ジュリエット・ルイス 出演映画 ベスト10
若いころは多い気期待されたジュリエット・ルイス。
演技力の評価も高かったのですが、
プライベートを取沙汰されることも多く、
今はどちらかというと脇役を中心に活躍をしています。
①トゥルー・ブルース
日本未公開のテレビ映画なのですが、なかなかいい作品となっていますので、敢えてランキングにいれてみました。義父にレイプされ、母親に捨てられた少女の過酷な運命と悲劇を描いた救いようのなく辛い内容ではありますが、犯罪に至る過程をじっくり描き、心に響いてきます。主役を演じるジュリエットもまた熱演。
②ローラーガールズ・ダイアリー
親の敷こうとする進路とやっと見つけた自分のやりたいこと、青春期の親子関係を描いた映画ではよくある構図ではあるのですが、生き生きしたエレン・ペイジの姿と、彼女の応援に転じた父親の姿、そしてチームメイトたちの清々しい表情に、後味の爽やかな作品になっています。監督はドリュー・バリモア。ライバル選手役をジュリエット・ルイスが演じています。
③蜘蛛女
これ以上の悪女はないという女をレナ・オリンが強烈に演じ切っています。一方で、愛する妻や愛人への愛情も盛り込んで、愛情と欲望の間に揺れながら、悪女に翻弄されて行くだらしのない男を演じたゲイリー・オールドマンもいい味をだしています。余韻を持たせるようなラストシーンも、この手のスリラーとしては異色で、運命を翻弄された男の哀愁というものが漂ってくるようなシーンで、なんとも切ない気持ちにもなってきました。その男が常時に溺れるウエイトレスをジュリエット・ルイスが演じています。
④バスケットボール・ダイアリーズ
アイドル映画によくありがちな若者の無軌道を描いた作品ですが、若いころのディカプリオの繊細さが演技にも表現された作品になっています。親友の死から深みにはまっていき修正がきかなくなる主人公、悪友たちが取り返しのつかないところまで行き着いてしまい、母親からも見放されたことで、なんとか更生のきっかけをつかむところでひと安心。ジェリエット・ルイスはジャンキーの役。
⑤8月の家族たち
聞けば聞くほど不快になっていくこの家族の会話。お互いに自分を省みることをしないで、相手を責めたり罵ったり詰ったり…。そしてやがて明らかになっていく隠し事…。一家の主の葬式に集まった家族たちを演じる演技派個性派俳優たちによる壮絶な演技合戦は実に濃厚でした。その一家の三女役でジュリエット・ルイスは出演。
⑥イナフ
ドメスティックバイオレンスを過激に描いた作品ですが、基本はサスペンス。展開は逃げる親子と追う異常な夫という構図で終始一貫していますが、それがなかなか怖い。結構ドキドキするシーンが多く、加えて娘が父親の正体を知っていくまでの過程がなんとも居たたまれなくなるような展開。ジェニファー・ロペス演じる主人公の同僚ウエイトレス役でルイスは登場。
⑦ギルバート・グレイプ
問題を抱える家族の元から離れられない青年をジョニー・デップが好演。それ以上にディカプリオの知的障害演技が光っているヒューマンドラマです。内容は地味ですが、後味は爽やか。ジョニー・デップのガールフレンドになる美少女を演じるのがジュリエット・ルイス。
⑧誘拐犯
ジュリエット・ルイスが誘拐される妊娠中の代理母を熱演したバイオレンス・サスペンスです。先の読めない展開で話としては面白いのですが、妊婦の虐待といい、血みどろの銃撃戦といい、不快感が残る分はマイナスです。
⑨ケープ・フィアー
ロバート・デ・ニーロが異常犯罪者を演じたサイコスリラー。ジュリエット・ルイスは弁護士の娘を演じ、ふたり揃ってアカデミー賞にもノミネートされました。ルイスの熱演が印象的。1962年公開映画のリメイク作。
⑩夫たち、妻たち
ウディ・アレン監督によるコメディ。別れた夫婦がよりを戻し、普通の夫婦が離婚してしまうという皮肉めいた話は、アレン独特の告白形式とカメラワークにより、ドキュメンタリー風に仕上がっています。アレン演じる大学教授を惑わす生徒を演じるのがジュリエット・ルイス。