シュタイナー教育と言うと、オイリュトミー、フォルメン、エポック授業、エポックノート、7年周期、4つの気質、「肉体・エーテル体・アストラル体」などが挙げられますが、そういう知識や技法を考える前に、まず教師としての姿勢ができていないと、どんなに優れた知識や技法も意味をなさなくなってしまいます。
では、教師としての姿勢とは何かというと、子どもを指導する以前に、まず自分を許し、自分をいたわり、ねぎらい、自分を解放してあげなくてはいけません。先生がイライラしていては、子どもが学ぶことに集中できなくなってしまうからです。
まず、自分を良い状態にすることを心掛けなくていけません。
そして、子どもから声を掛けられた時、声でだけではなく、斜めからでもなく、子どもに正面に立って話を聞くことがとても大切です。わずか数分でも、まっすぐに受け止めてあげるだけで子どもは満足してしまい、それからは、おとなしくお稽古に集中できるのです。
しかし、そこのところを上手く対処できないと、子どもは不満を募らし、何度も何度も話しかけてきたり、いたずらをして先生の気を引こうとするのです。
この性質は、親子関係にも重要なことであり、落ち着かない子の多くは、お母さんに正面からまっすぐ話を聞いてもらえず、不満が募っているというケースが実に多いと感じています。この不満が慢性化してしまうと、常時、落ち着かない子どもになってしまうのですが、こういった家庭での問題を塾で完全に解決することは難しいとしても、そういう傾向の子に対し、お稽古を始める前に、正面からまっすぐ話を聞いてあげる時間を作ってあげるようにしています。
私としては、このように落ち着かない子どもが、落ち着いて学習活動できるようになり、持ち前の能力を発揮できる子に成長できるような教育システムを作り上げることを一つの目標にしています。シュタイナーの教えには、そのヒントがたくさんあるのです。つまり、できる子をさらにできる子に指導していくというような塾ではなく、できる子にも、できない子にも、全ての子に光が届く教育ができないものかと研究しているのです。
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