こちらは、バナナ・プディングと呼ばれるお菓子です。
バナナを使ったお菓子、何が好き?
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米南部ママの味 バナナ・プディング
アメリカ南部とは、アラバマ州、ルイジアナ州、ミシシッピー州、ケンタッキー州、ジョージア州、フロリダ州、テネシー州、バージニア州、南北カロライナ州などの北アメリカ南東部のことを指しますが、南部訛りやブルースなどの音楽、ホームクッキング、植民地や奴隷の歴史といろいろ特徴があります。
南部料理には、グリッツと呼ばれるコーンミールで作ったおかゆのようなものやコーンブレッド、バターミルクビスケット、
フライドチキン、ホッピン・ジョン(ご飯の上にブラックアイドピーズをかけたもの)、ナマズのから揚げ、
(この6枚の写真はお借りしました)
などがあって、たいていは土地の特産物を使った料理ですが、家族や友達とのパーティーにもよく登場するバナナ・プディングは、その中でも土地の特産物を使わない珍しいデザートです。
ちょっとカスタードがゆるすぎたかな?
ぐらいが、ウエハース(クッキー)によく浸みて好きです。
カロリー高いのでちょっとずつね
「南部出身の男性の心をつかむには、バナナ・プディングを上手に作れるようになりなさい」なんてことも言われるぐらい。(ほんまかいっ?)
日本で言うたらお味噌汁とかお漬物とかですかね?
わかりませんけど
では、そのバナナ・プディングがどうして南部代表のデザートとなったのでしょう。
今でこそバナナは一本17セント(18円)と とても安く、一年中どこのスーパーでも買える最もポピュラーな果物のひとつですが、南北戦争前までは カリビアン諸島や南アメリカからの貴重な輸入品でした。
蒸気船が発明されてから、パナマなどからもどんどん入ってくるようになり、バナナを使ったお菓子もいろいろ考えだされました。
その中のひとつがバナナ・プディングでした。
1888年のGood Housekeepingに初めて本格的なレシピが紹介されましたが、それはスポンジケーキとバナナとカスタードクリームを交互に重ねたものにウィップクリーム(ホイップクリームのこと)をのせたものでした。
その後、フィンガービスケットやメレンゲを使ったものなどいろいろバリエーションが出てきました。
1921年ローラ・カーリーさんという人がナビスコのニラ・ウエファースを使ったレシピを発表しました。
それがあまりに当たって、1940年代以来、ニラの箱にはバナナ・プディングのレシピがのっています。
どこから見てもクッキーなんですが、ウエファースなんだそうです。
日本のウエハースとは全然違いますね。
今はそのプディングさえも、ミックスを使ってインスタントプディングで作る人もいます。
で、なんでバナナ・プディングが南部を代表するお菓子のひとつになったかというのは、結局はよくわかっていないそうです。
(引きずってすみません)
食文化研究科のロバート・モスさんによると、その理由として考えられるのは、
『バナナ・プディングは簡単に大量に作ることができるので、教会の集まりや結婚式、お葬式、家族会など大人数で集まる機会が多い南部の人たちになくてはならないものになった。』
ということらしいです。
他にも、
『南部の人たちは甘いものが大好き』とか、
『暑い南部でオーブンを使わずにできるから』
などという説明もあるようです。
すみません、写真使いまわしてます
レシピ:
材料
小麦粉 テーブルスプーン 4
砂糖 カップ 11/2
塩 一つまみ
卵黄 大3個
牛乳 カップ 3
ナツメグパウダー(できればおろし立て) ティースプーン1/4
バニラエッセンス ティースプーン 1
バニラウエーハース 1箱(約45個)
よく熟れたバナナ 6本 ( 熟れてないと、美味しくないです)
メレンゲ
卵白 3個分
クリームオブタルタル(クリームタータ) ティースプーン 1/8
(あればメレンゲが安定しますが、なしでもOKだし代わりにレモン汁を少し使ってもOKです)
砂糖 カップ ¼
バニラエッセンス ティースプーン 1
カスタード作り
1.できれば底の分厚い鍋に、薄力粉、砂糖、塩を入れて軽く混ぜる。
2.卵黄とミルクを泡だて器で軽く混ぜる
3.鍋を中火にかけて、2を混ぜながら少しずつ加える。
4.泡だて器で絶えず混ぜながら、もったりするまで火にかけておく。
5.火からおろしてナツメグとバニラエッセンスを混ぜる。
バニラ・ウエハース、輪切りバナナ、カスタードの順に3回ぐらい繰り返す。
最後はウエハースで終わる。
メレンゲ作り
1.冷やしておいたボウルに冷たい卵白を入れ、泡だて器で激しく混ぜる。
2.泡立ってきたら、クリームオブタルタルを加え、砂糖をテーブルスプーン 1杯ごと加え、さらに泡立てる。
3.角が立つまで泡立ったらバニラエッセンスを加える。
4.メレンゲをウエハースの上に広げ、スプーンの裏でところどころたたいて角を立てる。
メレンゲに軽く色が付くぐらいまで(約25分)180度のオーブンで焼く。
最後に数ある南部ママのキャッチフレーズの中から、
思わず吹き出してしまったものをご紹介しますね。
“You can’t change a man unless he’s wearing diapers.”
by Lindsey Ledford
さて、みなさんこれはどういう意味でしょう?
もうひとつは、バナナにちなんだジョークを
“What kind of key opens a banana?”
“A Mon-key!”
長くなってすみません。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
では、皆様素敵な週末を!