●写真館が舞台の映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

写真館が舞台となった映画 ベスト10

 

 

1 世界の中心で、愛をさけぶ

一世を風靡した純愛映画でしたが、写真館が現在と過去を繋ぐ重要な舞台となっています。既にこの映画の公開から12年と一回りし、この時代そのものが一昔になってしまっていますが、この作品の描く純粋に相手を愛する心、そして時代背景から生まれるノスタルジーは、今も色あせません。この前後を見ても、この手の映画がここまで大ヒットしたというものはなく、その意味でこの作品は特異な存在だと私は思っています。

世界の中心で愛をさけぶ 

 

2 八月のクリスマス

小さな写真館を営む青年に隠された秘密は、その穏やかな表情からは最初は想像できませんでした。ハン・ソッキュの死を目前にしているとは思えない冷静な爽やかさと、シム・ウナの愛苦しさにすっかりやられてしまいました。このあとの韓流映画の台頭のまさにきっかけとなった最初の一歩といえる作品でもあります。

八月のクリスマス 

 

3 怪しい彼女

青春写真館で写真を撮ってもらったおばあさんが、シャッターを押された瞬間に20歳になっていたというハートフルなファンタジー・コメディです。おばあちゃんが若返ったという設定だけで、そこから派生してくるであろう問題、現象、違和感等々を細かく拾って脚本の中に盛り込み、巧みに消化できていて素直に面白い韓国映画でした。

怪しい彼女 

 

4 ジャスミンの花開く

写真館を営む親、娘、孫と3代にわたる物語を、チャン・ツィーが三役をこなした作品。運命というものは遺伝するのかと思わざるを得ないほど、不幸続きの3(他の女優が演じた役も含めると実際は4代に)。これでもかという運命的な不運の連続を、逆に楽しんで見るには面白い映画でしょう。

ジャスミンの花開く 

 

5 スカーレット・レター

ミステリーものか、不倫純愛ものか、或いはある意味ホラー的な要素まで含んでいる、実はドロドロの恋愛映画ですが、またその恋愛の形がびっくり。オープニングの殺人事件の舞台となるのが写真館で、前述のミステリーの部分においてはひとつのポイントとなる場所になります。

スカーレットレター 

 

6 誰がために

父親の写真館を継いだ浅野忠信演じるカメラマンが、突然に衝撃的な身重の妻が殺されるという出来事が襲ってきます。そしてまた何事もなかったような静かな日常にもどるのですが、その中で主人公の心の中は、復讐への強い思いと、それを解きほぐそうとする幼なじみの優しさに報いたいという思いで、ぐるぐるに渦を巻きまくる…という映画。

誰がために 

 

7 汚れた心

第二次世界大戦後のブラジルに住む日系移民たちのコミュニティ。そこで敗戦を受け入れられない者たちが起こす凶行。伊原剛志演じる写真館の主人もまたその一人。同じ民族同士の争いは、対立する国同士で戦う戦争本体以上に悲惨さが極まり、虚無感しか残らない辛くやるせないもの。情報が入らないがゆえにもたらす狂信的な「大和魂」信者たちの暴走によるものであるから、余計に虚しくなります。

汚れた心 

 

8 フィラメント

25年間家族で営む古ぼけた写真館兼喫茶店。女装趣味、出戻り、兄妹愛、簡単に人を殺してしまう仲間、やくざ…と刺激的な要素をその狭い写真館の中に詰め込んだ濃厚な家族のドラマです。

フィラメント 

 

9 20歳よ、もう一度

3のリメイクした作品になる中国版です。若返ったおばあちゃんが、若い頃に叶えられなかった歌をみんなに聞いてもらう夢を叶え、夢のような日々を過ごす生き生きとした様子が楽しかったです。さらにこれ、日本でもリメイクされました。

20歳よもう一度 

 

10 病院坂の首縊りの家

金田一耕助シリーズの一作は、写真館がひとつの舞台となっています。写真館と病院を舞台に、金田一シリーズ特有のおどろおどろしい事件が繰り広げられるのです。

病院坂の首縊りの家