佐藤仁美 出演映画 ベスト10
バラエティ番組では豪快なおねえちゃんといったイメージですが、
映画では堅実な役も多い女優さん。
1 きょうのできごと
なんでもないようなある一日の出来事なんだけれど、そして今日も誰かが似たようなことをしているように思える出来事なんだけれど、皆弱い部分を持っていて、登場人物たちをなぜかいとおしく思えてしまうのです。乱雑にちらかった飲み残しや、夜中の買出しなど、一度や二度は誰でも経験したことのあるような場面にまた愛しくなってしまいました。妻夫木聡、田中麗奈、伊藤歩、池脇千鶴、柏原収史ら当時人気の若手が勢ぞろい。佐藤仁美は取材レポーター役。
2 HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス
変態ぶりにも拍車がかかり、観ていてあほらしいのですが、まあとにかく今どき「パンティ」という言葉にこだわり、徹底する馬鹿らしさ。男の本性をここまで徹底して遊んでしまっているところには頭が下がります。不快に感じられる女性ばかりか、男性でもそう思う方もたくさんいらっしゃるかもしれませんが、そこは無視して、とにかくこれを面白いと思ってくれる人だけに見てくださいというスタンスなんでしょうね。面白かったです。テレビのワイドショーのコメンテーター役で顔を出しているのが佐藤仁美さん。
3 ちょんまげぷりん
まとまりのある「質の良いコメディ」になっていたと思います。そのあたりは中村義洋監督、そつがないというところでしょうか。「もし現代に侍が突然現れたら」という、誰もが一度は空想しそうなことを、タイムスリップという映画ならではのテクニックを使い、映像として実現化した上に、現代の都市文化の問題点なども盛り込みながら、娯楽作に仕上げてしまったところは見事です。ともさかりえ演じるお母さんの友人役の佐藤仁美。
4 ドッペルゲンガー
後半になって二転三転する展開はなかなか目が離せず、サスペンス感のある映画。特にユースケ演じる君島の秘めた悪徳ぶりが怪しさを増長するノデス。黒沢清らしくオカルトっぽさを出しながらも、スリラーとしても充分楽しませてくれ、ブラックコメディ的な匂いさえ醸し出してくれました。でもこの作品の一番の貢献は永作博美の映画界進出でしょうね。医療メーカーの技師助手役の佐藤仁美。
5 みんなのいえ
三谷幸喜映画としてはややおとなしい毒気の少ない作品です。佐藤仁美はちょい役。
6 リング/リング2
和製ホラーブームの火付け役であり、世界でもリメイクされ、さらには映画の中のキャラクター貞子が独り立ちし、あまりにも有名になってしまったという、邦画界で大きな役割を果たしたシリーズの一つといっていいでしょう。竹内結子演じるビデオの最初の犠牲者の友人を演じるのが佐藤仁美。
7 惑う After the Rain
佐藤仁美の貴重な主演作です。ある家族の長女の結婚式をきっかけに、一家の歴史を振り返るスタイルで描く家族のドラマです。父を早く亡くした母と娘二人、母を一人残して出ていく姉の責任感、シングルマザーとして東京で暮らす妹。二人の姉妹と両親の間に血が繋がっていないことが途中で明かされるのですが、それによって家族とは何かをより強く考えさせる作品になっていきます。けっして裕福とは言えない中でも、一生懸命二人の子供を育てた逞しさというものを、宮崎美子演じる母親には強く感じました。
8 虹をつかむ男
名画の数々が和洋関わらず取り上げられ、映画好きにはなかなか食いつきの佳い映画になっています。話自体は山田洋次お得意の人情ものですが、最後に自作の寅さんを持ってくるところなどは、とにかく映画愛を表現したかったのでしょう。吉岡秀隆の妹役で佐藤仁美は映画初出演。
9 幼獣マメシバ
主人公をはじめ、登場するキャラクターが皆強烈なキャラクターなのですが、マメシバがそれらすべてを緩和してくれているようで、全体としてほのぼのとした雰囲気にまとめていたのは良かったですね。実際にも多くいると思われるニートといわれる方が観て、少しでも元気が出て、一歩踏み出していくきっかかけになればという、そんな思いまでがあったのかどうかは分かりませんが、どこか希望を持てるようなこの映画は好感の持てるものでした。マメシバの演出も自然で、へんに芸をみせて作りこんだ動物映画よりもずっと良かったです。佐藤仁美は樹海にいる女として登場。
10 ノン子36歳(家事手伝い)
30半ばを過ぎた出戻り女性を坂井真紀が体を張って演じています。ダメダメ感、生々しい生活感が作品じゅうに漂いまくって、なんとも共感しづらい等身大のアラフォー女性の実態を見た思いです。そんな主人公ノン子の妹が佐藤仁美。