こんにちわ。
2022年10月1日から11月6日にかけて、麻倉ももさんの初のライブツアーが開催されました。
無事に終わって本当に良かったです。
備忘を兼ねて感想を書いていきます。
※思ったより長くなりました…
公演情報
今回のツアーの公演情報になります。
自分の参加した箇所はピンクで塗っています。
4/8公演ですね。
全通したい気持ちは少しありましたが、東京のキャパが人気度合いに比例していないのが…。
LINE CUBE SHIBUYAの2日目のチケットが取れていたらワンチャンあったのかなぁと今なら少し考えます。
まぁ夏川さんの舞台と日程が入り混じっていたこともあり、福岡さえ行ければなんでも良いかなって思ってました。
今回のツアーにおいて、一公演でも多く行きたい気持ちよりも、一公演行けないなら二公演行けないのも同じでしょって気持ちの方が大きかったなって改めて感じました。
とはいえ、やっぱり福岡は行くしかないですからね!
「ただいま」と「おかえり」を言える場所ってのはやっぱり尊いのです。
凱旋ライブは絶対に行くべきです!
セットリスト
全公演のセットリストです。
ちょっと分かりづらく申し訳ないですが、初回公演の日替わり曲をAパターンとして緑で塗りつぶし、Bパターンを青で塗りつぶしで表現しています。
毎公演で公式のセトリ予想企画があり、行った人は傾向から正解できるのでは?と思っていましたが、大阪2days参加した人も逆に疑っていたようで、福岡公演のセトリを知ってからは傾向がないような雰囲気が出ていて面白い日替わりの使い方でしたね。
大阪1:AAA
大阪2:BBB
福岡 :ABA
名古屋:BAB
と来たので、残りパターンを考えるとAAB、ABB、BAA、BBAで8公演じゃね?って少し思っていましたが、そうじゃないところが麻倉ももワールド全開だと思いました。
そう簡単には分からせてもらえないようです。
だから企画としてセトリ予想があったのか~と納得しました。
前回の2ndライブでもそうでしたが、アルバムを引っ提げたツアーなのにアルバム収録曲をすべて採用するわけではないという部分はセトリ自体にもこだわりがあるという受け方もでき、ちゃんと考えているんだなと感じています。
全体を通して
会場BGMについて
まず最初に思ったことは、会場BGMでもちょの楽曲が流れていたことです。
夏川さんが会場BGMで遊ぶ事が多いので、会場BGMからイベントの1つと認識した上で他のイベントでも割りと開場時間になると入場して会場BGMを確認しながら待つというスタンスですが、今回はその立ち回りがうまくハマってくれました。
流れている曲の規則性などはライブ前時点では分からなかったのですが、終わってみるとなんとなく、ライブで披露されない楽曲達が流れているのだと感じました。
これはライブタイトルにもあるように、初めまして(Piacere)の方に向けて1つでも多くの(ライブで披露されない)楽曲を聴いてもらうという意味が込められていたのだと思います。
本来のメインターゲットより別現場に行っているファンのほうが経験値的に気付きそうなのはちょっとあれですが、そこまでこだわって作られていたと考えると、とても嬉しく感じました。
演出で使用される小道具について
次に思ったことは、ステージ演出で使用される小道具についてです。
よく見なくても気付きます(本人もどこかで話していた気がする)が、ライブの物販で販売されているブランケットやティーカップ&ソーサーが演出の小道具として使用されていました。
今年に行われた夏川さんの2ndライブツアーMAKEOVERのアンコールで、リピーター特典でもらえたアクリルキーホルダーをイヤリングとしてつけていてなんとなく親近感が湧いて嬉しくなったことを思い出しましたが、そのようにファン側が手に入る(購入した)ものがステージ上で使われているという状況が無意識にライブの満足度に貢献しているように感じ、自分のグッズを使っていること自体に特別な意味はないとしても嬉しく思いました。
前回のライブAgapanthusで使用されたFrancfrancのクッションのように、ファン側で小道具の販売元を特定して購入するのであれば、今回のように自身のグッズを使ってもらった方がグッズの販促にもなるので、合理的だなとも感じています。
セットリストの組み方について
最後に思ったことは、セットリストの組み方についてです。
前回のライブAgapanthusでは映像を通じて時間の経過を表現していましたが、今回はライブ演出とセットリストによって時間の経過を表現しているように感じました。
これは単純に前回からのブラッシュアップと解釈しており、前回のライブ配信のアフタートークでの冨田さんからの感想だったりも影響して今回もこのような形になったのかなと思うと、受け手の声がちゃんと届いているのだと感じられるので嬉しいですね。
少し具体的な話になりますが、初見の福岡と最後の中野で表現されている時間の経過の認識が変わっていました。
■福岡終了時点
・「M01 ネムイケド」~「M08 eclatante」が夢の中の出来事
→ 頭に思い描く理想の自分を表現
・「M09 ユメシンデレラ」~「M13 Run for you」がライブ前
→ 朝起きて会場に向かうまでの過程を表現
・「M14 Shake it up!」or「M15 Fanfare!!」~「M17 ピンキーフック」
がライブ本編
→ ライブそのものを表現
■中野公演終了後
・「M01 ネムイケド」~「M08 eclatante」がライブ前日までの準備期間
→ ライブに向けた準備をしている自分を表現
・「M09 ユメシンデレラ」~「M13 Run for you」がライブ前
→ 朝起きて会場に向かうまでの過程を表現
・「M14 Shake it up!」or「M15 Fanfare!!」~「M17 ピンキーフック」
がライブ本編
→ ライブそのものを表現
後半の認識に変化はなく、この認識の変化のポイントになっているのは「M09 ユメシンデレラ」です。
セトリ上はeclatante~ユメシンデレラが繋がっていますが、演出としてeclatanteが終わった後に「M01 ネムイケド」の開始と同じように眠りにつきます。
その後体を起こしてアコースティックにユメシンデレラの1番が歌唱され、1番終わりに寝起きの伸びのようなアクションから2番に繋がりまました。
この「寝起きの伸びのようなアクション」で連想される状況が人によって異なることで解釈が変わるのかなと思っています。
福岡で初めて見た時は、eclatanteがやりたいことをやっているキラキラした女の子=将来的な理想像という印象もあり、その後のユメシンデレラは夢の中で想像された将来の自分という意味が強いのかなと感じたことから、それ以前の楽曲達は思い描く理想の自分と解釈していました。
10年後の自分の姿を想像したけど
(見えないなぁ)
※ユメシンデレラの歌詞より抜粋
しかし、ライブの始まりも「寝起きの伸び」だったため、どこから夢でどこからが現実なのかいまいち掴みきれないな~って気持ちもあり、色々考えて至った結論として中野公演終了後の解釈に変わっています。
ここからは最終的な解釈について、楽曲単位でもう少し深堀しつつ感想を書いていきます。
披露された楽曲について
■ブロック1
まずは最初のブロックです。
このブロックはライブの準備を行う姿勢を示していると解釈しています。
>M01 ネムイケド
>M02 365×LOVE or Good Job!
>M03 カラフル
一番最初、幕が上がるともちょがステージ上でブランケットをかけて寝ていて、起き上がって「ふぁ~」とあくびをしてからの「ネムイケド」でした。
そのため1日の始まりを表現しているということは多数の共通認識ではないかと思います。
この楽曲からは歌詞からも感じられる通り、待ってくれているファンがいるから「今の私がやりたいこと(アルバムに詰めたもの)」が表現できるようライブに向けての準備も妥協せず取り組むという意識が感じられました。
映画もランチも欠伸も妥協しない
だってキミがいるから
※ネムイケドの歌詞より抜粋
そこから繋がる「365×LOVE」も今回のライブが直接音楽を届けられる機会というニュアンスからのチョイスだと感じています。
1年に1度のChance
どうか どうか 受け取って
※365×LOVEの歌詞より抜粋
「Good Job!」はセトリだけ眺めたらあんまりしっくりこなかったですが、映像化する公演(最終日)で披露された日替わり曲が本筋という前提とするのであれば、この楽曲が本筋になります。
全公演参加したわけではないので実際は分かりませんが、公演ごとにインスタントカメラでの写真撮影やインスタグラムで行っている企画のもちょ10の動画撮影がありました。
ライブの準備の段階で、今回のツアーを想い出としてだけでなく形としてもなにか残したいという気持ちがあっての結果だとしたら、その気持ちを表すための楽曲としてチョイスされたのではないかと感じています。
「カラフル」は分かりやすく自身の感情が表現されている楽曲だと思いました。
ラッキーも ハッピーも 全部分かち合いたいんだ
※カラフルの歌詞より抜粋
ということから、このブロックでは、
待ってくれているファンを想いながらライブの準備を妥協せず取り組む
という姿勢を表現していたのだと感じました。
■ブロック2
次のブロックでは、男性を想う女性の一方的な感情が描かれている楽曲達を並べることで、もちょから見たこれから会うであろう(ライブに参加してくれる)ファン達を想う気持ちが表現されていると感じました。
ここでこのような解釈になったからこそ、最初のブロックの解釈が前述のように落ち着いています。
>M04 シュークリーム
>M05 Love me, Choose me
>M06 ふたりシグナル
>M07 フラワーズ
「シュークリーム」は前回のライブで披露されていないことから今回のツアーが実質初披露でした。
リリイベでは聴けていましたが、ようやくか…という気持ちもあり、一番の見どころはサビで頬を膨らませるところです。
初見はドチャクソの可愛さに言葉を失いましたが、後で振り返った時にこうやってファンを楽しませるアレンジを用意してくれているのか~ってとっても嬉しくなりました。
しかし、このアレンジは振付のHIROMI先生考案の振りとのことで、さすがだな~と思いました…。
※もちょ考案のアレンジだと思っていた
そして「フラワーズ」ですが、振りが手話になっていました。
これはもちょからのオーダーだったとのことで、なるほどな~~って思いつつも、振りを手話にする意図が汲み取れず、申し訳ない気持ちが若干あります。
■ブロック3
その後、衣装替えとして一度ステージから捌けてバンド演奏を挟み、次のブロックにいきました。
>M08 eclatante
>M09 ユメシンデレラ
ここは前述の通りなので特に言うことはないですが、大阪公演とそれ以降で「ユメシンデレラ」の演出が違うという声も聞いたのでちょっと気になってます。
これが全通していないことの弊害ですね…。
■ブロック4
MCを挟んで次のブロックは、歌う前に
「monologue」は自分が歌詞のプロットを考えた楽曲なので歌詞にも注目してほしい
と言っていました。
>M10 monologue
>M11 あしあと
この流れはアルバム発売当時にTwitter?でファンや楽曲制作陣の間で話題になったものを踏襲して、そのまま順番を変えずに採用したのだと思います。
個人的にこのブロックは、ツアーを開催するにあたって切り離すことのできない「中止になったAgapanthusツアー」が意識されていると感じていて、中止になってしまった事実はあるもののその経験を前向きに捉えて今回のツアーと向き合っていたのかなと思いました。
そうであれば嬉しいです。
胸に抱いた淡い想い
行き場をなくしたまま
過去に揺らめいても
いつかはきっと 色褪せていくよ
時間(とき)の風に吹かれながら
※monologueの歌詞より抜粋
水溜り歩いて帰ろうかな
いつもより遠回りして帰ろうかな
星空が顔だして笑ってる
明日もきっと頑張れる
いい日になるよね
※あしあとの歌詞より抜粋
■ブロック5
今回のライブではこのブロックが一番好きです。
>M12 明日は君と。
>M13 Run for you
ライブ会場に向かう移動中から本番前の心境が表現されていると感じており、ツアーなので、地方に自らが足を運びファンに会いに行くという構図が楽曲の歌詞をより引き立たせているようにも思えるため、福岡公演で聴いた瞬間に色々こみ上げてきて涙が溢れました。
初めてだよ
胸を叩く君は今も目の前にいるのに
いつかいつか
名前も知らない君に届くまで
※明日は君と。の歌詞より抜粋
そう きっと 何よりも大切だから
言葉にして伝えたいよ
ちゃんと目を見て まっすぐ自分の声で
スカートの 裾ひらめかせ
風になれ私 Run for you!!
※Run for youの歌詞より抜粋
ようやく実現した初のツアーであり、これ以上ない楽曲のチョイスだったなと今でも思います。
もしかしたら前回のツアーのセトリでこの流れは組まれていて、ツアーから幕張2daysに変更したことでお蔵入りになっていたのかもしれません。
この2曲は本当に嬉しかったです。
地方で聴かなければここまでのインパクトはないと思っているので、その観点でも改めて福岡まで足を運んで良かったと心から思いました。
■ブロック6
このブロックは単純にライブで盛り上がる曲達をまとめているのだと感じました。
日替わり曲をライブの最終公演だけどちらもやったのはライブ円盤意識かなぁという気持ちです。
>M14 Shake it up!
>M15 Fanfare!!
>M16 満開スケジュール
>M17 ピンキーフック
ここでのポイントはアルバム一曲目の「ピンキーフック」がライブでは本編最後に置かれているという部分だと思います。
アルバムでの「ピンキーフック」は以前にブログで書いた通りで、今の自分のやりたいことをアルバムを通して表現していくという方向性の提示だと感じましたが、
この曲は今回のアルバム1曲目にふさわしいなと思っていて、今回のアルバムのテーマ(アルバムタイトル)になっている自分のやりたいことを表現していくよ、というアルバムの方向性を提示している楽曲だと解釈しています。
引用元) https://ameblo.jp/tsun-avalon98/entry-12757376233.html
ライブでの「ピンキーフック」は今より未来(6周年以降)を見据えて、これからも自分のやりたいことを表現し、届けていくという決意の楽曲のように感じました。
でもねピンキーちょっと心配なんだ
反省しよう困らせてないかな
Ah...でも止まれない!
※ピンキーフックの歌詞より抜粋
特に意味はないとしても、もちょ楽曲では一番世間に注目されている曲であることから、本編最後に持ってきてライブを盛り上げるって意味としてこの位置は相応しいように感じています。
■アンコール
アンコールでは、ツアー前半が「シロクジチュウム」で後半が「プリンセスじゃなくても」という割り振りでしたが、大人の事情もあるのだろうと勝手に思っています。
ここは人によって考え方は違うと思うのであんまり深く突っ込みたくはないですが、「追加公演」という名目が存在する以上は本来のツアー6公演と追加公演2公演を区切るのが妥当だと感じており、後半4公演はすべて東京公演のため前後半でセトリを区切るのってのは地域的にもアンバランスなんですよね。
まぁ真相は闇の中…。
>EN01 シロクジチュウム or プリンセスじゃなくても
>EN02 箱庭ボーダーライン or 恋のプレリュード
>MC
>EN03 彩色硝子
前半の日替わり曲を含む4曲のうち3曲は歌謡曲チックなメロディーの楽曲がチョイスされていました。
これらはもちょの憧れである松田聖子さんリスペクトで産まれた楽曲であり、アンコールを求めてくれているファンに対し、自分の趣味に寄せた楽曲の披露による好きなことの提示であると感じました。
そしてアンコールラストの「彩色硝子」は、これまで待ってくれていたファンに対する感謝が詰まっていたと感じています。
もっとだんだん胸にふわり増えては染まる
酸いも甘いもいとおしい
麗しきしあわせの欠片たち
今日もまた彩りありがとう
※彩色硝子の歌詞より抜粋
本当のライブ最後の曲として配置することで楽曲に散りばめられている歌詞がライブそのものを指すという考え方もできるため、色々な解釈ができてとても良い位置だと思いました。
また、中野2日目ではアンコール衣装として各公演の会場カラーTシャツをパッチワークのようにつなぎ合わせたTシャツでステージ上に戻ってきました。
これは最終公演ならではの演出で、各公演の会場カラーがステンドグラスの一欠片のように感じ、そんな魅せ方があったのか…!と感動しました。
※スタッフのサプライズでした(もちょ考案じゃなかった)
■ダブルアンコール
最終公演ではダブアンまで応えてくれました。
>W EN01 ピンキーフック
正直なんでこの曲なんだろうって気持ちはありましたが、納得した点が1つあり、それはサビの振り付けです。
サビの振りは小指を立てて腕を上げる振りです。
(ピンキー=小指)
そして、もちょのファン≒TrySailのファン≒フリコピ勢なので、ファン側もその振りの真似をする傾向にあり、サビになるとお互いが小指を立てて腕を上げている状態になります。
その光景が指切りをしているように見え、
これからもよろしくね。
と自分を好きでいてくれるファンとの約束をしているように感じ、そう感じた瞬間に目頭が熱くなりました。
そこまで計算した上での振り付けや選曲であるなら、100点満点中150点くらいの出来のライブでしたね…。
最後に
こうやってライブを振り返ると、改めて良いライブだったなと思えました。
前回のライブAgapanthusでもやりたいことへの挑戦という姿勢は見えていたものの、今回はより自分の意見を前面に出す姿勢が感じられ、音楽に対する取り組む姿勢に変化があったことを経験として感じることができたので嬉しかったです。
これからも、自由に好きなことややりたいことをできるよう、自分のペースで活動を続けていってほしいなと思います。
以上、ライブの感想でした。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
終わりだよ~(o・∇・o)