永作博美 出演映画 ベスト10
アイドルグループでデビューしたのが1993年。
初めて映画に出演したのが2003年。
ドラマにはたくさん出ていましたが、
映画の世界に足を踏み入れるまでに10年かかったというのが
不思議なくらい、以降の活躍は目覚ましいものがあります。
ただ去年、今年と公開作がないのが残念ではあります。
1 八日目の蝉
人の子どもを連れ去って自分の子どもとして育てた女を永作博美が熱演。血の繋がりがあっても母親らしいことを何もしてあげられない女、自分の産んだ子供でなくてもそれ以上に深い愛情を全力で注いだ女、そしてそんな二人の母親の想いを売れながらいざ自分が母親として何をしてあげられるのか分からない女。いったい誰が加害者で誰が被害者なのか、それぞれの胸の内を思うとせつなくてとてもやりきれなくなりました。
2 ソロモンの偽証 前篇・事件
中学生の死を巡って同級生たちが謎を追いはじめるところから、校内での疑似法廷へと向かう流れの中で、後篇への期待感を巧みに膨らませる展開と構成は見事。生徒の一人の母親役で永作博美は出演。個性的なキャラクターを演じ、異彩を放っていました。
3 好きだ、
切ないほどその気持ちが伝わってくるのに、二人にはなかなか言えなかった言葉が聞けたとき、つっかえているものが一気にとれたような感覚を覚えました。高校時代を宮崎あおい&瑛太、大人のパートを永作博美&西島秀俊が務めていますが、ことに永作が素晴らしい。17年ぶりに再会したときの表情、連絡が来て嬉しいのにそれを出さまいとする電話での応答、待ち合わせの場所で独り待ち続けている時の空気、そして最後の病院でのシーン、いずれをとっても見事に表現しきっていました。
4 人のセックスを笑うな
男女4人の群像恋愛コメディですが、この中でも永作さんは、その魅力を十二分に発揮しております。自由で奔放、それでいて大人の余裕を見せ付ける、アダルトな小悪魔的ヒロインを見事に演じてくれています。毎日を生きている彼らの生々しさが伝わってくるキュートな恋模様は、観ていて楽しかったし、自然に笑みもこぼれてくるような感じでした。
5 ソロモンの偽証 後篇・裁判
さまざまにものを背負いながらもどこでそれと折り合いをつけて生きていくか、生と死、因果応報について考えさせられる一方で、人が人を裁くという意味についても考えさせられるずしりと重いボリューム感ある作品でした。
6 ドッペルゲンガー
これが映画初出演となった作品。後半になって二転三転する展開はなかなか目が離せず、オカルトっぽさを出しながらも、スリラーとしても充分楽しませてくれ、ブラックコメディ的な匂いさえ醸し出す異色作。あくの強いキャラクターたちの中で、唯一ノーマルなキャラクターを永作さんが受け持ち、どす黒い雰囲気の中で作品の清涼水的な役割も果たしています。
7 脇役物語
ほんわかと優しく、それでいてくすくすと笑いどころを抑えた作品です。益岡徹のとぼけた味わいがぴったりとはまり、また父親役の津川雅彦とのコンビネーションも抜群。脇役中心に益岡が主役を演じるが、役どころは脇役俳優と言う設定もおかしみがあります。永作さんは女優の卵役。
8 四十九日のレシピ
離婚を決意して実家に戻ってきた主人公を永作博美が好演。夫婦関係にしても、義母さんとの関係にしても、血の繋がり以上に、時間をかけて築いてきた人と人との繋がりの強さを感じさせる作品でした。
9 空中庭園
夫婦と2人の子供の家族の決まりは「秘密を持たない」こと。パートをしながらも良い家庭を必死に作ろうとしている小泉演じる主人公は常に笑顔を心がけています。しかしながら、人に見せない素の時間にはその笑顔はありません。そして何よりも家族4人それぞれに秘密を抱えているのです。家族について鋭くしかし皮肉っぽい視線で描いたホームドラマでした。永作博美は一家の父親の愛人役。
10 同窓会
最後のオチが強烈なオチでした。高校時代のフィルムと今とを交錯させることで、過ぎ去りし青春時代の懐かしさがこみ上げてくるような作品に成っています。特に高校時代の雪を演じた尾高の笑顔がなんとも愛らしく、恋心がよく伝わってきました。兵藤ゆきのコーナーがあるなど、ギャグに近いユーモアもところどころ取り入れられ、重くなりすぎないのも良かったです。離婚が成立したばかりの主人公の男の妻が永作博美。
11 蛇のひと
12 さいはてにて やさしい香りと待ちながら
13 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
14 酔いがさめたら、うちに帰ろう。
15 天使
16 R246 STORY
17 クローズド・ノート
18 魔法遣いに大切なこと
19 気球クラブ、その後
20 夫婦フーフー日記