●部活女子高生映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

部活女子高生映画 ベスト10



部活動に励む女子高生たちの映画を特集しますが、

このテーマは秀作が多いです。

二度とない青春時代に何かに打ち込む姿というのは

やはりとても美しいものです。

キュンキュンしたり、懐かしくなったりしながら

戻れない青春時代に思いを馳せてみたり…

今回は特に女の子たちが集まった、女の子中心の部活動ものを10本。



1 がんばっていきまっしょい

女子ボート部を作ってボートに青春を燃やす5人の少女たち。ど素人の彼女たちは負けてばかりだったのですが、少しずつ周りに追いついていきます。それでも簡単には優勝できないのがこの映画のリアルなところ。それぞれのキャラクターもきちんと固められ感情移入しやすい演出は丁寧ですし、さらには既に廃部となってしまった20数年後を現在としての回想形式でノスタルジーも誘い、とにかく作品として手抜きがありません。青春映画の珠玉の一作。田中麗奈が世に出るきっかけとなった作品でもあります。


がんばっていきまっしょい


2 幕が上がる

演劇部の女子高生たち。正々堂々と直球勝負でアイドル映画を作りあげようとしたことで、それを大きく超えるキラキラして素敵な青春映画に仕上がっています。ももクロたちの演技も、本格的な映画が初めてということにしてはちゃんとしていて、これなら見せられるというレベルにまで高めて望んでいますし、その彼女らを支える黒木華の演技がまた素晴らしい。アイドル映画と侮るなかれ! ストーリーも演劇部の活動一本に絞り、青春物語としては恋だの愛だのという要素をまったく排除している潔さも、結果的に奏功したのではないでしょうか。


幕が上がる


3 うた魂♪

合唱部の青春。合唱というもには、ソロや少人数で歌うものとはまた違った不思議な力があるもので、この映画でもそんな力が充分に伝わってきて、とても心地よい気持ちになれました。みんなで気持ちを込めて歌うことの素晴らしさ、そして歌で人の気持ちを揺さぶるのは、技術や歌唱力でなく、歌う人の魂なんだと、そんなことを教えられた思いでした。ライバルの男子校合唱部が歌う尾崎豊がこれまた心を揺さぶる合唱になっていて素晴らしい!


うた魂


4 ガールズ・ステップ

単位を取るためのダンスの発表会がきっかけでダンス部を立ち上げた5人の女子高生。それぞれに悩みを抱えた女子高生5人が、好きなものを見つけ、いろいろ紆余曲折ありながらも、一つになって楽しそうにダンスをする姿には熱くなるものがありました。各人のキャラクターがきちんと立ち、役割を果たしていたので、誰かに感情移入しやすいし、観ていても非常に分かりやすかったです。


ガールズステップ


5 櫻の園 (1990)

こちらも演劇部。青春映画の名作として挙げられることの多い作品ですね。舞台開演を待つ女子高の演劇部、その間にそれぞれがそれぞれの思いで開演を迎えていくその心の内側が、穏やかにしかし確実に流れていくように見える時間の流れの中で繊細に描かれています。けだるさとみずみずしさ、女子高特有の女生徒が女生徒に持つ憧れ、お互いへの嫉妬、一方でたわいのない噂話に花を咲かす部員たち。まったく違う個性、違う思いを持った生徒たちが、開演を迎えて思いがひとつになっていく様子が、桜の花々と重なって趣を生み出しています。


櫻の園


6 スウィングガールズ

たいしてやる気のない女子高生16(プラス男子1)が集まったブラスバンド部。矢口史靖監督得意の王道コメディではありますが、クライマックスに向かって盛り上げていく演出は『ウォーターボーイズ』でも発揮済み。最初から最後までだれることなく突き進む快活なコメディにきちんと仕上げています。上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカらもこの作品をきっかけに大きく羽ばたきました。


スウィングガールズ


7 チアーズ
今回の作品からは唯一の米国映画。高校のチアリーディングチームの女子高生たちを描いた楽しくて清々しい作品です。ストーリーは単純明快な青春学園ものの定番。複雑な展開も一切なし。ライバルと友達と恋人が登場してきて最後はめでてしめでたし。それは分かっていても楽しめてしまうのが青春コメディなのですが、見事この作品も王道を行くのです。特にキルスティン・ダンストが心の底からチアリ-ディングに青春を賭けている、観方によっては能天気なほどの没頭具合が微笑ましい。


チアーズ


8 書道ガールズ!!わたしたちの甲子園

書道部の女子高生を描いています。男子部員はいるにはいるのですが影が薄く、タイトルからしても今回のテーマの範疇でOKでしょう。一度は失敗した書道パフォーマンスのリベンジに向けてひたむきな彼女たちの思いが、アンジェラ・アキの音楽にもマッチして、清々しい気持ちにさせられました。この作品からは成海璃子、桜庭ななみ、高畑充希ら。


書道ガールズわたしたちの甲子園


9 櫻の園 (2008)

同じ題材をモチーフに同じ中原俊監督が同じタイトルで再度作った作品。アプローチもストーリーも、おそらく目指すところもすべて前作とは別物。それでも前作を観ている者にとっては思わずニヤッとしてしまいそうなシーンも少なからずあります。そのあたりは、前作へのセルフオマージュ的な意味合いと同時に、遊び心を感じました。あまり好評ではなかったようですが、私自身はそれほど悪くはないと思っています。ただ関係する事務所力がキャスティングなどに出過ぎというのが難でしょうか。主演は福田沙紀ですが、杏、大島優子、武井咲といった脇のキャストのその後の活躍は今思うとなかなかのもの。


櫻の園


10 武士道シックスティーン

こちらは女子高の剣道部。常に不機嫌そうな成海璃子に可愛げがないのは、青春映画としてはマイナス要素ですが、剣道というあまり他の映画では扱われない部活動をテーマにしたところに新鮮味を感じました。展開そのものは実に王道。


武士道シックスティーン


次点 ピンチランナ


このほかにも男子に交じって女子高生が活躍する部活動ものもたくさんあります。

『ロボコン』(ロボット部)、『ブラブラバンバン』(吹奏楽部)、『バタアシ金魚』(水泳部)

『恋は五七五』(俳句部)、『奈緒子』(陸上部) などなど

実に色んな部活動があるものです。