーツを軸にした競い合いと友情、そこに親子関係やちょっとした恋愛要素も落とさずに入れ込んで、青春映画らしくさわやかに仕上げています。主要キャストも皆鮮度が高く、その部分でも瑞々しさをうまく表現できていました。もちろん、長い原作を収めるには、端折ってしまった部分はあります。競技会における他のライバルたちとの緊張感あふれる競り合い、ことに飛び込み競技独特の1回1回の飛び込みごとに順位がめまぐるしく変わっていく戦いの様子は、原作の中でも好きな部分ではありましたが、今回は最小限度にまとめられていました。しかし人間ドラマの部分を盛り込んでいくとなると、やむを得ないことでしょう。現役や往年の飛び込み選手なんかも顔を見せ、飛び込み界全体が協力して作り上げたような雰囲気も好感が持てました。選手の一人の彼女役で蓮佛美沙子は出てきます。
7 彼女の人生間違いじゃない
東日本大震災はまだ終わっていない、ということは判ります。仮設住宅で済み続け、仕事にも復帰できなかったり、自殺未遂を繰り返したり、その中で日々暮らす人々の生々しい日常が描かれてはいます。ただこの主要人物がどう考えて、何を思っているのかというところが実はあまり伝わってこないのです。ただただ悶々と前に進めずにいるのですが、それが何でなのかというところが明確ではないので、観ている方ももやもや状態になってしまうのです。それが現実なのかもしれませんが、彼らの生活と自陣の影響の因果がどうもすっきりと入ってこなかったです。被災地を取材する女性の役で蓮佛美沙子は出演。
8 RIVER
ドキュメンタリー風のリアルな表現で、廣木監督の想いと言うものが伝わる作品です。秋葉原殺傷事件、そして東日本大震災と実際の出来事を通じて、そこに流れる喪失感にやるせなくなります。なんとか亡くした彼氏を忘れ前へ無効としていた時に起こる大災害。とめどなく襲う悲劇はいつ止まるのか。蓮佛美沙子としては貴重な主演作。
9 いけちゃんとぼく
どちらかというと、大人よりも子供の観客を想定して作られたのだろうなという作りでしたね。まあ、想像がついたことではありますが。なので、いじめっ子との関係を主軸に、頑張れ少年よ!的な教訓めいたことが大きなテーマになっていて、分かりやすくはありました。登場人物の描き方も良くも悪くもステレオタイプ。ただストレートすぎて、大人にはちょっと物足りないかも。相手の見えない演技は子供にはかなり難しかったのではないでしょうかね。深澤くん、その点で大健闘!主人公の初恋のお姉さん役で蓮佛さんは出演。
10 エイトレンジャー
SF+アクション+コメディ+友情ドラマといったサービス精神いっぱいの映画を目指そうとしたのでしょうが、ファン以外の人がこれを観て十分に楽しめるかと言うと、ちょっと微妙。ジャニーズの同じメンバーが一つの映画に集結するというのは、近年ではごく限定的。しかもある程度キャリアを積んだ彼らが、今になってこの手の作品を作ろうとしたということは、かなりの思いというものがありそうに思うのですが、出来上がりは「ちょっとノリで作ってみました」という仕上がり。ファンだけに楽しんでもらいたいのか、全国区としても彼らの名前をさらに広げたいのか、もう少しターゲットと内容の合ったものなら納得できるのですが、やや中途半端な印象でした。蓮佛美沙子は新米刑事役。