今夜は「開運橋のジョニー」にて、数々の国際コンクールで優勝した世界的ピアニスト佐藤卓史氏のサロン・コンサートに足を運んだ。超感動した。アンコールで、店のマスターが私を紹介したので、急きょシューベルトのアヴェ・マリアを氏のピアノ伴奏で歌うことになった。お客さん全員から祝福された。
佐藤卓史氏の演奏は最高だった。私は、ピアノのコンサートには結構足を運んでいる方である。その中でも世界最高峰と呼ばれるピアニストのクリスチャン・ツィメルマンの演奏を2度、生演奏で聴いている。しかし、彼の演奏は完璧だが感動に乏しかったのである。自分の世界に浸っており、客と対話していないのだ。逆に、イェフィム・ブロンフマンの演奏は、アンコールに入ってから客とフレンドリーになっていき、感動のるつぼとなっていった。10曲前後のアンコール曲を演奏したのは彼以外記憶に無いのである。あの感動を忘れることができない。コンサートとは、そうでなくてはならないと思うのだ。
佐藤卓史氏のコンサートは、そのイェフィム・ブロンフマンよりも感動的だった。サロン形式でのコンサートだったが、私は氏より多くのことを教わることができた。氏は客と心を通じ合わせる術を心得ていた。風貌は異なるが、サロンコンサートの神ともいえるフランツ・リストを彷彿させられた。彼はリストの魂を持っていると感じられた。それほど彼の演奏にしびれたのである。私も、いつか氏のようなサロン・コンサートを催したいという目標を持つことができた。そういう意味で、今夜の音楽体験は一生忘れることはないだろう。氏には、購入した素敵なCD(佐藤卓史 「ラ・カンパネラ」~師玉のピアノ小品集」)にサインを書いてもらった。このCDを大切に、いつかその夢を実現させたいと思うのだ。
