●母親を描いた映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

母親を描いた映画 ベスト10



家族を愛する母親の思い。

そんな母親の姿を描いた映画を10本。



1 オール・アバウト・マイ・マザー

臓器移植コーディネーターとして働きながら、女手一つで息子を育て上げた母親。しかし突然息子を失ってしまいます。濃密な人間関係の中での濃密な出来事を越えていく母親の愛情と強さを感じる力強い作品。エネルギーがびしびしと伝わってきました。明るいことばかりでなくても、前向きに生きていこうという姿に感動を覚えます。


オールアバウトマイマザー


2 おかあさんの木

息子たちを戦争に出す母親の気持ちを、現代の人たちにも分かりやすい表現で描いています。養子に出した6男を含めて7人全員を戦争に取られてしまった母親。いくら周囲からは褒められても、母親としては息子の無事が一番の願い。1人2人目のうちはともかく、3人4人と戦死の知らせが来るたびに、非国民と言われてもその心のうちを隠せなくなる心情がとても切なかったです。


おかあさんの木


3 母べえ

第二次世界大戦を背景に、夫が思想犯として逮捕された中、女手ひとつで家族を支える気丈な母親を丁寧に描き、一本芯の通った力強い映画になっています。原作もノンフィクションということで、普通に生きていくのだけでも厳しい時代、家庭から大黒柱を失うという悲劇の中でも、弱音を吐かず気丈に振舞い、子供たちを守り抜く姿にも説得力がありました。


母べえ



4 母なる証明
まずは息子を思う母親の気持ちの強さに圧倒されました。息子の無実を信じて奔走し、真実を晴らすためならばどんなことも厭わない行動力、キム・ヘジャが迫力の演技で観る者を惹きつけてくれました。また構成や演出もまた心憎く、肝心な部分を見せずに、観客にいろいろと想像させるあざとさ。ずるいといえばずるいのですが、そのあたりも抜かりがなかったです。

母なる証明



5 Mommy マミー

母も息子もお互いをせいいっぱい愛しているのにも関わらず、一緒に暮らすことが苦しくて仕方ない。多額の倍賞金、仕事もゆっくりできず、頼りにしようとした男との仲も息子に潰される始末。愛していても、息子の障害によってその尻拭いばかりの毎日。とにかく観ていて息苦しい作品でした。


Mommyマミー


6 おかあさん

貧しい中で、夫が死に、長男が死に、一家の大黒柱として生きていかなければならない母親の優しさとその中にある弱さがあふれた作品です。次女が養子に出、手伝っていたおじさんも去り、預かっていた甥も母親の元に帰り、次々と訪れる別れが淋しさを誘います。その中での長女の気持ちの揺れを香川京子が好演。


おかあさん


7 わが母の記

親の心子知らずであり、子の心親知らず、そんな知らないまま人生を過ごしてきた母子が、まともな会話が出来なくなったころに、お互いの心を知るという皮肉も含めて、きっちりと見せてくれる作品に仕上がっていたと思います。


わが母の記


8 きれいなおかあさん

障害児を持つ母親の苦労と親子の絆を真正面から真摯に描いている印象を受けます。いわば文部省推薦映画的な作品。こうした作品なので娯楽的な部分は狙っていないでしょうから、当然衒いもありません。その分物足りなさといものはあるにはありますが、やはり大女優のコン・リーはさすがに役になりきっていて、ドキュメンタリーを観ているかのごとく自然に演じているのは評価できます。


きれいなおかあさん


9 母の眠り

病に侵された母親が最後に家族と過ごす日々。メリル・ストリープ、ウィリアム・ハート、レニー・ゼルウィガーと演技派が揃い、哀しくとも温かい作品になっています。徐々に衰えていく母親をストリープが見事に演じ切っています。


母の眠り


10 かあちゃん

巨匠市川崑監督の晩年の作。先ずし田舎でも子供たちをきちんと育てるある母親の家に入り込んだ若い泥棒。何の縁かそこで暮らすことになったその泥棒との関係を通して、人を心から愛する主人公の心根を描き出しています。ちょっと偽善的な感はありますけれどね。

かあちゃん