男性が女性の色気に弱いのは、生物学的には当然なのかもしれない。女性も、無意識で誘惑的になるのも同様である。そこに種の保存への本能があるから。つまり性欲を断つというのは不自然なのだ。しかし、不思議にも理性的な人間にしか奇跡は起こらない。人間は生物を超えた存在になれるのか?
神は、多分、人間に生物を超えた存在になって欲しいと期待しているのだろう。目に見える人間の姿は生物そのものである。裸体は特に、生物そのもの姿である。しかし、目に見えない身体こそが、生物を超えた真の姿なのである。
多くの者は、目に見える姿に惑わされ、目に見えない姿を見出すことができないでいる。その状態にある限り、不幸は尽きないのだ。そう考えると、キリストの言う通り、天国への道とは目立たない細い道で、それを見出せる者は少ないのだろう。