●恋人が出征する映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

恋人が出征する映画 ベスト10

 

恋人が戦地に召集された。悲しいわ。辛いわ。

そんな映画です。

 

以前の記事 夫が出征する映画 ベスト10 はこちら

https://ameblo.jp/tsupparitaro/entry-12019350213.html

 

 

1 哀愁

典型的なメロドラマなのですが、戦争という時代背景やヴィヴィアン・リーの繊細さ、対照的なロバー・テイラートの明るさが余計に物悲しさを誘い、音楽ともあいまって、いわゆる「泣ける」悲恋映画となっています。悲劇的なラストには言葉もありませんでした。

 哀愁

 

2 つばさ

記念すべき第1回アカデミー作品賞受賞作品。1927年なのでまだサイレントですが、これがなかなかダイナミックでドラマティックな作品でびっくりしました。戦争ドラマと簡単に書いてしまいましたが、ロマンス映画であり、青春友情映画であり、航空アクション映画でありと色んな要素が入り混じった壮大な娯楽作品になっているのです。迫力のある空中戦はこの時代にどうやって撮影したかと思われるシーンもあり、また泡をアニメーションを使って幻想的に表現、クララ・ボウの色っぽいシーンまでサービスし、まさにあらゆる要素を詰め込んでいます。ヒロインが片想いの彼を追いかけるシーンではコミカルタッチで描き、しかし要所要所ではドラマを盛り立てる演出と、なかなか凝っています。ある意味荒削りでまとまりがないということも言えるのですが、それを帳消しにする力強さがあり、80年前の作品ながら新鮮な気持ちで楽しむことが出来ました。

つばさ 

 

3 きみに読む物語

なんの衒いもない純愛ストーリー。ずばりテーマは永遠の愛。作品の中で展開されている10代から死ぬ瞬間まで続いていく愛情は、ある意味理想でしょう。高裁に対する親の妨害、戦地に召集された男、別の男性との恋…いろいろ生涯はありながらも、死ぬ瞬間まで寄り添って死んでいくという、恋愛の教科書のようなラストなのですが、それがまた幸せな気持ちにさせてくれます。

 きみに読む物語

 

4 恋のドッグファイト

出征前日の1日を中心に描いたキュンとくるような青春ロマンス映画。未公開なのが不思議なくらい雰囲気がある。難点をいえばヒロインの魅力なのですが、テーマがブス競争から始まる恋愛だけにいたしかたないところ。最後は時間が飛んでハッピーエンドと、恋愛映画の王道ではあるが、たった1日の恋が何年経っても忘れずに続いていたことが素敵。

 恋のドッグファイト

 

5 モロッコ

好きな相手との結婚をあきらめやさしい金持ちとの結婚を受け入れるものの、やはりあきらめきれない…古今様々な映画で描かれてきた悲恋の形態でありますが、その形の恋愛映画のまさに古典といって良いでしょう。アンニョイで蓮っ葉な雰囲気を漂わすディートリヒが最後に見せる、先を考えないただただ情熱から湧き上がるがままにとった行動は衝撃的であり、強い余韻を残します。もちろん映像的には、今には比べることができないほど技術は未発達なのですが、そのぼやけた雰囲気ががかえって、異国での戦時下の恋愛模様をムードあるものに仕立てているから不思議です。

 

 

6 また逢う日まで

昭和18年の日本。その時代背景だけで成り行きが想像できるのですが、とにかくバリバリのメロドラマです。戦争が激しくなり、ついに彼のところにも赤紙が。そして二度と生きて帰ることがありませんでしたという悲しい結末。

 

7 つぐない

少女が深く考えずに犯した1つの罪の重さとその贖罪について、いろいろ考えさせられる深い作品には違いありません。英国映画らしい格調も感じられ、見応えのある1本でした。最も罪を償わなければならない人物が、一番幸せになっていくという、もやもやした気分はどうしようもなかったですが…。

つぐない

 

8 親愛なるきみへ

当然ロマンスを盛り上げるには障害が必要なわけで、この作品の場合は「会えない時間が長い」ということ。そのことが後半の展開、そして最後の事実の露見に繋がるわけで、そういう意味では非常に分かりやすい構成でありストーリーになっています。手堅く作り上げたという印象です。

 

 

9 絶唱

山口百恵と三浦友和ゴールデンコンビによる文芸映画。山陰の田舎で愛をはぐくむ二人にも容赦なく召集令状は届きます。当然この手の文芸ものにはハッピーエンドなど待っているはずもなく、最後は涙を誘う展開で終わっていきます。

 

 

10 恋恋風塵

いかにもアジア的な恋愛映画。田舎の景色と兵役という過酷な社会義務の中で引き裂かれてしまった若い二人の恋模様が、みずみずしく描かれています。ゆったりゆったり進行していくので、二人の恋があまりに淡々としているので、感情移入するまもなく、いつのまにか結ばれ、あっけなく離れていく感もありました。