脱獄映画 ベスト10
脱獄して逃走を図る囚人を描いた映画の特集。
あくまでも「刑務所」からの脱出にこだわってのベスト10+10です。
なので、収容所ものは外します。
(『大脱走』とかね)
1 ショーシャンクの空に
ずっと続く刑務所内での薄汚い陰謀、抑圧され監視された中での鬱屈感が,最後の海辺での再会シーンによって、すべてが拭い去られるような気持ちになります。無実の罪によって刑務所内に収められた凡人が、看守や所長の悪行によって,自らがその裏をつく悪さを身につけていくという皮肉もたっぷり。
2 オー・ブラザー!
鎖に繋がれたまま逃げ出した囚人3人組のとぼけた逃走道中を描いたコメディです。テンポの良い展開と馬鹿馬鹿しい展開がうまく調和して、くすっと笑える作品に。
3 ル・ブレ
獄中で買った宝くじが大当たりしたものの、看守の妻が持ち逃げ。それを追って脱獄し、アフリカへと旅立った囚人の道中を描いています。次々に人が殺されているにも関わらず、異常なまでのこの軽さ。とにかくテンポがよく、次から次へと場面が展開するので飽きることがありません。
4 暗黒街の弾痕
真面目に生きようとしながらも運命に導かれるように犯罪に堕ちていく主人公の悲しさ、そこに深い愛があるからこそ、余計にその運命に同情してしまうのです。無謀な犯罪に手を染めて行く様子を描きながらも、その背景から主人公に感情移入せざるを得ない涙を誘う演出で、犯罪映画であるとともに、純愛ドラマとしても成立させています。
5 アウト・オブ・サイト
脱獄を図る銀行強盗犯と、阻止するはずの警官が恋に落ちるというアクション・ロマンス。ジョージ・クルーニーとジェニファー・ロペスの持つ色気が作品を艶っぽいものにしています。
6 アルカトラズからの脱出
脱出するまでの過程の頭脳戦がメイン。難攻不落の刑務所の壁も、こうして映画としてみると、意外に間抜けな感じがしないではありませんが、主演のクリント・イーストウッドの存在感が光ります。
7 板尾創路の脱獄王
一つ一つの脱獄のエピソードについては、映画的な妙味というよりも、どちらかというとギャグの延長で、緻密さには欠ける印象はありましたが、板尾監督らしいオチは嫌いではないです。あくまでも板尾監督特有のギャグの世界を映画にしてみたらこんな風になったというところで、理解しています。
8 パーフェクト・ワールド
ケヴィン・コスナーが脱獄して逃走中の囚人を演じています。逃げる中で出会った少年との友情のようであり危うくもある関係を中心に描いていますが、ラストがまたやるせなさを誘います。
9 俺たちは天使じゃない
脱獄犯3人組のャラクターがどことなく微笑ましく、人が死んでもちっとも悪びれないところにも愛らしささえ感じてしまいます。戯曲が元らしい動きが少ない密室の劇であり、その点映画としては物足りなさも残りますが、気楽に楽しめる作品になっています。
10 暴力脱獄
とにかくポール・ニューマンがかっこいい!それに尽きます。脱獄しては捕まっての繰り返しの主人公のやるせない最期が余韻を残します。
11 すべて彼女のために
12 パピヨン
13 ブーメランのように
14 網走番外地
15 バンディッツ
16 デリンジャー
17 ミッドナイト・エクスプレス
18 必死の逃亡者
19 ウェドロック
20 手錠のまゝの脱獄