ポンコツ小僧2 生きていてもいーですか | cheer up

cheer up

keep laughing

自転車置き場に、私のと全く同じ型の

誰かの電動チャリが止めてある

5台くらいしか止められないマンションの駐輪場

 

鍵を入れる 入る

鍵を回す 回らない ・・・

 

はい 人のチャリでした!

 

同じ型でもよく見りゃ違和感あるのにね

何度もやってるのに 何で確認しないのだろうか

自分が不思議だ

 

 

 

いまは免許もないのだが

仕事上マイカーを持っている時期があった

 

左折の感覚がわからない

運転下手すぎて 左折の時 社宅の門の低いブロック塀を

ガガガガと 崩しながら出発する

 

社宅のブロック塀を会社が直さなくなった

「直しても どうせあいつがまた崩す」

 

 

 

芳香スプレーを 時々 自分の顔面にスプレーする

いやホントに なんで見ないかね

 

 

 

店の隣に 倉庫の部屋があるのだが

ある時 突然ドアのノブが抜けた ノブが抜ける!?

鉄のかたまりみたいなドアだ

携帯で店内にいる常連さんに電話する

「閉じ込められました!助けに来てください!」

 

 

 

メモ帳とペンは 常時身につけている

思いついたりしたことは すぐメモるのだが

あとで 自分が書いたメモの字が汚すぎて読めない

いや 何度もだけど なぜ落ち着いて書かないのかね

 

 

 

普通にしてて 自分の部屋のドアとかで突き指する

普通にしてて チャリンコのスタンド下ろす時スネをぶつける

 

 

 

中学ではそこそこ勉強はできた

自宅の近くに 県内屈指の名門高校があった

卒業生に総理大臣が2人いる

県立なので学費も安いし 

チャリで通えるので 頑張ったら合格した

 

そしていざ入学

当然ながら ほとんどの学科で 300数十人中300番越え

3年間同じクラスという 悪友が6人くらいいたが

みんな私と似たようなもの

ただ面白かったのは 

みんな抜きんでているものがひとつはあった

 

時代小説が好きだった男は 歴史だけはトップクラス

海外の歌ばかり聴いてた男は 英語が得意だった

私は童話と伝記ばかり読んでただけだが 国語はまあまあだった

 

当時は偶然だと思ってたけど 仲間と3年同じクラスなんて

6クラスあるんだから 今考えると恣意的でしたね

でも みんな地元中学の秀才たちなので 会話は面白かった

 

秀才だった自分が いきなり落ちこぼれになったのを

楽しむ連中が集まっていた

 

そして運命のあの日

数学のテスト 問題数全4問

 

B4くらいの答案用紙だった気がする

じーっと問題文を読んでるだけで 意識がすーっと遠のいていく

 

答え云々以前に 前提となるらしき記号に見覚えがない

拒絶反応を示した魂が 体から幽体離脱していく

 

無の1時間が終わった

 

0点

 

もともと勉強が苦手だった方には 申し訳ないのだが

我々にとっては生涯初の経験なのだ

「0点てあるんだな」

「ちょっとそんな気はしたけど ホントに取れるんだ」

「すげえな 0点か」

感慨にふけることしきりでした

 

よく 数学って普通の人は一生使わないぞ って言うけど

実は深い意味があることを その時に知りました

 

高校の数学のテストは 誰でも0点がとれます

勉強がそこそこできた者にとっては 衝撃の体験を味わえます

これが この世に数学が存在する意味です

 

 

 

もうすぐ3時か 昨日の売り上げの入金をしなくては

通帳をバッグに入れる 

現金の入った封筒をバッグに入れる

銀行に行く 

 

バッグを忘れたことに気づく

 

 

 

チャリンコの前タイヤの空気がすぐ減る

なじみの自転車屋さんに言われた

 

「子供は 立ちこぎやたらするから

前のタイヤがすぐ減るんだけど

大人は普通 後ろタイヤから減るはずなんだけどね」

 

そう言って 私の顔をじっと見つめた

 



※ 写真はイメージです (≧∇≦)

 

 

追記 ポンコツの歩み