超能力映画(外国映画編) ベスト10
リアルでは普通お目にかかれない超能力も
映画の中では日常茶飯事。
今回は洋画の中での超能力を集めました。
1 クロニクル
超強力ななんでもできる超能力を身につけた3人組が自分たちの力を持て余してしまい、すべてを破壊し始めます。展開自体は単純なのですが、時間と見せ方の妙で最初から最後まで退屈することもなく一気に観ることができました。このアイディアがあったかという、まさに企画の勝利。
2 デッドゾーン
長いこん睡状態から目覚めると、離れた場所で起きていることを感知する能力や過去を見通す力を身に着けていた英語教師の男。クローネンバーグらしさの中にも、過度にグロテスクにならないようにという配慮がこの作品には感じられ、正統派娯楽ムービーとしてややこなれた感じのSF・サスペンス・ホラーになっていました。
3 アイ・アム・ナンバー4
SF版の南総里見八犬伝のような感じで、出だしとしてはなかなか面白かったです。何者かに追われている設定からくるスリル、それを知らない一般人たちに正体を晒されるのではないかという不安感、他の仲間たちの存在の謎、主人公の底知れぬパワー、そして恋の行方と期待感を膨らませる要素も手堅く散りばめられ、さらにすべてを今作では明かさないあざとさ(当たり前か)。ただ、続編ありそうだったのですが、音沙汰なしです。
4 ドクター・ドリトル
動物たちと会話ができるというのも立派な超能力。虎との特撮シーンがなんともユーモラスなのをはじめ、沢山の動物達が登場して、軽妙でおかしな会話が繰広げられる、意外に大人でも楽しめてしまう映画です。ハートフルな仕上がり。
5 ジャンパー
次から次へと世界中どこへでも瞬時に移動しまくる夢のようなジャンパーの能力を、1時間30分に満たないほんのわずかな時間だけ堪能させること、それで十分のように思います。そういう意味では、テレポートからテレポートを続けるシーンは映像でも音でもかなり迫力がありましたし、世界中の観光名所も観ることができて、なかなか楽しいものでした。そして自分がジャンパーになった気持ちで、次はどこへ行こうなどと、勝手な空想までしてしまう始末。特にピラミッドの天辺でくつろぐシーンなどは、どんなに気持ちいいだろうと、夢を見ているような気分にさえしてくれました。
6 フェノミナン
ある日から突然知らない言語はすぐに覚える、物にさわらずに動かせる、本はスラスラと読めてしまう、地震は予知する、チェスは勝ちまくり…。作品全体にほのぼのとした優しさが漂っているような映画です。そしてなぜそんな能力が身についたか、最後に明かされる秘密はちょっとせつなかったり。
7 X-MEN ファイナル ディシジョン
さまざまな超能力を身につけたミュータントたちが次々に登場する、超能力者映画の代表的なシリーズともいえる中から、ひとつを選んでみました。次から次へと色んな能力を持ったミュータントが現れ、それをどう活用するのかを観ているだけでも飽きません。ミュータント同士の戦いには、時々「おまえ、これ使ったらどうやっても勝てるだろう」「どう考えてもかないっこないよ」と突っ込みたくなるような場面もあるのですが、所詮コミックの世界だからそれは野暮というもの。
8 スキャナーズ
超能力を持つ者同士の闘い、争い。これもクローネンバーグだけに、ひとくせもふたくせもあるホラー・サスペンスになっています。頭で思い描くことで、異常なパワーを発揮する「スキャナー」たちの戦いは不気味でした。
9 ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]
良くも悪くもあとに何も残らない映画。なぜだか知らないが事故によってそれぞれが異なった不思議な能力を身につけ、いつのまにかヒーローになっていくというたわいのない、いかにもアメリカンコミックが原作というような内容。ある意味この馬鹿馬鹿しさがこの映画の命綱ではあります。
10 キャリー
感情が爆発した時に発揮するとんでもない超能力…。学園超能力ホラー映画のもはや古典(というほどの古さではないのですが)といえるような作品で、近年はリメイクもされています。シシー・スペイセクがいじめられっ子の主人公に見事にはまり、妙にリアリティを誘います。