宮崎駿 監督映画 ベスト10
おそらく新作の監督作はないのでしょうから、
一度〆てみようということでとりあげました。
ただし、ジャンル的には苦手で弱いところなので、
変な順番になるかもしれません。
1 魔女の宅急便
一番好きなのは実はこれです。素朴で純粋、思った以上に心地よい映画で、素直にいいなと思える作品でした。魔女として自立を目指す中、温かい人々との交流の中で、少しずつ成長していく様子に、ついついエールを送りたくなります。すねたり、落ち込んだり、魔女とはいえ、人間らしい素直な感情の表現がまた魅力でもあるのでしょう。
2 ルパン三世 カリオストロの城
上品に、ロマンチックに、それでいてルパン三世特有のユーモアとスリルも散りばめ、まとまりの良い魅力的な作品になっています。特にカリオストロ城の凝った作りが楽しくて、塔へのアクセスや地下の墓場など夢のある構造にワクワクしました。
3 となりのトトロ
初期の宮崎作品特有の素朴さのようなものも感じ、ほんわかしたストーリーと綺麗な映像で癒される思いでした。やはりテーマソングが印象的。
4 千と千尋の神隠し
完成度の高さ、観終わった後の充実感という意味ではこの作品が抜けています。観ている側も、あたかもテーマパークの中に紛れ込んでしまったような気持ちになってしまいました。
5 風立ちぬ
実写で撮られてもまったく不自然ではない内容。相変わらず絵は美しいですし、戦時下の純愛をきれいに描いていたと思います。その意味では手堅く奇麗にまとまっていました。辛く厳しい時代に突入する直前の、厳しい時代に挟まれた束の間の、人間らしい生き方がまだ成立した時代の青春ストーリーとして、どこか懐かしくそしてほっとするような気持ちにさせてくれる映画ではありました。
6 ハウルの動く城
さすがに映像が綺麗です。特有のファンタジーの世界に知らず知らずに吸い込まれていくよう。ラブストーリーを基本に、反戦への思いもこめられたストーリーですが、特に感心したのは倍賞千恵子。アニメの映画で、声優をしている俳優の個人が顔が浮かんでくるのはどうかと思うことが多い中、この作品に関して言えば、少女とおばあさんの声を違和感なく使い分け、アニメーションにのせてしまう力は、さすがとしかいいようがありません。
7 崖の上のポニョ
題名を見聞きしただけで、ポーニョ、ポニョ、ポニョ…というテーマソングがすく゜に浮かんできます。宮座く作品の中でも、特に子供をメインターゲットにした作品だと思いますが、その分親しみと好感の持てるものになっています。テーマ性の強いものもいいですが、こういった作品はほっとします。
8 風の谷のナウシカ
自然破壊環境破壊へのアンチテーゼ的作品で、ファンタジーアニメの体をとりながらも、実はかなり社会的なテーマを含んだ作品になっていることに驚きました。勇敢な少女ナウシカの凛々しい姿は、今の人類のあるべき姿として映るようで、とにかく押し出しが強い作品だという印象でした。
9 紅の豚
ブタの姿にして敢えて親近感の持てるキャラクターにして、重い部分を軽く見せるようなところもあったのでしょうか。個人的には印象に薄い作品。
10 天空の城ラピュタ
子供たちよ、大事な者の為には勇気を出して行動せよってっなところでしょうか。人気の高い作品ではありますが、少年少女向けの教訓めいた感じが、いまひとつ入り込めなかったです。
長編映画としては11作なので、1つだけ外れました。
メラメラ…