●田中邦衛 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

田中邦衛 出演映画 ベスト10

 

個性的な話し方で、よく物まねされたものです。

 

 

1 私をスキーに連れてって

これだけリアルな時代のにおいを感じさせる作品というのも、ある意味貴重ですし、一種の名作と言えるのかもしれません。当時流行の兆しを見せていたもの、当時最もおしゃれなアイテムを揃えて組み立てた結果、ラブ・コメディとしても飽きの来ないキュートな作品に仕上げた力は、もっと評価してもいいのかもしれません。特に当時の時代を生で感じた世代にとっては、時間が経過すればするほど懐かしさを誘う作品になるのではないでしょうか。スキーの元ワールドカップ選手を田中邦衛が演じています。

 

 

2 息子

家族のあり方が変わってきた現代社会(といっても15年も前ですが)において、やはり住み慣れた田舎での生活が一番いいと昔を懐かしく思う老人と、2人の息子との関係がリアルに描かれています。家族を持ちマンションを購入した長男一家ではどこか肩身の狭い思いをし、出来の悪い次男が結婚したいと思う聴覚障害の女性を見つけたことに安心し、住み慣れた古い田舎の家に戻ってきたときのほっとしたような表情がすべてを物語っているようにも思いました。子が親を心配し、親が身を心配する親子関係を湿っぽくなりすぎないように描きつつ、社会全体の中での家族のあり方、さらには間接的には過疎についまで問題を提起しているかなり奥深い作品であるといえましょう。芸達者が揃っていますが、中でもこの映画で各賞を獲得した和久井映見の好演が光りました。田中邦衛は運送屋のおじさん役。

 

 

3 駅 STATION

キャストが豪華。ちょい役、中にはほとんど顔見せだけの役にスターが登場しているのはさすが。作品は思わず引きこまれてしまう。北海道のはずれの年末淋しさを、テレビの演歌がさらに情感を盛り立て、寒さが身に染みるように伝わってきます。高倉健演じる主人公の幼なじみ役で田中邦衛は出演。

 

4 新幹線大爆破

高倉健の作品によく出ている田中邦衛氏。今作は大作感があふれた作品になっています。力の入り具合がひしひしと伝わってきて、さらに犯人、運転指令長、現場の運転士、それぞれの苦悩のドラマもきちんと描かれており、実に見応えがあります。犯人の動機がもう少し感情的に伝わってくれば、一層よかったかもしれませんが、当時の娯楽作としては頑張っていたのではないでしょうか。

 

 

5 君よ憤怒の河を渉れ

日本版『逃亡者』的な展開。娯楽映画として徹した作品で、高倉健としては本格的なサスペンス作品です。北海道に飛んだり、東京に戻って精神病院に進んで入ったりと、とにかく舞台も目まぐるしく変わり、スピード感と緊張感に溢れた作品です。しかしコミカルな音楽をそこに乗せることで、どこか人を食ったようなユーモアも込められ、そのあたりは独特の雰囲気を醸し出しています。次第に真相に気づき出し、対立していた原田芳雄演じる刑事が、高倉健演じる逃亡中の検事に協力していく様子に、刑事としての一本芯の通ったところが見えて、かっこよかったです。主人公を犯罪者だと証言する男の役で田中邦衛は出演。

 

 

6 仁義なき戦い

実際の抗争を基にしているということで、どこか社会派映画的な硬くて古臭いムードを醸し出す編集がされていますが、とにかくタガが外れたように重要人物たちが殺されていく様子は、狂ったヤクザの世界を強調しているようでもあり、人間どうしたらこうなるのかといろいろ考えてしまいます。強面の威圧感ある俳優陣達がぶつかりあう構図は緊張感があり、誰が敵で誰が味方か最後まで目が離せない展開。そして深作監督らしい狂気溢れる感じがあふれ出ていて、いかにも「らしい」作品になっていました。田中邦衛は暴力団の組員役。

 

 

7 椿三十郎

いうまでもなく黒澤明の作品。のちに織田裕二でリメイクされましたが、リメイクでもそれなりに面白く観られるのは、やはりオリジナルである今作がしっかりしているから。三船敏郎が実に味わい深いキャラクターになりきって、主人公を演じてます。若き田中邦衛が登場。

 

 

8 居酒屋兆治

まさに高倉健映画です。函館の街はずれで営む居酒屋を舞台に、そこに集まる男女の、どこかもの悲しさの漂うドラマです。田中邦衛は高倉健の無二の親友役で登場。

 

 

9 最後の忠臣蔵

展開自体は原作を知らなくてもほぼ先の読めるもので、その部分での緊張感というものはなかったのですが、話題性よりも身をとったキャスティングで、メリハリもきいて実にしまりのあるものになっていたと思います。ルックスで選んだという桜庭ななみも、その意図に納得の、日本人らしい品のある佇まいで撮れていて、作品になじんでいたと思います。こういう後日談があったとしても面白いと、興味深く観られました。田中邦衛は奥野将監役。

 

 

10 若者たち

原爆症への偏見、学歴差別社会、学園紛争…当時の時代背景や世相を大きく映し出した兄弟ドラマです。長男を中心に、兄弟だけで貧しくてもせいいっぱい暮らす中、お互いにぶつかり合い、そして助け合い、とにかく今を生ききる熱さを感じる作品です。兄弟の長男が田中邦衛。

 

 

11 男はつらいよ 寅次郎紅の花

12 優駿

13 隠し剣 鬼の爪

14 みんなのいえ

15  激動の昭和史・沖縄決戦

16 やくざ戦争 日本の首領

17 TOMORROW 明日

18 ハワイの若大将

19 網走番外地

20 動乱