多重人格映画 ベスト10
記憶喪失などと同様に、映画の中ならではの定番の設定の特集。
オチになってしまう作品もあるのでご注意ください。
1 真実の行方
エドワード・ノートン演じる容疑者は果たして二重人格者なのかどうか、後味の悪い結末ですが、エドワード・ノートンの演技にすっかり魅了され、最後は唖然とさせられます。リチャード・ギア演じる弁護士と同じように観ている側もすっかり騙されてしまいました。
2 サイコ
二重人格ものの元祖的な作品。もちろんよく出来た作品です。音楽や映像から不気味な匂いを漂わせておいて、観ている側の恐怖心をあおるテクニックは見事。分かっていても冷や冷やする演出、そしてシャワーシーン。スマートではない感じが余計にこの作品にはうらびれ感としてあっています。そしてあっと言わせるオチ。
3 “アイデンティティー”
最初はよくある密室殺人事件かと思いきや、途中からどうやら人間の仕業ではなさそうだと気付く。ところがそれも違い、実はすべて同一人物の心の中だったという意表をつく展開。短い時間であっという間にラストまで持っていく力技にやられたという感じ。非現実の世界かと残念と思いきや、最後に意外などんでん返し。
4 薔薇の素顔
ジェーン・マーチ(一瞬だけ活躍してその後どうした?)演じる多重人格少女に惑わされっぱなしのブルース・ウィリス演じる精神分析医。かなりどぎつい展開ではありましたが、ジェ-ン・マーチが色んなタイプの人間を、怪しく、しかも全く違うように演じていて、最後まで観る側も騙されてしまいました。
5 イブの三つの顔
アカデミー賞主演女優賞を獲得しただけあり、ジョアン・ウッドワードの3つの人格の演じ分けは見事です。本当に人が変わったようにしぐさや表情まで変わってしまうのだから圧巻。ただ作品としては地味。治療の過程を丁寧に見せているのですが、一般受けはしなかったのかも。
6 ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ
多重人格を要因とするサイコ・スリラーでよく使われる手なのだが、ダコタ・ファニングの演技が抜群なため、ギリギリまで気がつかなかったです。だんだんやつれながら「チャーリー」と繰り返すファニングが気味悪く思えてきたところでの種明かし、怪しい人物をあまり配しないながら、真相から意識を遠ざける演出はそれなりに楽しめました。
7 スプリット
シャマランが本格的なサイコスリラーに挑んだ今作は、彼の得意の領域にようやく戻ったというところ。しかもそもそもあったやり過ぎ感も控えめに、むしろ静かに進んでいくので、それが余計に恐怖感を増幅させています。犯行現場が最後の最後にようやく明かされるのですが、ところどころに会話などにその伏線も張られていて、もう一度見直してみたくなるのも『シックス・センス』と同じ。次々に現れる別人格に惑わされます。
8 姑獲鳥の夏
サイコミステリーの一作ですが、それほどオカルトチックな要素がなく、昔からある雰囲気の探偵ミステリーとしてまずは楽しめる作品になっていました。深いこと考えずに観れば、謎解きもそれなりに楽しめるでしょう。真相は多重人格であることに!?
9 殺しのドレス
デ・パルマとしてはわりとノーマルなサスペンスといった感じの印象。それでも当時としては性倒錯、或いは二重人格的なものはまだまだそんなに多くなかったかもしれません。マイケル・ケインの女装はこの作品で癖になったのでしょうか?
10 ファイト・クラブ
意外な方向に話が進んで行き、やや強引なところもありますが、最後まで楽しめました。ブラッド・ピットと対になるエドワード・ノートンがさすがの演技。意外な秘密がラストに明かされびっくり。
11 東京少年
12 ふたりの男とひとりの女
13 罠
14 迷宮の女
15 シークレットウィンドウ
16 39-刑法第三十九条-
17 MAD探偵 七人の容疑者
18 ルームメイト
19 プラチナデータ
20 フランキー&アリス