●少年兵の映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

少年兵の映画 ベスト10



少年兵を描いた作品の多くが悲劇へと繋がっていきます。

遊び盛りであるはずの少年たちさえも動員しなければならない戦争…

改めて考えされることの多い作品群が並びます。




1 風に立つライオン

好きな人との生活や安定した収入よりも、過酷な状況の中で不幸にあっている子供たちを助けることを何よりも第一に考え、自ら現地に留まることになった医師。その善意が踏みにじられるような悲劇は、やはり観ていてせつなくなります。それでも人を撃つことを自慢し孤立していた少年兵が医師になって逆に困った子供たちを助ける立場側になったのを観ると、彼のしたことが無駄にはならなかったと思うわけです。


風に立つライオン


2 血と砂

岡本喜八監督による戦争映画。終戦間近の北支戦線を舞台に、曹長と少年十三人の悲劇を描いた作品です。軍楽隊の彼らも楽器を取り上げられ戦闘訓練をさせられ、間もなく敵のゲリラ隊に突っ込んでいくわけですが、敗色濃厚の日本にそれ以上の力はありません。彼らまで動員しなければならなかった状況下、終戦を告げるラストがあまりにもやるせなく響きました。


血と砂


3 子供の情景

厳密には少年兵というところまでにはいかないのですが、タリバンを真似た戦争ごっこで少女を怖がらせる姿は、少年兵と大きくは違いません。こうして本物の少年兵が生まれてくるのでしょう。中東の政治情勢を踏まえた強烈な風刺も込められていて、ドキッとするシーンやセリフも多く出てきました。


子供の情景


4 海軍特別少年兵

太平洋戦争末期に海兵団に入隊した少年兵たちが訓練を重ねた末、出動までを描いた戦争映画です。もう戦って死んでいくしか道のなかった少年たちは何を思い突撃し、そして死んでいったのか。せめてこうなる前に終わらせることが出来なかったのか。観ていて辛くなります。


海軍特別少年兵


5 戦火の中へ

朝鮮戦争。劣勢の中で戦いに挑む71人の学徒兵を描いています。戦争というものが将来ある若者たちの命を否応がなく奪っていくということは、時代や国が変わっても、共通する悲劇なのだということを改めて感じさせられました。


戦火の中へ


6 橋

敗戦前夜のドイツを舞台に、なんとか祖国の為に役立ちたいと勇んで出陣した少年兵たちの任務は橋を守ること。安全だと考えて少年たちを配した温情であったはずが、そこへ戦車が。しかも橋は味方によって爆破されることになるとは…。大人として扱ってほしい子供、子供としか扱わない大人、そのギャップが悲劇を起こしてしまうなんともやりきれない話です。


橋


7 ジョニー・マッド・ドッグ

内乱下のリベリアを舞台に反政府軍の少年兵を描いた作品です。少年らしいまともな生活を送ることのなかった少年が最後に行きつく先は…。実際に少年兵として戦った少年たちが演じているというところも見どころ。


ジョニーマッドドッグ


8 西部戦線異状なし

第一次世界大戦中のドイツを舞台に、軍に入隊し戦線へと送られていく少年たちを描いた古典です。戦いの中で仲間や敵の生死に遭遇しながら大人へと成長していく姿を描きながらも、戦争の残酷さをクローズアップした作品になっています。


西部戦線異状なし


9 魔女と呼ばれた少女

こちらは拉致されて反政府軍の兵士に仕立て上げられた少女を主人公とした作品。女の子までもこんな悲惨な場所へ繰り出させる戦争というものはいったいなんなのだろうかとつくづく考えさせられます。


魔女と呼ばれた少女


10 若き勇者たち

ロッキー山脈のふもとの小さな町を舞台に、架空の戦争状況で追い詰められゲリラ戦に巻き込まれていく少年たちを描いています。やや特殊な設定ながらも、ある種のメッセージは伝わってきます。

若き勇者たち