エミリオ・エステヴェス 出演映画 ベスト10
父マーティン・シーン、弟チャーリー・シーン。
ブラッド・パックの一員として期待された若手俳優でしたが、
近年は監督業の方に重きを置いているようで…
1 セント・エルモス・ファイアー
エミリオ・エステヴェス、デミ・ムーア、ロブ・ロウ、アンドリュー・マッカーシー、アリー・シーディ…この作品は、出演者の名前を並べることが一番適確な説明になるのかもしれません。今となっては懐かしい名前がずらり。卒業しながらも自分の道を見つけられず、他人を傷つけ、頼って行き続ける若者たち。それでも前向きに妥協もしながら足を踏み出して行こうともがく彼らを通して、青春時代からの決別を描いた作品です。
2 星の旅人たち
エミリオ・エステヴェスが監督を務めながら出演もしている作品。それでもって主演は父マーティン・シーン。役どころもマーティン・シーンの息子役ということで、ひとつの集大成的な作品ともいえるでしょう。観ている方まで、一緒になって旅をしているような気持ちになるような素敵な旅の映画でした。年齢も性別も住む場所も動機も違う人たちが、同じ目的地に向かうという共通点だけで合流し、交流を深めていくというのは、まさに一人旅の醍醐味ですね。
3 アウトサイダー
これも1と同様に、出演者の名前をずらずら並べたくなる作品です。トム・クルーズ、マット・ディロン、パトリック・スウェイジ、ダイアン・レイン、ロブ・ロウにエステヴェス。類は友を呼ぶ的な群れる若者達の苦悩が積み重なって1つの青春映画になっています。若者の抱える特有の悩みを映し出し、バイオレンスの中に繊細さが浮き上がってくるようです。
4 ミッション:インポッシブル
カメオ出演なので本来なら外すのですが、主演がトム・クルーズということで、3で競演したその関係性からこれはやはり触れておきたくて、突っ込みました。テンポある頭脳戦が終始展開され、スパイ映画として見応えのあるものになっていますし、トンネルでのアクションシーンもトム・クルーズが熱演しています。
5 ブレックファスト・クラブ
1と同様に当時の若者の世相を映し出す代表的な作品。ここでもモリー・リングウォルド(この作品の彼女は可愛い!)、アリー・シーディといった名前が懐かしさを誘います。教室というところを舞台にした密室会話劇ということで異色の青春映画。5人関係の変化を時間を追って描いている個性的な作品ではあります。
6 飛べないアヒル
いわゆる都落ちのような形で少年アイスホッケーチームのコーチに、奉仕活動の一環として就任した主人公(エステヴェス)が、弱小チームをまとめて優勝に導くという王道ストーリーですが、王道だけに最後に盛り上がりを見せるというのもで、素直に楽しめる作品になっています。
7 ヤングガン
エミリオ・エステヴェスの不良っぽい雰囲気が生かされたヤング時代劇。こちらもまた当時人気の若手が揃った作品で、とにかくこの手の若者群像映画には必ず呼ばれていたエミリオ・エステヴェス。ちなみに他のキャストには実弟チャーリー・シーン、キーファ・サザーランド、ルー・ダイヤモンド・フィリップス、ダーモット・マルロニー…。ストーリーは単純、無軌道に殺しを続けながらもヒーロー的な存在感を示す主人公といった具合。
8 ボビー
こちらは監督を務めた作品で、キャストとして顔も出しています。ロバート・F・ケネディ暗殺直前の様子を豪華キャストで描いた群像ドラマです。とにかく彼の顔で集めた主役級のスター俳優がこれでもかというぐらいに次々と出てくるのは、それだけで楽しいものがあります。ただこれだけの出演者を見せるには、いまひとつ巧みさに欠けていて、題材の割に緊張感の表現がうまくいかなかったのは残念。
9 ヤングガン2
7の続編の西部劇。今作で追加されたメンツはクリスチャン・スレイター、ヴィゴ・モーテンセンなど。
10 張り込み
これといって山場のない淡々としたアクション・コメディです。刑事ものとしても、恋愛ものとしてもパンチに欠け、結果どっちつかずの作品になってしまっています。エステヴェスはリチャード・ドレイファスとコンビの刑事ということで、いわゆるバディ・ムービーですね。続編も作られています。