結ばれぬ運命の二人を描いた映画 ベスト10
お互い愛し合い、思い合いながらも結局結ばれない…
そんな悲恋の映画も涙を誘います。
今回は結ばれなかった二人を描いた作品の特集です。
1 あの頃、君を追いかけた
お互いに相手に気持ちがあるのにもかかわらず、すれ違っていく二人。ここぞというところで自信が持てない男、相手からの告白を待っているものの自分からは踏み込めない女。観ている側からすると、二人の気持ちはあちらこちらに明確に表れているのに、進んでいかない関係がもどかしくて仕方ありません。その不器用なゆえに生まれてくる切なさには、おもわずキュンキュンしてしまいました。
2 初恋の想い出
ロミオトジュリエットヲモチーフにしたような作品で、親同士の諍いがそれぞれの子ども同士の恋愛にも影響。惹かれあいながら親の強烈な反対や、擦れ違いを繰り返した結果、ようやく障害がなく素直になれた頃には、二人の関係は別の形に昇華していくわけで、まさに最初から定められた結ばれぬ運命をたどるかのような人生を送る二人が切ないです。
3 玻璃の城
冒頭で大晦日の喧騒の中で交通事故で一緒に亡くなった二人…。何度かの擦れ違いと再会を経ながら、長い年月を費やしていく二人。過去と現在を交錯させる構成に音楽が効果的に使われ、悲恋の映画を盛り上げています。死んでようやく結ばれる二人の運命がやるせなく響きます。
4 ロミオとジュリエット
このテーマの定番中の定番。家同士の対立関係のおかげで愛し合いながらも決して一緒になることのできない若い二人が最後に選んだ悲劇的な結末。オリヴイア・ハッセーの瑞々しさが余計に最後の哀しみを増長させます。
5 フィオナが恋していた頃
愛し合う本人達の気持ちとはうらはらに、引き裂こうとする周囲の大人達。最悪の結果となって初めて知る過ち。ロミオとジュリエットにも通じる古典的な悲恋物語の形ではあるが、やはり心に訴えてくるものがあります。、悲劇的な恋の結末には衝撃を受けました。
6 ジェイン・オースティン 秘められた恋
今とは大きく違う時代背景や価値観の中で、愛情と財産と家族のどれを選択するのか、すべてを同時に手に入れることができない状況の中、若いヒロインの苦悩が切々と伝わってきました。ジェイン・オーステインの小説の雰囲気を損なわないように、まるで彼女の作品のひとつかのような物語が展開され、ファンの期待は裏切らないものになっていたと思います。
7 春の雪
失うことで初めて自分の思いの強さに気づき、歯止めが利かずにエスカレートしていく恋の中で、周りも見えずに暴走していく様子が、冷静な周囲と対照的であるほど、誰もが予想できる悲しい結末がより切なく映し出されていきます。2時間半という長さを感じさせない作品の力は感じることが出来ました。
8 雪国
こちらも有名な小説からの恋愛映画です。結ばれぬ恋とは知りつつ、妻子ある男性との念に一度の逢瀬を楽しみに生きる女…。いかにも文芸映画調のじめじめした雰囲気ではありますが、周囲の人物も含めた人間関係も含めたメロドラマとして見応えあるものになっています。
9 日陰のふたり
強く惹かれあういとこ同士の二人。しかしそれぞれ別の相手と結婚。しかし忘れられず、数年後再会し世間の目を気にして「日陰」で肩身の狭い思いで暮らしますが、そこにとんでもない悲劇が。愛し合いながらも、なぜか幸せになれない二人の人生が悲しく響いてきます。
10 約束
南北が分断された韓国ならではのメロドラマです。北から南へ入った男、後を追って南へやってきた婚約者だった女。しかし男は結婚していた…。結婚の事を言い出せない男、そのことを知ってしまい呆然とする女、そこからは本音と見せかけが入り混じり、ラストに向かって二人の愛の行方はどうなっていくのか?という、そんなラブ・ストーリーです。