●佐藤江梨子 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

佐藤江梨子 出演映画 ベスト10



グラビアから女優業に転身するケースも多いですが、彼女もその一人。

身長が高く派手なルックスと、

どうしても役が限られてしまうところが厳しいところではあり、

20082010年のピーク時に比べると

作品数も減ってきているのが気になるところ。



1 その街のこども 劇場版

阪神淡路大震災のその後をテーマにしたNHKのドラマを映画化したものですが、いろいろと考えさせられる作品に仕上がっています。震災から10数年経過したところでの若い二人の震災に対する受け止め方に、観ていてとても切なくなる思いです。こんなことが起きた直後なので、よりそれらがリアリティを持って伝わってきました。主演の佐藤江梨子自身の仕事としてもベストワーク。素晴らしい存在感を見せています。森山未來との息もぴったり。


その街のこども 劇場版


2 行きずりの街

サスペンスとアクションに男女の愛憎劇と金や権力を巡る汚い大人の世界を絡めて描いたのがこの作品。70年代から80年代半ばぐらいによく見かけた無茶・無理の積み重ねによるメロドラマティックなハードボイルド映画も、近年ほとんど観られない中、原作で阪本順治が映画を作ると聞いたときから私が期待したのは、まさにその70年代的無茶無理ハードボイルドの世界。そういう意味からすると、この作品は決して期待を裏切るものではなかったです。佐藤江梨子さんは舞台のひとつとなる学園の事務員役。


行きずりの町


3 秋深き

冴えない中学校教師とホステスの結婚、しかし幸せな時間は短く、妻が乳がんに冒されていたというストーリーです。八嶋智人演じる男はどうしようもない男なのですが、ホステスから男の妻になった佐藤江梨子演じる奥さんがまさに良くできた女房。佐藤江梨子もそんな出来過ぎの奥さんを不自然と感じさせない演技を見せてくれていました。悲しい結末ながらも、悲壮感どころか不思議な幸福感に包まれたようなムードは、観ながら心地よさも覚えました。


秋深き


4 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

佐藤江梨子主演作で女優として最も勢いに乗ってきた頃のブラックコメディです。3とは違い、過去のことを根に持ち続け妹をいびりつづけ、兄嫁を馬鹿にし、血のつながらない兄と関係を持ちながらも、一方で同級生に体を売ることでお金を稼ぐ。そのくせ借金まみれ、生活の苦しい実家から金をせびる、仕事でもトラブル続きで、自分の才能のなさに気づかず人のせいにばかりしているとんでもないキャラクターを演じています。


腑抜けども悲しみの愛を見せろ


5 すべては海になる

佐藤江梨子と柳楽優弥、主演の二人がいい味を見せてくれて、それなりに興味を引く内容になっていたと思います。傷ついた人間同士、年の差はあってもお互いに感じるものがあったということでしょう。繊細でとことん傷つきながらも、なんとか強くあろうと心を持ち続ける高校生、自分なりの哲学と時折のぞかせる若さゆえの暴走しかける心、抑圧されたものと吐き出そうとするものの間に耐える様子を、柳楽が好演。佐藤も今作では人間の生身の感じがよく出ていたような印象を受けました。


すべては海になる


6 日本沈没

見慣れた日本の街や自然が破壊されていく様子は、CGを駆使しているのでしょう、かなりリアルで迫力もあり、パニック映画としては充分な下地を作っています。しかし一方で描かれている人間ドラマはどうしても作り物っぽさを感じてしまうのは仕方ないところでしょうか。及川光博の妻を佐藤江梨子が演じています。



7 ラッシュライフ

孤高の泥棒や神に救いを求める少年、不倫中のカウンセラー、失業した元サラリーマンなどどこか世の中からはみ出しそうな人々の人生が交錯する1日を描いた独特の作品。佐藤江梨子は特別出演扱いで顔を見せてします。


ラッシュライフ


8 抱きしめたい 真実の物語

事故による障害を乗り越えて結婚するまでに、進行がじれったいと思われるほど多くの時間を割き、結婚から出産、そして結末までの部分は超スピード。ということは描きたかったのは前者の部分であることは明確。作品全体のタッチもけっして悲観的なことでなく、障害を前向きに乗り越えて出産にまでこぎつけた頑張りを明るく伝えようという意図も分かります。錦戸亮演じる主人公の男性のいとこ役。



9 ナイト・ピープル

かなり凝った展開で、意欲的な脚本ではありますが、凝り過ぎて収拾がつかなくなっている印象はあります。ストーリーも飛んでしまってあり得ない展開に、やや興ざめ。役者は揃っているのですが、もう少し練っておけば、より面白くなったのではないでしょうか。佐藤江梨子はワインバーに雇われた主人公。


ナイトピープル


10 キューティーハニー

作品的にはあまり評価できないのですが、佐藤江梨子特集としては外すことのできない作品ということで無理に突っ込みました。スコーンとした能天気さで徹底的にバカでキッチュを通して欲しいのに、最後に必要のない泣かせがはいってしまうのは興ざめ。

キューティーハニー