●ガエル・ガルシア・ベルナル 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

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まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

ガエル・ガルシア・ベルナル 出演映画 ベスト10

 

メキシコの俳優ですが、世界的に活躍。

話題作にもたくさん出演してきました。

ただここ4,5年日本での公開作がなく、

早く新作の公開が待たれる状況です。

 

1 バベル

何気なしに放った1発の銃弾。それを放った兄弟と父親、撃たれた旅行中の夫婦、その子供たちを預かっている乳母とその甥(ガエル・ガルシア・ベルナル)、事件に使われたライフルを結果的に提供した日本人と娘。それぞれの物語はそれぞれの登場人物が抱えている痛みを、実に生々しく描かれています。暴力とか性とかそういったことだけでなく、泣いたり笑ったり怒ったりする表情、叫び、スクリーンに映し出される顔のシワのひとつひとつ、髭の11本、そのひとつひとつがすべて生々しく、人間の「生」を感じさせる作品。菊池凜子がアカデミー賞にノミネートされた作品でもあります。

バベル 

 

2 アモレスペロス

1と同じアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督作。なんとも心憎い凝った構成。時間が前後しながら、関係のないそれぞれ3組が少しずつ交差しながら進んでいく展開は力強さと繊細さを感じさせます。ガエル・ガルシア・ベルナルは犯罪を重ねて遊びまわる若者を演じています。

 アモーレスペロス

 

3 ジュリエットからの手紙

おばあちゃん世代の恋と、孫世代の恋。一代間に挟んだ二世代の男女の恋を可愛らしく、そしてせつなく描き好感が持てました。都会を離れてやってきたイタリアの田舎の風景、そして効果的に使用される音楽の数々が、この二つの恋物語を盛り上げ、旅情をも誘います。さらには旅には必ず終わりが来るという刹那感もうまく表現され、素直に応援できるロマンス映画になっていました。アマンダ・セイフライド演じるヒロインの婚約者役でガエル・ガルシア・ベルナルは出演。

ジュリエットからの手紙 

 

4 天の口、園の終り。

羽目を外した青春時代の無軌道で当てのない旅。そこに後日譚があることで、「過ぎ去ったある夏の日々」といった趣をもって生きてきます。いつしか会わなくなった二人が登場してくることで、過去の出来事としてのノスタルジーに駆られます。そして明かされる意外な真実。ガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナとのコンビによる青春ロードムービーです。

 天国の口、終りの楽園。

 

5 ルド and クルシ 

いい加減なんだけれどもどこか熱くて情にももろいメキシコの田舎に暮らす人々の空気感を伝えてくれるような作品。軽妙な兄弟の掛け合いが楽しくもせつなくて、ライバル視しながらも、心の奥ではお互いを思いやっている兄弟愛がなかなか素敵でもありました。ストーリーの方も山あり谷あり、あっという間に上り詰めたかと思うと急降下してみたりと、展開に目が離せず、ついつい引き込まれてしまいました。

ルドandクルシ 

 

6 アマロ神父の罪

結構えげつないというか、悪趣味なストーリー。結局は神父さん(ガエル・ガルシア・ベルナル)も欲を持った人間だよ、ということなのでしょうが、本当にまじめに働いている多くの神父さんにとっては、実に心外な内容なのだろうと想像はします。ただこういう衝撃的な内容は、映画として興味をそそられるのもまた事実なのです。4で共演のディエゴ・ルナと今回は兄弟役。

アマロ神父の罪 

 

7 ブエノスアイレスの夜

重い過去とトラウマを抱えて20年ぶりに帰郷した女性と男娼(ガエル・ガルシア・ベルナル)の単純な官能映画と思いきや後半は意外な方向へドラマは進んでいきます。どこか暗く沈んだ独特の雰囲気が作品全体を支配し、衝撃的な終盤をより重たいものにしています。

ブエノスアイレスの夜 

 

8 ザウォー・ウォ

ボリビアならではの社会問題が浮き彫りになった作品です。撮影よりも現実的な生きるか死ぬかの死活問題に直面した現地民と、彼らをまとめる映画撮影スタッフとの確執に、現地で生きていかなければならない者たちと外からやってきた者たちの価値観の差が浮き彫りになります。監督を演じるのがガエル・ガルシア・ベルナルです。

ザウォーターウォー 

 

9 キング 罪の王

ガエル・ガルシア・ベルナル主演でグチョグチョドロドロの心理ドラマが展開されます。映画だと分かっているから、作り話と割り切って観られるものの、これが現実であったな、到底受け入れ難いストーリーです。そうはいっても話としては興味を惹かれてしまうのが悲しいサガなのでしょう。大げさな演出は控え、主人公の心理を淡々と描いていることで、かえって涼しい顔をした普通の青年の裏側に潜む狂気のようなものが増幅され伝わってきます。その密かな狂気がスリルと緊張感を生み出し、ラストの衝撃につながって行くのでした。

キング罪の王 

 

10 モサイクルダイアリ

若き日のチェ・ゲバラ(ガエル・ガルシア・ベルナル)。当時から桁外れの行動力を持ち合わせていたのですね、そんなことを認識させられました。旅の先々での心温まる住民たちとの交流が彼を大きくしたということもよく分かりました。ただ普通の青年であったことが、より運命というものを感じるのでありました。

モーターサイクルダイアリーズ