お正月遊びの一つに、
羽根つきがあります。
 
最近はあまり見かけなくなりましたが、
昔はよく家の外でついたものです。
 
 
 

 
 
 
 
 
羽根つきの羽根の黒い玉は、
ムクロジという木の種です。
 
ムクロジは漢字で「無患子」と書くので、
子どもが患うことが無いようにとの願いを込めて、
年の初めにつくのだそうです。
 
 
写真の2枚目は、ムクロジの実です。
この薄茶色の実の中に黒い種があります。
 
 
 
 
 

 
「植物でシャボン玉ができた(たくさんのふしぎ)」
高柳芳恵 文
水上みのり 絵
福音館書店 
 
 
 
私の敬愛する高柳芳恵さんの絵本です。
ムクロジについての記載があります。
 
 
 ムクロジの実にはサポニンが多く、
昔は石鹸の代わりにしていたのだとか。
 
 
実際、ムクロジの皮を細かくして、
水と共にペットボトルに入れて激しく振ると
泡が立ちますのよ。
 
他の泡立つ植物もでてきて、
この絵本を読むと、やってみたくなるよ!
 
 
 
 
 
作者の高柳さんは自然好きが高じて、
子ども向きの科学の本をたくさん出していらっしゃる方です。
自然に対する興味と探求心はもちろんのこと、
その楽しさをみんなに伝えたいという思いに溢れていらっしゃいます。
 
 
高柳さんの本からは、いつも、そんな
「おもしろい!知りたい!知ることは楽しい!」
という思いが伝わってくるのです。
 
 
 
子どもが科学に親しむ時に大切なのは、
知識よりも、それをおもしろいと思う気持ちでしょう。
そのためには、それを伝える人が
おもしろがっていないといけません。
 
 
本を読んでもらう時もそうですね。
その本を面白いと思っている人に読んでもらうと、その楽しさが伝わるものです。
 
 
 
だから、高柳さんの本はどれもお薦めなのです。
 
 
 
 
羽根つきをして、
こんな身近な科学について読むと
興味も倍増ですね。
 
 
 
 
高柳芳恵さんについてはこちらも是非下矢印