弁護士の法廷での服装は?-「虎に翼」法廷シーンより- | 橋本治子の弁護士日記~仙台より~

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仙台弁護士会所属。

NHK朝ドラ
「虎に翼」を見ていると
法廷シーンで
弁護士、裁判官、検察官
みんな黒いコート的なものを
着ています。
 

肩のあたりの刺繍の色が違うこと
気付かれた方もいるかと思います。
 


当時は
弁護士、裁判官、検察官
それぞれ法廷で着用するものが
決められていました。

 

 

 

 
弁護士職服
明治26年4月5日司法省令第4号

・上着
黒地
襟飾り:唐草模様 白糸

・帽子
黒地
飾り:雲紋
 
 

 

 
判事制服・検事制服
明治23年10月22日勅令265号

判事制服
・上着
黒地
襟飾り:桐花・唐草模様 深紫

桐花の数は次のとおり
大審院判事 7つ
控訴院判事 5つ
地方裁判所判事 3つ
区裁判所判事 3つ

・帽子
黒地
飾り:雲紋


検事制服
・上着
黒地
襟飾り:桐花・唐草模様 深緋

桐花の数は次のとおり
大審院検事 7つ
控訴院検事 5つ
地方裁判所検事 3つ
区裁判所検事 3つ

・帽子
黒地
飾り:雲紋



裁判官と検事には
桐花の刺繍入ってますが
弁護士にはありません。
戦前だなあって思います。
 
帽子には雲紋が刺繍されていますので
テレビで映ったとき確認してみてください。
 

さて、これら現物を見ることが
できる場所が近くにあります👀
 
それは

仙台高等裁判所!


仙台地方・高等裁判所の建物1階
資料展示室という
小部屋に展示されています。

裁判所の建物の中に入って
家裁への渡り廊下の手前付近。
 

これまで資料展示室に
入ったことなかったのですけど
最近、初めて入って
まじまじと見学しました。

写真撮影NGとなっていたので
資料展示室のパンフレットだけ
載せておきます。
 

 

 

 

市役所とか県庁のように
気軽に来る場所でもないと思うのですが
裁判所に来ることがあったときは
よかったら寄ってみてください。
 

なお、仙台地方・高等裁判所の入口は
警備員がいて金属探知機があり
所持品検査をしています。
 
 

以前は、自由に出入りできていたのですが
数年前、保釈中の被告人が
法廷でナイフを振り回す
という事件があり
それがきっかけで
こんな状態になってしまいました😩
 

弁護士は身分証明書か
バッジを見せれば通れますが
物々しくて気軽に入る気持ちには
なれないですね。
 

 
 
 
 
さて、現在は
弁護士の法廷での服装について
定めはありません。
 

年々、カジュアルになっているような気がします。
 
私が弁護士になった20数年前は
男性はネクタイ着用👔
上着着用が普通でした。
いまはネクタイしている人の方が
少ないような?

私も、昔はきちっとしたスーツ着て
ヒールの靴を履き
カツカツ音立てて歩いてましたが
年々、カジュアルになってます。

ヒールの靴なんて
もう何年も履いていません。
だって、足痛くなるし。
紐タイプの革靴かスニーカー👟
急ぎのとき走れるのがグッ
バッグはリュック🎒
両手使えるのはとても楽。


1つ装いに定めがあるとすれば
弁護士バッジ。


日本弁護士連合会会則第29条2項に
 
弁護士は、
その職務を行う場合には、
本会の制定した記章を
帯用しなければならない。
 
と定めがあります。

記章=弁護士バッジです。

「着用」ではなく「帯用」なので
持っていればよく
服に装着している必要はありません。
 
 
私は、以前から
バッジは服につけていませんでした。
常につけている弁護士もいますし
これはそれぞれの考え方の違いかと。
 
 
私の弁護士バッジが壊れていること
以前、ブログに書きました。

 

 


いまも私の弁護士バッジは壊れたまま。
服につけなければ
必要なときだけ取り出して見せて
身分証明するくらいなので
特に不自由はありません。
筆記具入れに入れっぱなし。

とはいえ、1人1つだけ交付される
大事なものであることは事実です。

 

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