アクション映画 ベスト10
久しぶりのジャンル別のベストということで、
映画ジャンルの一つの軸であるアクション映画を取り上げます。
個人的には得意な分野ではないのですが、
とりあえずかなり幅広い作品群の中から、
私の好きなものをピックアップ。
①スピード
これを最初に観たときは圧倒されました。冒頭のエレベーターアクションで掴んでおいて、メインのバスアクション。これで終わりかと思ったところでさらにトレインアクションということで、スピード感・ボリューム感ともに文句なし。キアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロックをスターダムに押し上げたという部分でも意味の大きい作品です。
②ダイ・ハード
ブルース・ウィリスの代名詞となっている傑作アクション。クリスマスシーズンの高層ビルの中で孤軍奮闘で敵と戦うヒーローの姿に、観ているだけで興奮させられます。対テロ集団だけでなく外部の警察とのやりとりもからめ、緊迫感いっぱいに次から次へと展開していく構成も見事。
③007/ロシアより愛をこめて
翻訳機をめぐる奪い合い、二重三重に追ってくる相手組織、そしてボンド、さらには二重スパイの美女との逃亡劇と、スリルいっぱい。展開も読めず、非常に凝ったつくりになっていて、シリーズ最高という評価もうなずける傑作です。
④バックドラフト
アクションとサスペンスとドラマが程よく配合された娯楽作品として見応えのある映画でした。アクションシーンではまるで意志を持っているかのように人間に襲い掛かる火と消防士の対決が、サスペンスでは放火犯の真相を暴こうとするデ・ニーロの活躍と爽快なラストシーンが、そしてドラマでは男兄弟が対立しながらも最後に同じ消防士として通じ合う様子が、それぞれに山場があり、お腹いっぱいになります。豪華なキャスティングもまた見所。
⑤七人の侍
邦画からも何かと思うと、やはりこの作品になってしまいます。黒沢映画の面白いところがすべて詰まったような作品で、世界に誇れる日本映画です。
⑥フェイス/オフ
顔が入れ替わるという非現実的なシチュエーションですが、それが不自然でないほどのスリルに満ちた展開。家族愛の復活もからめて、単なるアクションに終わらせていないところがポイントです。
⑦ブリット
とにかくスティーヴ・マックィーン。ちょっとくたびれたような感じがまた渋くてかっこいいのです。そしてカーチェイスのシーンも見物。観れば観るほどに味わいの出てくる作品です。
⑧フレンチ・コネクション
本当は「フレンチ・コネクション2」の方が好きだったりするのですが、でも正当に評価すれば、やはりこちらになりますか。この映画もカーアクションがひとつの見どころになっています。ジーン・ハックマンの熱演が光りました。
⑨リバース
ややマニアックな作品ですが、好きな作品の一つです。時間が「リバース」して何度もやり直すという展開なのですが、そのたびに事態が悪化。ブラック調のオチも意外性があり、さらにスピード感もあふれ、なかなか面白い映画です。
⑩ゲッタウェイ
こちらもマックィーン。強奪した現金を持って逃げ回るカップルとその金を狙う者たちの追いつ追われつ、裏切り裏切られを、スリリングあるテンポ良い展開と、二転三転するストーリーで見せるクライム・アクション・ムービー。余分な情感や大袈裟に盛り上げる演出は抑えめに、マックィーンの持つスター性をうまく生かした粋でしゃれた作品です。