フォレスト・ウィテカー 出演映画 ベスト10
演じる役のキャラクターもお人好しから独裁者まで、
出演作作も重いテーマのシリアスドラマから娯楽大作まで、
とにかくふり幅が広い俳優さんです。
しかも監督業もこなすということで、才能も豊か。
今回はフォレスト・ウィテカーの特集です。
1 ラストスタンド
シュワルツネッガー見事に復活です。年齢的な衰えと言うものをうまく作品に生かしながらも、まだまだやれるというところを見せつけるようなストーリーは、自虐的でもありながら、新たなスタートを示すものでもあります。今のシュワルツネッガーのハリウッドでの立ち位置と、映画の中の役どころがうまくリンクしていたのではないでしょうか。作品的にもガンアクション、カーアクション、肉体による格闘と過去に求められてきたものを一通り盛り込みながらも、スリルとスピード感にあふれた展開で、今までの作品の中でも上出来な部類。適当なストーリーとサスペンスでお茶を濁すかと思いきや、想像以上に力がはいった作品に仕上げてきました。FBI捜査官でウィテカーは出演。
2 ラストキング・オブ・スコットランド
ウガンダの独裁者アミンを演じてアカデミー主演賞を獲得した代表作です。アミンの犯した非情な政治の惨さを改めて伝えようとしているのですが、サスペンスフルな展開で、不謹慎ながら、娯楽映画としても十分に耐えられる出来です。軽い気持ちが、アミンの凶暴性に触れ逃げ場を失っていく一人の若い医師の緊張感が伝わってきます。フォレスト・ウィテカーの真に迫った演技もさすが。
3 メッセージ
エイリアン映画ではありますが、必要以上に戦闘シーンを派手に見せたりということはなく、おそらく現実にこういうことが起こったら、こんな感じで進むのだろうなぁというリアリティは感じられました。地球にやってきた狙いを探るために、文字言語を解析して、会話までできるようになった主人公。エイリアンの言う「武器」とは?…途中から、いわゆる武器ではなく、言葉とか会話とかそういうものなのだろうなというのは観ていて分かるのですが、まさか時々挟み込まれた主人公と娘の様子が未来のことだとは、最後にやられたと思いました。ウィテカーは大佐役。
4 サウスポー
ボクシングは映画にしやすいのか、取り上げるとその多くが一定レベル以上の作品に仕上がってきます。今作のハイライトのタイトルマッチは大接戦の12ラウンド判定にまで至る長丁場。それぞれのシーンでアクションは決められているのでしょうが、ジェイク・ギレンホールが大奮闘し、リアルなシーンになっています。体もしっかり作って、攻防逆転しながらのボクシングアクションはなかなかの迫力。お父さん大好きな一人娘の表情も豊かで可愛らしく、そこにどストレートな復活ストーリーがどしんと軸となって、感情的にも入り込みやすい王道スポーツドラマとして楽しめました。ウィテカーはトレーナーを演じています。
5 大統領執事の涙
フォレスト・ウィテカーの熱演は見事。若い年代から年老いて足元もおぼつかなくなる老年まで、むろんメイクの技術による助けはあるものの、それぞれの年代を自然に無理なく演じていました。そんな彼の熱演に支えられ、数十年にも渡る主人公と家族のドラマを、当時の社会情勢と黒人の地位との関連を盛り込みながら、重厚に描くことに成功しました。描く時代が長くに渡り、しかもテーマとしても重いものであるため、面白味という点では欠けるかもしれませんし、観ていて疲れることも否定はしません。それでも一人の執事の目を通して、米国における黒人の地位の向上のための歴史の一部分を学ぶことができるというでは意義ある作品となりました。
6 フェノミナン
作品全体にほのぼのとした優しさが漂っているような映画。ジョン・トラヴォルタの力の抜けた演技、キーラ・セジウィックの演じる優しいけれど芯の強い女性、フォレスト・ウィテカーのほのぼのとした雰囲気、それらが重なり合った結果ともいえるでしょう。後半意外な方向に進んで面食らいましたが、後味も悪くないです。好感の持てるロマンス映画。
7 フェイク シティ ある男のルール
ややダークでバイオレンスな世界ではありますが、何が正義で何が悪か、その境が分からなくなるようなごちゃごちゃでどろどろの警察の裏側。めまぐるしく変わる後半の展開は目が離せず、結末がどうなるのか、まったく予想がつきませんでした。そしてフォレスト・ウィテカーは重要な役柄で登場します。
8 バード
ジャズを好きな人にとってはたまらないでしょう。。全編音楽が散りばめられ、それに乗って一人の短い生涯を送った奏者の人間模様が雰囲気たっぷりに描かれています。特に時代を感じさせるセットは古き良き時代を偲ばせるようなムードあるものになっていて印象的。ただ2時間40分はジャズに造詣がないと、ちょっと長く感じるかも。
9 プラトーン
リアリティを追求した映像で、ベトナム戦争の悲惨さ・非情さ・厳しさ、そういったものが伝わってくるオリヴァー・ストーンの力作です。ストーリーよりも映し出す映像のリアリティ重視で、当時としては目新しさもあったでしょう。敵から襲撃される兵士の役でウィテカーも出演。
10 フォーンブース
短いのはいい。ただし、主人公を警察が疑っている時間が長過ぎる。警察がアホ過ぎる。ちょっと見れば様子がおかしいのは分かるのだから、もっと早く異変に気がつけよという感じ。それからケイティ・ホームズはただいるだけの役で、なんでこんなものを受けたのか分からない。そんな難点はあるものの、どうやって窮地を脱するのか、その点ではスリルは味わえたし、その点では合格。
11 グッドモーニング,ベトナム
12 スピーシーズ 種の起源
13 隣人
14 96時間 レクイエム
15 ケープタウン
16 スモーク
17 ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー
18 パニック・ルーム
19 キリング・ショット
20 ビジョン・クエスト 青春の賭け