筧利夫 出演映画 ベスト10
同郷なので応援しています。
1 ボックス!
好感の持てる青春スポーツ映画になっていたと思います。横道に大きくそれることなく、あくまでもボクシングの試合を主軸に整理して構成していったことで、結果的に感情移入しやすく、しかも分かりやすい作品に仕上がりました。勉強が苦手で出来の悪い主人公がこういった映画に関わると、大きなトラブル(例えば喧嘩で仲間や家族に迷惑をかけるとか、部員と対立するとか)を敢えて展開に突っ込むことで、よりドラマチックに仕立てようとしがちなのですが、この物語では、そのあたりがわりとあっさりしたことで、逆に爽快感をうまく引き出せたように思います。あくまでもボクシングを通して、選手としても人間としても成長していく様子を丁寧に描いたことが、成功に繋がったのではないでしょうか。筧利夫はボクシング部の監督さん。
2 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ！
この映画に何を期待するのか、観ているものの期待を充分分かって消化していて、映画としての質はともかく、けっして裏切らない娯楽映画に仕上げています。登場人物のキャラクターや関係に説明がいらない分、組織変更て最初からそれを利用した泣き笑いに突っ走れる分、中身もなかなか盛り沢山。笑いのツボもきちんと押さえていて、それぞれがきちんと役割を果たしていますて。女指揮官が登場した時点で、物語の結末は見えているようなものですが、それでも退屈させずに見せることで真骨頂を発揮。筧利夫もシリーズのレギュラー。
3 はやぶさ/ＨＡＹＡＢＵＳＡ
詳しい知識がなくても分かりやすいようにきちんと説明してくれ、およそ堤幸彦らしからぬ丁寧で万人向けの分かりやすい作品になっていたと思います。3作競合の初っ端としては、ぴったりの内容でした。ともすると専門的過ぎてついていけなくなる可能性を孕んだテーマでありながらも、そのあたりの危険をうまく回避していたように思います。さらに携わる人々の熱意も温かく描かれ、自分が子供のころに望遠鏡を買ってもらって夜空を眺めていた頃の気持ちを思い出してしまいました。キャストのみなさんもみな好感の持てる演技でしたね。筧利夫は官僚役。
4 アンダンテ 稲の旋律
日本の偏った食糧事情、その一方で自然の中で作物や家畜を育てることの素晴らしさを人々の交流の中で描くことで、農業の意義とやりがいをクローズアップさせようという意図は明確に伝わってくる作品。それでいて飽きさせないためのドラマも、親子関係、恋愛、主人公
の社会復帰と盛り込んで、なかなかまとまったものになったと思います。ただ演出面で、村野武範演じる父親については次のセリフが予想できるぐらいに陳腐でありきたりなキャラクターづけで、やややり過ぎの印象は受けました。あと主演の新妻聖子ですが、エンディングの歌唱を聴いてびっくり。これだけ歌えるのなら、ぎこちない所作のピアノよりも、特異な歌を題材に筋立てした方が良かったかなとも思いました。農家の男性を筧利夫が演じます。
5 踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望
前作の反省があったかどうかは分かりませんが、最後だからといってむやみに大風呂敷を広げたり、或いはもう決して続かないように主人公を殺してしまったりということなく、「らしさ」を十分に出せたファイナルになったのではないでしょうか。シリーズの主要キャストや、印象に残った登場人物もどこかに登場させ、ファンサービスも含めた手堅い一作になりました。事件捜査の顛末については無理やり感がありますし、のんびりした署の雰囲気も相変わらず現実離れした空気ではありますが、そこを否定すると、そもそもこのシリーズが成り立たないというもの。敵、味方、どちらかよく分からない者、その3者の立ち位置を明確にすることで、本来の「らしさ」に繋がったように思いました。
6 容疑者 室井慎次
権力やマスコミなどに叩かれ、地位を失う寸前になりながらも信念を貫こうとする姿こそ、室井のキャラクターであり、その点では充分に見せられたと思います。法廷ドラマや謎解き、或いは爽快な復讐ドラマを期待すると、ちょっとはずされるかもしれないです。最後は敵側のミステイクと、隠れたところで行われていた捜査で形勢が逆転する脚本からしても、この映画では操作のプロセス自体に重きを置いていない気はしました。
7 天国までの百マイル
いかにも日本映画らしいテーマ。わずかな可能性に賭けて病気の母親に手術を受けさせようとする気持ち、金も仕事も家族も失いながらも、必死で母親を運ぶ男の姿をついつい応援したくなります。人の心の温かさが伝わる作品。街金融の社長役で筧利夫は出演。
8 最後の恋、初めての恋
病気者の純愛ストーリーというありがちな題材はここでも美しい女性が被害者(?)。予想された展開で進みますが、出来は悪くないです。ドラマティックかつロマンティックなムードで、やがて死に行く女性に同情がいくように、狙いは外さずに作られています。主人公の友人役で筧利夫は出演。
9 THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦
筧利夫主演作ということになります。これ単発で観ても分からない部分があるのは仕方ないのですが、それでもそれなりに楽しめるものにはなっています。３分間しか戦えない巨大ロボットなどどうかと思ったりもしますが、まあ所詮架空の話ですし。テロリストの狙いがよく分かりにくく、そもそもそこに触れないまま、ただ向かってきた相手と戦うだけというのは、やや浅い印象。
10 キャプテン
原作の素朴さを持ち込んだ意外な好感の持てる作品に仕上がっていました。部員たちはノンスターでしたがそれがが成功、正直なところ棒読み台詞も目立ったのですが、それがかえってキャプテンの世界らしくて、さわやかな印象を残しました。主人公谷口の父親を演じたのが筧利夫。
11 踊る大捜査線 THE MOVIE
12 ボクが病気になった理由（わけ）
13 大夜逃 夜逃げ屋本舗3
14 破線のマリス
15 22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語
16 この空の花火/－長岡花火物語－
17 梟の城
18 巌流島
19 命
20 DRIVE