その暗黒っぷりに、大ダメージを受けた(とはいえ、作品としてはいい作品なのだと思う)、桜庭一樹さんの『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
』。
ネットでウロウロと検索をしてたらば、私が読んだ萌え系っぽい表紙の文庫だけではなくって、むしろ端正な印象を受ける単行本も出ているようです。
これ、文庫が2004年11月の出版、単行本は2007年3月の出版であるとのこと。つまり、普通とは逆の流れで、文庫落ちではなく、単行本上がり?
萌え系っぽい表紙だと、読者が限られるから、こういう装丁にしたのかなー。『砂糖菓子~』は、この砂糖菓子のような萌えっぽい表紙が合ってるようにも思うけれど、より多くの人が手に取る可能性が増えることはいい事だと思います。
ライトノベルを読んでみようと思っていたところ、古本屋で見つけて何となくぴんと来たので買って読んだのだけれど、でも、これ、全然「ライト」じゃなかったのですよ・・・。米澤穂信さんとかもそうだけど(彼はラノベ書きには分類されないかもしれませんが)、最近のライトノベルの若手作家の方々は、自分が読んでいた頃の楽しいライトノベルという感じではなくって、背景には絶望があるような気がします。
『少女には向かない職業』(って、『女には向かない職業
』を思わせる)、『ブルースカイ』なども気になってたんだけど、桜庭一樹さん、もそっと色々読んでみたいと思います。しかし、少年物は明るく楽しいものが多いように思うけど、少女物って何でこんなに痛いのだ?