星に願いを | 心のこさず~膵臓がんになった私の闘病と日々のこと

心のこさず~膵臓がんになった私の闘病と日々のこと

2023年8月に膵臓がんの診断を受けました。50代2児の母です。
闘病や日々のことを書いていきたいと思います。

6月上旬にカナダとアメリカへ行くチケットを買いました。

当初は娘と3人で行く予定でしたが、なんと社会人の姪っ子も会社を休んで同行してくれることになりました。心強いアシスタントです!


ただ、不安があります。

3月に旅行を具体的に考えるようになったとき、6月はそう遠い未来ではありませんでした。

でも今は、癌患者にとっての1ヶ月がどれほど長いか、ゾッとするほど痛感しています。

1ヶ月前と比べて、明らかに体力、筋力が落ちている…


ベッドメーキングのとき、片脚でベッドの上に上がれたのが、今は手を使わなければ上がれません。

餃子のフライパンを返してお皿に盛ることができなくなりました。

そんな風に、少しずつジワジワと弱っているのです。

主治医が「なるべく早く」と言った理由が、今になって理解できました。


1ヶ月後、私はどうなっているのでしょう?

最悪、私は旅行に行けないかもしれません。

でも姪がいてくれるおかげで、私が行けなくても他の3人で行くことが可能になりました。

それだけが救いです。


答えのない悩みに陥ったとき、私はちょっとした占いをします。

Dreen Virtueのオラクルカード。

 お気に入りはユニコーンバージョンです。

1枚1枚に美しい絵とポジティブなメッセージが書いてあります。



正式にはカードを並べたりと細かな手順があるのですが、面倒なので私はシンプルに1枚引くだけです。


旅行に行けるかどうか、強く問いながら引いた1枚には

Wish upon a star

 (星に願いをかけなさい)

と書いてありました。

サブメッセージは

Make a wish and expect the very best.

(願いをかけて最高の結果を期待しなさい)


ポジティブな感じはあるけれど、何か釈然としません。

私のexpectという単語の理解が曖昧なのでしょうか。

気休めでも、願いは叶うと言ってほしいのに…


少々肩透かしを食らったような気分で、私はカードをしまい、洗濯物を干し始めました。

そしてメッセージの余韻から、何気なく、ピノキオの挿入歌『星に願いを』を口ずさみました。

ただ歌詞はうろ覚えなので、全体の最初と最後をつなげただけです。


私が口ずさんだ歌詞はこうです。

When you wish upon a star

 (星に願いをかけるとき)

Makes no difference who you are.

(あなたが誰であろうと構わない)

When you wish upon a star

(星に願いをかけるとき)


そして最後の一節が口をついたのです。

Your dreams come true.

(あなたの夢は叶うだろう)


涙が溢れました。