芭蕉の気分で岐阜の旅  | petit fleur ~風花舎~

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こんにちはpetit fleur ~風花舎~ うしやまです。

ブログへのご訪問誠にありがとうございます。

 

今日は岐阜の旅 第2段! だいぶ経ちますが(笑)

長良川の鵜飼を観たくてね(^^♪

地味? 笑

いやいや 笑うことなかれ。

長良川の鵜飼は古い歴史と深~い伝統があるのです。

鵜飼漁は日本全国何ヶ所かに点在していますが、ここ長良川の鵜飼は唯一皇室御用のもので、

こちらの鵜匠さんは宮内庁の直轄下、宮内庁式部職の職名を受ける宮内庁職員さんなんですって(@_@)

漁法そのものは、岐阜県指定重要無形民族文化財。

その昔、37戸ほどあった鵜匠のお家は今現在6戸。その6軒で伝統を守っているのです。

鵜匠を継ぐことが出来るのは、その年に生まれた長男のみと決まっていて 代々継承の世襲なのだそうです。

年8回の御漁と、観光用の漁法。

悪天候であっても毎日漁に向かいます。

(5/11~10/15 川の増水時などは中止)

乗船場にて鵜匠さんの話を聞いた後、船頭さんの舵さばきに身を預け、舟は移動し漁場へと向かいます。

花火の合図とともに鵜飼いが始まるのですが、対岸に佇む民家やホテルなどの灯りも一斉に落とされ鵜飼の邪魔にならぬよう配慮がされることには、地元の方の心遣いを感じ古き伝統をみんなで守る心意気を見た気がしました。

濡れた鵜の羽の輝きと水面を照らす松明の灯りだけが浮き上がり、舵の川底に当たる音だけが聴こえる幻想的な情景。

そして、漁のクライマックス・・・

6艘の鵜舟が横一列に並び下流に向かって移動しながら漁をする総がらみという漁法。

暗闇の中に綺麗に並ぶ松明・・・

先人達が生み出した合理的な漁法は、美しい風情を見せてくれますね。

漁の終わりを告げる鵜匠の「ほーほー」と言う掛け声が聴こえてくると鵜が一羽づつ舟に上げられ松明の熱で羽を乾かし始めます。 

そして全ての作業が終わります。

やがて松明が水面に落とされ灯りが消えます。

その時の「ほーほー」という鵜匠の声と松明が消える「ジュッ」という音は日本の音風景100選に選ばれているんですって。

なんだか分かる気がしました。 美しかったぁ。

「おもしろうて やがてかなしき 鵜船かな」 松尾芭蕉

美しい日本の伝統文化だなぁ。

 

鵜匠の生活は鵜とともに起き、鵜とともに床に入る一心同体。

奥の深い鵜飼い観光でしたとさ。

 

少し前のお話です。(*^-^*)