目の不自由な女性の映画 ベスト10
目の不自由なキャラクターが登場する映画は、
ジャンルに関わらずたくさんあります。
今回は女性に絞って、選んでみました。
①アイス・キャッスル
オリンピックを目指しながら失明をしてしまうのですが、それを隠して再びリンクに立つ少女と恋人と周りのひとたちの励ましが、感動を最後にもたらしてくれる、フィギュアスケーターを描いたドラマです。悪役が登場せず、最後には快い気分になる作品です。
②至福のとき
目の不自由な少女と中年労働者のふれあいを描いた、ほのぼのとしたユーモアにしみじみとした優しい気持ちを感じさせてくれる暖かな映画です。一方でやるせなさのあふれるラスト。自分のための嘘がいつしか盲目の少女の気持ちを守るための嘘になっていただけに、涙を誘います。
③箱入り息子の恋
目の不自由な女性(夏帆)とお見合いで出会い、そこから人生最大の恋に落ちていく冴えない青年(星野源)を描いた微笑ましいラブ・コメディです。奥手な二人が自分に正直になって、一歩ずつ関係を進めていこうという気持ちには好感が持てます。ほのぼのとして良かったです。
④暗いところで待ち合わせ
田中麗奈が視力を失った主人公を演じています。一人暮らしの彼女の家に、殺人事件の参考人として警察に追われている日本と中国のハーフの男性が気づかれないように忍び込んだことから始まる心の繋がりを、ミステリー的な味付けで描いています。物語としての見せ場はきちんと用意され、それなりに満足できるストーリーにはなっていました。
⑤八月の鯨
静かな別荘地の風景の中で、長年いろいろ抱えながら生きてきて人生も残りわずかになった老女たちの思いがじわじわと心に染み入る作品です。目の不自由な姉を支える妹。空と海がまぶしく、人々の生活ものんびりした中で、対照的な背負ってきた苦しみ哀しみが包みこまれるようでもあり、生きることの大変さをつくづく感じさせられました。
⑥ダンサー・イン・ザ・ダーク
目が不自由ながら女手一つで息子を育てるビョーク演じる主人公が、これでもかこれどもかというほどの悲劇に見舞われ、目の手術を願いながらも、さらなる不幸へと沈んでいくとにかくやるせなく苦しい作品です。
⑦ICHI
女版座頭市を綾瀬はるかが演じています。とにかくこの映画は綾瀬はるかを観るための映画。衣装こそは小汚いものを着せられているものの、常に彼女の顔は基本的に綺麗なままであり、しかも髪も茶色で無造作風ながらもきちんと整えられたものになっていました。でもそれでいいのです、この映画は。繰り返しになりますが、この映画で最優先すべきことは、主演女優を綺麗にそしてかっこよく見せることであり、それこそがこの映画を作った目的であるからです。
⑧暗くなるまで待って
オードリー・ヘプバーンが盲目の主婦を演じたサスペンス映画です。思わぬことから犯罪に巻き込まれた主人公が、暗闇を逆手にとって逆襲。終盤のどんでん返しから急に目がはなせなくなりました。
⑨風の丘を越えて 西便制〈ソピョンジエ〉
伝統芸能を見せながら旅を続ける一家を描いた韓国映画。昔ながらの封建的な家族ですが、なんとも悲しくて辛くなるストーリー。盲人になった姉と妹の再会シーンがあまりにせつない。
⑩RISE UP ライズアップ
一年前、轢き逃げ事故により失明してしまった少女とパラグライダーに熱中する高校生の出会い、恋、そして思わぬ事実の発覚によるわだかまり…。重い部分もありますが、さわやかな3人が最後にはよい後味を残してくれました。