●渡辺真起子 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

渡辺真起子 出演映画 ベスト10



日本の女優編の中で取り上げた女優さんの中でも、

一二を争う「渋い」女優さんではないでしょうか。

作品の多くが脇役での出演、

それも登場シーンが僅かということも珍しくはないのですが、

その分多くの監督に頼りにされていて、

僅かな時間でもきちんと存在感を示してくれるところが

このかたのこのかたたる所以です。



①愛のむきだし

園子温、満島ひかり、安藤サクラらの出世作ともいえる4時間近くに及ぶ愛とエロの超大作。まさに究極の愛ともいえるべきとてつもない愛の力を、園監督が見事に描ききった傑作といえるでしょう。息をつく時間もないほどの勢いをもって、観ている私にグインと圧力をかけてきました。素晴らしいです。その作品の中で渡辺さんは、西島隆弘演じる主人公の継母を演じていますが、これまた強烈なキャラクター!これを演じきった渡辺さんはさすがです。


愛のむきだし


②贅沢な骨

こちらは行定勲監督による不思議な三角関係を描いた異色の愛の映画です。麻生久美子とつぐみが演じた二人の女性の関係がとにかくせつなく、永瀬正敏を加えた3人の演技合戦もまた見所です。つぐみ演じる女性の継母役で渡辺真起子は出演。



③アントキノイノチ

過去のトラウマを抱えた二人の若者…。決して派手な作品ではないけれど、生きること、命のあることについて深く考えさせてくれる素敵な作品です。瀬々敬久監督。ドラマティックな展開があるわけではなく、映画自体は淡々と進みますが、その静けさゆえに、心を揺さぶるということもあるかもしれません。特に榮倉奈々の好演が印象的でした。老人ホームの職員を渡辺真起子さんは演じています。



④ヒミズ

①と同じ園子温監督による力作。特に若手俳優の潜在能力を引き出す園子温の力というものは相変わらずで、今作についても、実際に海外の映画賞で評価されたように、彼らの魅力を存分に引き出し、魅力的にスクリーンに映すことに成功したのではないでしょうか。この作品の魅力=染谷翔太の存在感と二階堂ふみの鮮度の高い演技、といってもいいように思います。染谷将太演じる主人公を捨てて男と駆け落ちした母親役で渡辺さんは出ています。


ヒミズ


⑤ゼブラーマン

とぼけた感覚が三池監督らしくて楽しい庶民派ヒーロー映画です。頼りないヒーローぶりには、おもわずクスクスといったところ。ある意味オタクのヒーローを描いたオタク応援映画なのかもしれないです。ゼブラーマンに変身する愛川翔の妻を演じるのが渡辺真起子。



⑥だいじょうぶ3

こちらは廣木隆一監督。いろいろ問題が多いとされる昨今の小学校ですが、みんなが互いに個性を認めながらも伸び伸びしている小学生たちを見ていると、子供らしくて素直でいいなあとは思います。そして乙武さん演じる赤尾先生の教える一言一言も、決して上から目線ではなく、同じ視線から、それも押しつけでなく、子供たち自身で気づくように諭していることに、非常に好感が持てました。渡辺さん、ちょっとだけ出演。



⑦イヌゴエ

冴えない主人公が突然犬が関西弁でしゃべるのを聞けるようになったことから起こる騒動を描いたファンタジー・コメディです。バカげた設定が意外にはまり、ほのぼのと面白い映画になっていました。こちらもチョイ役。



⑧ワカラナイ

渡辺真起子演じる母親を亡くし生活に困って遠くに住む父親を探す少年。まさに小林政広監督らしく、現代日本社会の一部を切り取ってそのまま見せたような作品になっています。無駄な効果音を一切廃し、そしてリアルな生活音をそのまま生で聞かせることで、生活感にあふれた生々しさが伝わってきました。


ワカラナイ


⑨棚の隅

突然現れた昔の妻である息子の母親。夫婦の揺れると気持ちを淡々と進行していく中に、台詞を極力排した「間」によって表現をしています。しかし育ての母親が強く、感情の乱れを隠しながら、大人に対応を見せるところがにくい。最後の遊園地のシーンは、ちょっと切なくなりました。①②に続きこの作品も継母役の渡辺真起子さん。


棚の隅


⑩酔いがさめたら、うちに帰ろう。

実話に基づく作品で、どうしようもない夫とその家族との不思議な関係を描いた作品ですが、さらりとした作品になっていて、好感を持てました。アル中と戦う人々の生態観察的な要素が強く、喀血しても、医者からきつく言われても、家族に迷惑をかけても、周りでいざこざがあっても、ひょうひょうと過ごす主人公は、浅野忠信ならではの味わいが出ていたのではないでしょうか。渡辺真起子は精神科の患者の一人として登場。