●原田芳雄 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

原田芳雄 出演映画 ベスト10

 

渋くて魅力的な俳優さんでした。

 

1 八月の濡れた砂

自らのあふれ出るエネルギーを持て余し、目的もなくただただ刹那的に時間を無軌道に費やす若者達の危うさを、夏の海を背景に見事に映し出した青春映画です。汗が噴き出すほどの炎天下、昼間のシーンではほとんどが太陽が出ている中でのシーンということで、その熱さがまた若者たちの暴走を助長しているようでもあり、朦朧としたなかで先の見えない彼らの行き先に観ている方も冷や冷や。脱力したように力が抜けた3人を尻目に、船底を撃ち抜くラストが印象的。神父役で原田芳雄は登場。

 

2 君よ憤怒の河を渉れ

日本版『逃亡者』的な展開。娯楽映画として徹した作品で、高倉健としては本格的なサスペンス作品です。北海道に飛んだり、東京に戻って精神病院に進んで入ったりと、とにかく舞台も目まぐるしく変わり、スピード感と緊張感に溢れた作品です。しかしコミカルな音楽をそこに乗せることで、どこか人を食ったようなユーモアも込められ、そのあたりは独特の雰囲気を醸し出しています。次第に真相に気づき出し、対立していた原田芳雄演じる刑事が、高倉健演じる逃亡中の検事に協力していく様子に、刑事としての一本芯の通ったところが見えて、かっこよかったです。

 

 

3 たみおのしあわせ

結婚を控える娘と父親を描いた映画というものは時々ありますが、こちらは一人息子の結婚を控える父親との物語。ほんわかした幸せムードの話が展開されるのだろうと思っていましたが、実は強烈な皮肉がこめられたブラック・コメディでした、これは。特に今まで見たことのないパターンの結末には唖然、びっくり。花婿オダギリジョーの父親が原田芳雄。

 

 

4 どついたるねん

赤井英和自身をモデルに自身が演じるのだから、一番しっくりするのは当然と言えば当然なのですが、監督、俳優ともデビューになる粗削りさが題材にもマッチして、魅力的な作品になっています。元ボクサーと現役ボクサーの試合シーンだけにリアリティも抜群。今の赤井と阪本を作った作品といっても過言でないでしょう。原田芳雄はその主人公のコーチ役。

 どついたるねん

 

5 歩いても歩いても

簡単に言ってしまえば、ある一家の夏休みの里帰りの2日間を描いたコメディタッチのホームドラマ、それだけです。しかし、これといった大事件が起こるわけではないのですが、それぞれの登場人物がそれぞれの相手に複雑な思いを抱えていることで、それらが映画として成立してしまうところが面白いところ。元医者の父親(原田芳雄)は、開業医を継ぐことなかった次男に対する不満、現役を離れて妻からは邪魔者扱いされている寂しさ、その一方で医者をやっていたという誇りとの間で、なかなか周囲との壁を破れないでいる状態にいます。

 

 

6 花よりもなほ

戦もない時代、貧乏ながらものんびりと和気藹々とした雰囲気の中で暮らす長屋の人々の笑いと涙で綴られています。大きなテーマは仇討ちの意味。その行為にどんな意味があるのか、この映画の中では終始盛んに問い続け、結局は周りの家族や仲間を不幸に陥れる連鎖に主人公は気付いていきます。対照的なあまりに有名な赤穂浪士の討ち入りのエピソードを入れ込むことで、主人公のとった行動の意義はより明確にされています。しかしこう書くとすごく重い映画のようにも感じられますが、実際にはかなり喜劇の要素が多い作品ではあります。治療院を装って仲間を集める武士を原田芳雄が演じます。

 

7 あずみ

遊び心いっぱいのカメラワーク、CGを使ったアクロバチックなアクション満載。いささかSFチックな展開もあるが、それは原作が漫画、ある程度は我慢しましょう。どぎつい殺しのシーンや死体の山々は確かに目を被いたくなるのではありますが、いきなり始まるバトルロワイアル時代劇編から、サバイバル合戦の展開は結構ワクワクしてしまいます。最後に主人公が勝つ事は分かっているのですが、それでもその過程が気になるもの。また実存の歴史上人物とまったく漫画チックなキャラクターが入り混じって繰りなす復讐合戦はそれはそれで面白い。あずみを育てた爺が原田芳雄。

 

8 亡国のイージス

豪華キャストはなかなかの壮観。それぞれ別の立場に立った人間たちが任務を全うするために、ぎりぎりの選択を緊張感の中で何をどうしていくべきか、戦っている様子が熱く伝わってきます。最後は日本的な人情がらみののシーンが戦いを左右しはじめ、緊迫の中でじれったさを感じました。それでも娯楽作品として邦画の中ではという注釈つきながら頑張っていると思いますし、この荒っぽさが力に感じるのであります。原田芳雄は総理大臣を演じています。

 

9 Little DJ 小さな恋の物語

なんともくすぐったくなるような「小さな恋の物語」でした。実にベタベタなストーリーなのです。気持ちを伝えたいけれど伝えられないという、観ていてからだのあちこちがむず痒くなってくるような二人のやりとり。しかも男の子は白血病という、典型的な設定。もちろん終盤には場内のあちこちからすすり泣きの音が聞こえてくるような展開だったのですが、時代設定とそれに合わせた音楽がノスタルジーを誘い、物語とマッチしていたように思います。字幕での説明が最後にありましたが、白血病に対する認識の差も含めて、この時代設定でないと嘘っぽくなってしまったかもしれません。病院内の大先生が原田芳雄。

 

10  TOMORROW 明日

すぐ先の未来の惨劇を何も知らない人々の1日をたんたんと描いているだけに、このあとの悲劇を思うと心が苦しくなります。あかちゃんを生んで、未来に大いに夢を描いたいる母親を思うと、すべてを奪う原爆に対して、感じざるを得ません。こうした描き方の戦争映画もあるのですね。養鶏場の経営者役で原田芳雄は出演。

 

11 コミック雑誌なんかいらない!

12 いつかギラギラする日

13 どろろ

14 鬼火

15 天国の本屋

16 美しい夏キリシマ

17 座頭市 THE LAST

18 われ撃つに用意あり

19 ヒポクラテスたち

20 祭りの準備