●帰還兵を描く映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

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まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

帰還兵を描く映画 ベスト10 

 

戦争から帰ってくればそれで終わりでなく、

むしろそのあとがいろいろと大変だったりするわけで、

そんな帰還兵、復員兵を描く作品の特集です。

 

1 アメリカン・スナイパー

戦地と家庭を行き来するだけの繰り返しなのですが、その都度少しずつ心を病んでいく様子と、家族との関係性の推移を繊細に描いていて、きめ細かい演出が光ります。そしてその演出に応えるかのように、今までの優男風のイメージを一新して肉体改造までした挑んだブラッドリー・クーパーの意気込みがまた天晴れ。戦地から帰って心や体に傷を負ってその後を生きていく兵士たちの姿を通して、つまりは何人死んだ何人負傷したという数字の影に隠れて見えない部分をクローズアップすることで、戦争というものの非情さをまた違う角度から伝えようとする思いが充分に伝わる作品でした。

アメリカンスナイパー 

 

2 サンシャイン 歌声が響く街

アフガニスタンから故郷に帰ってきた二人の兵士。ハートウォーミングなミュージカルで、特にラストに街中のみんなで歌い踊るシーンは素敵でした。登場人物のそれぞれみんなが自分の事、相手の事、家族の事を考え、悩み、思いやったうえでそれぞれの結論を出していく様子はとても共感できますし、それぞれが幸せになってほしいと願わずにはいられないのです。歌や踊りもそれぞれとてもキュートに演出されていて親しみの持てるもので、温かみのある作品だったと思います。

 

 

3 我等の生涯の最良の年 

復員兵の三人のその後の生活を描く重みのあるドラマです。義手になりながら結婚する者、離婚し本当の愛に目覚める者、就職に四苦八苦するもの、それぞれいろんな人生が待ち構えていますが、1946年という当時の社会問題を捉えながらも暖かい視点が優しく感じられます。

 

 

4 マイ・ブラザー

戦争の傷跡を描いた映画でして、戦争というものが、現場から離れたあとも本人や周囲の人々をいかに苦しめているのかということを切々と訴えてきます。一番わかりやすかったのが、トミーが連れて来た即席ガールフレンドの言葉で、いくら訓練していても、実際に死ぬ場面に直面する訓練はないわけで、直面する現実はやはり違うのだという言葉。実に重いです。

マイブラザー 

 

5 瀬戸内少年野球団

戦死とされた夫が島に帰ってきた!義弟との再婚話が進み、むりやり体も奪われていた美人の先生(夏目雅子)は合わす顔がありません。そんな先生と島の人々、そして子供たちとの交流を描いた作品は、敗戦色が色濃く表れたノスタルジーあふれるドラマになっています。

 瀬戸内少年野球団

 

6 勇者たちの戦場

イラク戦争からの帰還兵のドラマです。戦地から帰ってもなお戦争の影響を受け、なかなか立ち直れずに生活の歯車が狂っていく人々の様子を描く意欲作。最後に再び戦地に戻り、戦地でしか自分の居場所を見つけられなくなった青年の様子が切なく響きます。

 

 

7 ある愛の風景

『マイ・ブラザー』はこのデンマーク映画のリメイク作品です。アフガニスタンから戻ってきた国連軍のエリート兵士でしたが、家族の前ではすっかり別人に。戦地から帰っても戦争はまだ終わらない、そんなことを如実に表している作品です。

 

 

8 8月のメモワール

ケヴィン・コスナーがベトナム帰還兵を演じています。少年と帰還兵の交流など、ひと夏の色んな出来事をつづった瑞々しくも悲しい映画。ノスタルジックな雰囲気が郷愁を誘います。戦場で深い傷を負った帰還兵は、精神科で治療を受けていることがばれ、職を失い、仕方なく肉体労働につくものの、怪我をして亡くなってしまうのです。

 8月のメモアール

 

9 ランボー

アクション映画の形態をとりながら、戦争への意義を問う作品にもなっています。ベトナム帰還兵は戦友を後遺症でなくし、警官たちに馬鹿にされる。無抵抗も限界があり、キレたように突如暴れまくるランボー。緊張感ある展開。スタローンもはまり役。

 ランボー

 

10 74日に生まれて

トム・クルーズが戦場でパニックに陥り、ある事件を起こしてしまい、さらには下半身不随の重傷を負って戻る帰還兵を熱演。戦争の傷跡を描く形で、反戦を訴えるオリヴァー・ストーンの思いは伝わってきます。

 7月4日に生まれて

 

ランク外でも、このテーマで触れておきたい作品がいくつかあるので列挙しておくと、『告発のとき』『バーディ』『マン・ダウン 戦士の約束』『キャタピラー』