久しぶりに妻がランニングに繰り出した。
暑くなってきたので、夜のご近所を走る。
明らかに身体が重そう。
前はキロ6分半くらいで飛ばして3km地点くらいでバテていたが、
この日はキロ8分ペースとなった。
ゆっくりならもう少し距離が伸びるかと思いきや、
「ひええーもうだめだ~」
やはり3kmくらいで突然の叫び。
図ったようにいつもこのあたりで足が止まってしまう妻である。
フルマラソンまでの道のりは果てしなく遠い。
でも久しぶりに夜風を浴びて走り、楽しそうな妻を見ていたら、思い出した。
病気になる前、妻と二人でこうやって近所をてくてくと、
走るような歩くような時間を過ごしていた。
仕事で忙しい夫婦の、束の間のおしゃべりのために。
僕が走り出すきっかけとなったのも、これだった。
