画像はお借りしました
アメリカのスーパーで売っている “For Sashimi” と書いてないサーモン。
新鮮そうだけど、生で食べれるの?
長年の疑問でしたが、ある日レージー・エーカースというアメリカのスーパーでとても新鮮なアトランティックサーモンを見つけたので、ダメ元で聞いてみました。
Tsu: “Can I eat this salmon raw?”
つう: 「このサーモン、生で食べられますか?」
Store: “Sure! You might wanna cure it first though.”
お店: 「もちろん。先にキュアした方がええかもしれませんが。」
Tsu: “How (do) you do that?”
つう: 「どうしてキュアするんですか?」
Store: “Well, spread some salt all over the surface, cover it with some kitchen paper, and leave it in the fridge for one hour.
お店: 「そうですねぇ、塩を表面全体にまぶして、キッチンペーパーで包んで一時間ぐらい置いときます。
塩
両面にしっかり塩をまぶします
Rinse it with water, pat to dry really well, brush it with the water/vinegar 50/50 solution, and put it in the freezer overnight.”
水で流して、水気をしっかりふき取り、水と酢を半々で作った液を刷毛で塗り、フリーザーで一晩寝かせます。」
水/酢を半々 刷毛で塗ります
フリーザーペーパーで包みます
冷凍庫で一晩寝かせる
皮を剥いで、好きな大きさに切る
Sue: “All right. Thanks. I'll try that tonight.”
つう: 「わかりました。ありがとう。今夜試してみます。」
この日は約1.3キロのサーモン(約40ドル)から60切れほど取れたので、30貫。レストランでいただくと一貫(2個)7ドルぐらいなので30貫だと210ドル。$210-$40=$170
すし飯やワサビ、お醤油を入れても170ドルもしないので、やっぱり随分お得ですね。手間はかかっても、『手巻き寿司パーティーは楽し』です。
それ以来この方法でずっとサーモン手巻きずしを楽しんできましたが、今回ブログを書くにあたって調べていくと、「ん?これ、あんまり意味ないやん」ということに気づきました。![]()
アメリカに来るまでは、鮭のお寿司というと『柿の葉寿司』、あとお刺身ではルイベしか食べたことなかったのですが、こちらではあっちを見てもこっちを見てもサーモン巻きにサーモンにぎり。
フィラデルフィアロールというものには、スモークサーモンとクリームチーズまで入ってます。
なんと、アメリカで最もポピュラーな寿司ネタはサーモンで、
次にまぐろ、ヒラメ、イカ、タコ…と続きます。
https://rbsushi.com/blog/8-most-popular-types-of-fish-served-as-sashimi/
サーモンがアメリカ人にとって、ツナと並んで一番なじみのある魚であるというのもその理由の一つでしょうね。
現在アメリカで消費されるサーモンのほとんどは、ノルウェ-、カナダ、チリなどから輸入された養殖のアトランティックサーモンです。
自然環境を守りながら養殖することを誓った認可証を持つ養殖場生まれのものが、上質のサーモンとされています。
実際のところ(In fact,)、野生のアトランティックサーモンは絶滅の危機にあり、捕獲禁止となっています。
https://www.fisheries.noaa.gov/species/atlantic-salmon-protected
養殖のサーモンの方が生食には適している理由がもう一つあります。
日本人が長い間 鮭を生で食べなかった理由は寄生虫(特にアニサキス)の問題があったからですが、餌がちゃんと管理されている養殖の場合、アニサキスが鮭の体に入り込む割合は極端に少なくなります。
それでもアニサキスを持った天然のオキアミが餌に入り込むことは100%ないとは限らないし、認可証のない養殖場だと餌の管理もずさんなことがあるそうですが・・・。
調べていくうちに、今は日本でもサーモン寿司は人気者ということがわかりました。![]()
回転ずしでは8~9年一位の人気だとか![]()
(
浦島花子がばればれ
)
ノルウェーの “Japan Project” が成功したのですね。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://norr.jp/salmonsushi-details/
ちょっと整理してみます
‐アニサキスを死滅させるには
日本:-20°C以下で24時間以上冷凍する
アメリカ:-35 ℃以下で15時間以上又は -20℃以下で7日間以上等の冷凍 https://www.fda.gov/media/80637/download
‐家庭の冷凍庫はせいぜい-10°Cぐらいにしかならない
もうこの時点でアウトやんねぇ![]()
‐スーパーで手に入るアトランティック・サーモンは養殖
‐養殖のサーモンは寄生虫がつきにくい
そしてそして・・・
‐スーパーのアトランティック・サーモンは、すでに一度冷凍済みだった!![]()
ということで、私の行っているCuringは、意味のないものでした。![]()
でもちょっと味の付いたサーモン刺身も美味しいし、気休め
にもなるので、これからもアメリカのスーパーで買ったサーモンはこの処理を続けると思います。
cureは、治す・熟成させるという意味があります。
* 皆さんも刺身用と書いてないサーモンを生食する時は、養殖でプロの冷凍庫で冷凍してあったもの、そして新鮮なものをお選びくださいね!
英語表記の場合は:
Farm-raised Atlantic Salmon, Previously Frozen
です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
10月8日(アメリカでは昨日)はナショナル・サーモン・デーでした。
ということで、
Happy National Salmon Day!
銭湯の思い出ある?
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