日本へ!旅の終わり | スペイン巡礼

スペイン巡礼

普通のアラサー主婦がちょっと冒険する話。
好奇心だけを武器に勢いで旅立ちます。

2013年6月28日→29日

マドリッド→帰国


遂に帰国の日がやって来た。

旅の匂いなど一切感じさせない超現実的な恐ろしい夢を見て思わず目を覚ました。
あー怖かった!!

残っていたパンと大好きなガスパチョで朝ごはん。
空気が乾燥しているせいか翌朝のパンは大抵硬いけどガスパチョに浸して食べれば問題なし♩


荷物を整えて、この旅最後のお散歩に出発。

昼間の暑さがウソのようにマドリッドの朝は寒い(この日は気温16度)のだけど、それがとても心地よい。



静かなプラザ・デ・ソル。空が澄んでる。


最初に見つけたポストに実家と自分宛にハガキを投函。
旅の終わりに帰国後の自分にポストカードを出すのは、日常に戻った時に旅先の空気を感じられて嬉しい。



朝のマヨール広場。人の代わりにトラックがいっぱい。



よく見たら建物の壁に絵があった!



マヨール広場から出る門。



門を抜けたところにあった教会。すごい立派だったな。



マヨール通り、イグレシア教会、グラン・ビアと街の中心をのんびり歩く。


まだ旅先だというのに、頭に浮かぶのは日本に帰ってのことばかり。


旅の最後がマドリッドで良かった。
この街にはすごく活気というか、勢いがある。スペインかは経済危機で大変なはずなのに、みんな明るい。
なんか、いくぞー!!って気分にさせてくれる、元気をくれる場所だ。

あと観光客より地元の人の生活を垣間見る瞬間の方が多かったせいか、無性に日本の家族に会いたくなってきた。
これ以上マドリッドにいたら美味しいものの食べすぎでせっかくのカミーノ・ダイエットの成果も披露できんしね、帰ることに しましょう。



思い残すことなく歩きました。


9時半頃ホテルに戻る。私のフライトは12時10分発。そろそろ出発!

気合いを入れて、お土産でいっぱいになったバックパックを背負うと後ろに倒れそうになって焦った。何キロあるの!?



キャリーケース1個分荷物が増えた。買いすぎ!


チェック・アウトの時、レセプションのおじさんが私の大量の荷物を見て「ロング・ジャーニー(長旅)なの?」って。
長いとは感じなかったな。
「今日が最後の日で、これから日本に帰ります」って言ったときに、あー帰るんだなって。しみじみ。

背中にパンパンのバックパック、片手にはキャリーケース、お腹にはウエストポーチという、
絶対日本ではしたくない格好で地下鉄を3回も乗り継ぎ空港に到着。


カウンターでバックパックの重さを計ったら15キロ。
背負ってる時は絶対20キロ近くあると思ってたのに。私の背負える限界は15キロということか。

手続きをしてもらっている間に、ふと手荷物で持ち込むキャリーケースも計測器に載せてみたらなんと10キロもあった。
機内に手荷物で持ち込めるのは5キロまで。。。ヤバ・・・

預ける荷物に移し替えさせてください!という一言が思いつかずためらっているうちにカウンターのお姉さんは素早くボーイングパスを出し、次の人の番に。

・・・手荷物検査の人に頼み込むしかない!!


その後のセキュリティ・チェックでは当然ひっかかったものの、中身を見せるだけで済んだ。
良かった~!この中に捨てられるものなんて一つもない。
あとは乗り継ぎのモスクワの空港をクリアするだけやな。


待ち時間の間に最後のスーモデ・ナラ ンハ・ナチュラルを飲もうと思っていたのに、まさかのカフェ、クローズ。
歩き回ってみるも他のカフェやレストランもなく。こんなお昼時に!?笑


そして飛行機は定刻通りに出発。



機内ランチ~♪美味なり。

私の選んだ航空会社、アエロ・フロート・ロシアは『安いけど・・・でも・・・』と巡礼仲間の評判がイマイチで心配してたけど、いざ乗ってみると居心地も良くひと安心。

満腹になってウトウトしているとあっという間に乗継のモスクワに到着。

このとき20分遅れで到着しており、乗り継ぎ時間が1時間くらいしかない便のチケットを買っていた私はとにかくダッシュ!!

たまたまいた日本語 の話せる職員さんに案内してもらい、手荷物検査もほぼスルーで出発ゲートへ。
既に搭乗はスタートしていて、せっかくの初・ロシアなのに写真を一枚も撮れなかった。残念!

私の他にもギリギリ乗り継ぎの人がいたみたいで、結局飛行機は30分遅れになった。
隣の席に座った可愛い女の子に癒されつつモスクワを出発。



そして夕食。これもナカナカ。

離陸してしばらくすると、窓の外には沈む夕日が。



空いっぱいに広がる夕焼けにしばらく見入ってしまった。


フィステーラでサンセットを見てからは、バルセロナ、マドリッドと大都市に滞在していたせいか、日の入りをまったく意識してなかった。

フィステーラで夕日が沈むのを見たとき、あ~私のカミーノの終わりを祝福してくれてるみたいと感じた。

今日のこの日没は、この旅の終わりを示してるんだな、寝て起きたら東京なんだなと。

ところが!!
この夕焼けはこのあと延々何時間も続いた。笑

一度、太陽の姿が見えなくなって空が暗くなった。
あ~沈んだな、なんだか寂しいなと思ってしばらく窓から目を離していた。

2、30分してふと窓に視線を戻したら、なんと沈ん だはずの太陽が!
おいおい!

空がまた明るくなってる。そして日没→暗闇。

そしてまたまた太陽出現。

ん?これは日の出か?なんかもうよくわからん。笑

この繰り返し。

一日に何度もこんな光景を見れるなんて。


終わりなんて自分で決めるもんじゃないのかもな。
まだまだ私の旅は続いてるのかも。

「サンティアゴに到着してカミーノは終わっても、あなたの人生の道は続くのです」
そんなことを、巡礼中に聞いたな。

もう黄色い矢印は無いけど、自分の道は自分で決めないといけない、とも。
その通りだな。


そして翌朝10時半、成田空港に到着。



お疲れさまー!


成田から家族に電話して、帰国のご報告。
家族にも心配かけまくりだったな(´Д` )


成田から羽田まではシャトルバスで移動。全然、本当にぜんっぜんバスが揺れなくて日本の道路環境と安全運転に感動。



あぁ、戻ってきたなぁ。



羽田空港で食べた久しぶりの日本食。なんかしみじみ。。



羽田から松山へANAの機内。なぜかレインボー(笑)



松山空港では牛鬼がお出迎え。ただいまー!!


こうして、私の49日間のスペイン旅は幕を閉じました。



★マドリッドで買ったお土産たち★





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