2013年6月24日
巡礼後の観光 in バルセロナ
昨夜のありえない程の騒音にぐったりしつつも、朝はうれしい発見が!
着替えててふと鏡を見ると、なんと人生初の腹筋割れー!!
なんか縦に線がー!!
すごー!
心なしかお尻もすっきりした気がするー!!
という具合で変態ナルシストみたいに鏡を見ていたわけですが、よく考えたら毎日あんな10キロ近くもあるザック背負って1ヶ月以上も(トレーニング期間も入れたら2ヶ月くらい)歩いてたんだから鍛えられないわけないよなぁ。実際に巡礼に出てから食べる量は増えていたはずなのに、最終日にアルベルゲで体重を量ったら3キロくらい減っていたのだ。
これは究極のダイエットツアーですな。(あ、帰国して1年経った今ではすっかり元通りの残念体型です。。汗)
さて、今日の観光の目玉はサグラダ・ファミリア。
中学生くらいのときだったかな?
さくらももこの『世界あっちこっちめぐり』っていうエッセイを読んでサグラダ・ファミリアへの思いを募らせ、一生のうちに一回くらいは見てみたいなぁ、、なんて思っていたのです。
まさか本当に見られる日が来るなんて夢みたいだ。
泊っていた宿から地下鉄を乗り継ぎ、サグラダ・ファミリアという駅で降りるとまさに目の前にその教会が。
どーんっっ
これか!
見た瞬間に圧倒されるわぁ・・・
こんな脇から見てもすでにすごい迫力だ。
一体正面はどこで、中はどうなっているんだろう!??
一刻も早く中に入りたくて正面に回ろうとすると、教会のまわりのフェンスに沿って長~い、長~い列が。
えぇぇぇ!?っと思いながらも、仕方ないので大人しく列に並ぶ。
昨日のピカソ美術館のときもすごい行列だったものの、素敵な路地だったことと人間ウォッチが楽しかったことで待つのもあまり苦痛じゃなかった。
ところが今日と来たら・・・
行列に並んでしまってからは味気ない高いフェンス沿いにただ突っ立ってるだけ。
まわりもサグラダ・ファミリア目的の観光客ばかりで特に眺めて面白いものもなく。
腰を下ろせる感じでもないから、ひたすら待つしかない。
1時間が過ぎる頃、ようやくサグラダファミリアの正面側へ。
待ちに待ってようやくチケットを購入して中へ入ることができた。長かったー!!
(後日確認したところ、チケットを事前にオンライン購入しておくとこんなに並ばずに入場できるらしいです。)
ここは本当に教会の中か?!
こんな造りの教会みたことない・・・
とりあえずこの不思議な柱は一体!?
まぁ、とにかく細かい。細部まで徹底的にこだわっているのがわかる。
ステンドグラスもものすごくカラフル。
鮮やかな原色の色合いが絶妙で、白い教会の内部に差し込む光が綺麗。。
この螺旋階段とか、通路とか、一体どうなってんだ!?
地下空間にある祈りの場。
いやー、どこを見てもすごい。
巡礼路にあった11~12世紀に主流だったシンプルなデザイン(ロマネスク様式)だったからか、その違いは凄まじい。
なんかもう、はぁ、とか、へぇ、とか感嘆詞しか出てこない。
こんなのを作ろうと思ったガウディ、どんな人物だったんだろう。
例えば、子どものときに「住んでみたい家」っていうのを描いたときには確かに私も曲線だらけのメルヘンな家を想像していた記憶がある。
でも大人になればそんな夢の家のことは忘れていたし、実際暮らしているのも普通のアパートだ。
ガウディは子どもみたいな想像力を大人になって忘れるどころか、ますますパワーアップさせた上に技術まで伴わせたのか!?
それって相当に凄いことな気がする。
教会の外。
外壁もよく見ると、ここまでやるか!?ってほど細かくて凝ってる。
素晴らしいことこの上ないのは間違いないサグラダ・ファミリア。ただこの場所は私にとって教会というよりはアミューズメントパーク状態。
昨日のカテドラル以上に観光客だらけで長椅子に腰掛けても心落ち着くことはなく、巡礼路に思いを馳せるどころではない。
併設の博物館もこの状態で、人・人・人。
世界的な観光地ってこんな状態なのか・・・。
嬉しかったのは巡礼中に見たアストルガのガウディ作品のパネルを発見したこと。懐かしい気持ちでいっぱいに。
内部を見学した後は、塔を登ってみる。
バルセロナの街を見下ろす。
細~い階段をひたすら歩く。結構怖い。
バスがあんなに小さく。。
工事中の場所も完成すればますます凄い光景だろう。
こんな建造物の作業中に立ち会えるなんて、それはそれで幸運だったのかも。
下りの螺旋階段の長さにクラクラ~。
ようやく下におりて、サグラダ・ファミリアの全景を見れる場所を探して移動。
発見!
この公園はそこまで人が多くなくて、のんびりと建物を眺めることができたから良かった。
結局サグラダ・ファミリアに半日を費やしていたことになる。さすが世界的観光地は違うなぁ。
お昼をこの公園の近くのバールで食べることに。
大量のポテチと一緒に出てきたサンドイッチ。
フライドポテトじゃなくてポテトチップス!?ってひとりでウケつつ完食。いや、美味しかったけれども。
小腹を満たした後も引き続き観光。
お次は、『カタルーニャ音楽堂』
観光ガイドに、『20世紀初頭のバルセロナでガウディ以上に名声を博した天才建築家の最高傑作』などと書かれていて、すっごく気になったのだ。
道に迷いつつも、なんとか到着。
ふっ~ここかぁ。
窓口で内部見学のツアーのチケットを買う。英語とスペイン語が選択できることになってて、スペイン語のツアーがもうすぐスタートのようだったのでそっちを購入。私の横に並んでいた日本人女性2人組が「英語で聞いてもスペイン語で聞いてもたぶんわからんから一緒~」って話してて、情けないことだけど激しく同感してしまった。
入口を入るとこんな感じ。か、かわいい。。。
いたるところにあしらわれたお花の色や形が絶妙で、すごく乙女な感じ。
期待が高まったところで、ツアー開始!
こんな階段を登ると・・・
また可愛い空間。
柱も、
ステンドグラスも、
シャンデリアも、
ひとつひとつはシンプルなんだけど、全体が絶妙なバランス。
そしてメインの音楽ホールへ。
おおぉぉっっ
すっごーーっっ こんな場所が普通に街の路地にあるなんて…
舞台。
壁の女神様が楽器もってるっっ
窓が可愛い・・・
真ん中の飛び出たステンドグラスのランプ、超絶綺麗だった。
豪華で上品さもあり、乙女な感じで、ちょっとノスタルジーも感じるような、とにかく私のツボ。
この空間たまらーーん!!
このランプがまた・・・!!
次来るときはコンサートのある夜かな。ワンピースとか着てこないといかんかな。
あ、エスコートとかしてくれる人も必要なのでは?
などなど妄想を膨らませつつ、もう呆れるくらい写真を撮って、この音楽ホールを後にしました。
オシャレサロン。
ここもいい雰囲気だったな~。
カタルーニャ音楽堂を出た後は、カタルーニャ広場へ。
ここには各方面へのバスの発着地点になってる上に地下鉄の駅もある。迷ったらここに行けばいい!という場所だった。
交通の要所であるとともに、憩いの場所でもある。
私はここから、観光バスに乗ってみることに。
この観光バス、なんと2階建てなのだっっっ
2階建てバスといえばロンドン♪と勝手に思い込んでた私はまさかここバルセロナにあるとは思ってなかったから、もう感激!!
「2階建てバスに乗ってみたいなぁ」というも小さな頃からの密かな夢だったのです。
チケットを買って、しゅっぱーつ!!
視線が高い。
この観光バスはイヤホンがついてて、自分の国の言語を選べばその言葉でガイドが流れる仕組み。
日本語の解説はありがたい。
私が乗ってるのはこんなバス。
私が最初に載ったバスは、バルセロナの街の東側を半時計まわりに走るコースでした。
まずはベイサイドへ。
リゾート感満点だ~。
これが地中海なのか。
ん!?MUSEUってことは美術館!?となりの白いやつが気になる・・・
は!?あ、あれは!?
Torre Agbarというこの建物、バルセロナ市水道局の本社なのだとか。強烈。
ここ何だったかな?この青色が好きだった。
天下のサグラダ・ファミリアはどの角度から見てもサグラダ・ファミリア。
そして午後もすごい人。
サン・パウ病院。
ここもカタルーニャ音楽堂を設計したドメイクが手がけた病院。
カタルーニャ音楽堂を見てからすっかり彼のファンになってしまった私はここも是非見学したかったが、私が訪れたときには苦しくも工事中。。
悔しかったなぁ。
バスは進む、ツーリストを乗せて。
次に到着したのは、パーク・グエル。
そう、かの有名なガウディ作、グエル公園です。
グエル公園はバス停から坂道を登った場所にありました。
ここ!
想像はしていたものの、やはりすごい人・人・人。
どこも、
かしこも。
きっとサグラダ・ファミリアとここグエル公園はバルセロナでツートップの観光地なんだろうな。
多少圧倒されつつも、私も一生のうちに何度もこれない場所には違いないので人波に負けずに観光。
不思議な道。
相変わらずの曲線。
そして細かいモザイク。
このベンチ最高!
なんて可愛い色。
高台からはバルセロナの街が見下ろせる。
広大な敷地の中にいろんな散歩道があって、ガウディの曲線炸裂。
ガウディはここに、自分のデザインで街ごと作ろうとしたらしい。
市場に学校に公園に、病院だっている・・・と、どんどん計画をすすめたものの、いざ移住者を募集してみるとほとんど人が集まらなかったとか・・・
なんか切ない話だ。きっと彼のセンスについていける人がいなかったのだろうな。
今見ても相当奇抜だから、100年前の衝撃はそれ以上だったんだろう。
ホント、ガウディといい、ピカソといいドメイクといい、バルセロナの芸術家達はどうなってるんだ??凄いとしか言いようがない。
みんなここの空気に触れてインスピレーションを触発されまくってたのかな。
芸術は爆発だ、って言ってた人もいたっけ。
最後に、公園の主・モザイクトカゲにご挨拶。
楽しかったよ。ヨシヨシ。
グエル公園を出て、バス停の近くの売店でお菓子をアイスを買おうとすると街中の2倍くらいして、「やめます」って言ったら急に半額になった。
ふっかけやがったな・・・!?
またバスに乗り込み走り出す。
二階建てバスからの眺めにすっかり夢中です。
元のカタルーニャ広場に戻ってきたのは夕方7時過ぎ。グエル公園に時間を費やしたおかげで、一周に4時間もかかってしまった。
すっかり満足・・・といいたいところだけど、実はこの観光バスには私の乗った東ルートだけでなく西側のルートもある。
私が買ったのは1日券だから今日中なら西側ルートも追加料金がいらないのだ。
1日券で24ユーロもしたし、まだ明るいからもう一周してしまおう!!
Tシャツ1枚で少し肌寒いのが気になったものの、どうにかなる!と言い聞かせてまたバスへ。
二周目に突入っ
再び広場を出発したバスは、最初は東ルートと同じくベイサイドを通過したあと、街の西側に向けて走り出す。
コロンブスの塔。
このゴンドラはどこから!?
またワクワクしたバスの旅のはじまりだったんだけど、この頃から気温が下がり急激に寒くなり始めた。
バックに入れてたストールをグルグル巻きにして、日よけのアームカバーを装着して改めて臨戦体制に。
昼間は爽やかだったのに今は寒々しいベイサイド。
オリンピックスタジアム。
ここは92年のバルセロナ・オリンピックの時のメイン会場だった場所らしい。
私にその頃のオリンピックの記憶はないけれど、ここに世界のトップアスリート達が・・・と思うと感激。
東京五輪のときは何かひとつでも生で観戦したいっっ
メイン会場周辺には変わったオブジェが点在していて眺めるのも面白かった。
オリンピック・スタジアムの周辺はモンジェイクの丘、と呼ばれて1929年の万国博覧会以降開発された地区らしい。
モンジェイクの丘、、名前だけで既にカッコイイ。モンマントルの丘、というのもどこかにあった気がする。フランス?
このモンマントル、じゃなかったモンジェイクを下ったところに、すごい建物があった。
どーんっっ
これは一体!?宮殿!?
と思って観光ガイドを聞いていたら、美術館だった。
※帰国後に知ったのだけど、この美術館の中にはピレネー山麓各地に点在する小聖堂から集めた壁画が何部屋にもわたって展示されており、しかもただ展示されているだけじゃなく各室内には作品が残されていた教会内部が再現されているらしい。
しかも展示されているのは巡礼路全盛期のロマネスク美術・・・!!行けばよかったー!!涙
スペイン広場。
スケボー少年たちが戯れてた。
だいぶゴールに近づいてきたぞ~。大きなザッグを背負った人を見ると妙に親近感が湧くこの頃。
観光エリア、というより生活エリアなのかな?
ガウディ作、ラ・ペルドラ(カサ・ミラ)
実業家のミラ夫妻のために立てられた家。徹底的に直線を排除して曲線が主張している建物。
面白いのは、当時はなかなかこの家の借り手がつかず、やむなく契約条件に「3世代にわたって値上げなし」としたところ。
今でも当時の家賃で何世帯かがこの世界遺産の中で暮らしているとか。凄い!
同じくガウディ作、カサ・パトリョ。街路樹の陰に隠れてしまった。
ガウディの作品はガイドの音声がなくてもひと目でそれとわかる明らかに異質の存在。ガウディはグエル公園にこんな家を何十軒もたてるつもりだろうか、そうだとしたらサクラダ・ファミリアどころではなく年数がかかりそうだけどなぁ。
バスに乗っている間にちょいと見せてもらってすみません。
と、2周目も満足して西側ルートも終了。
一度も降車せずにルートを一周すると2時間ぴったりくらいでした。
路線バスほど難しくないし、地下鉄みたいに暗くない。(高いけど。)
そして地図を片手に一通りまわれば 、街の地理が理解しやすかったです。
さらに重要なのは、乗り物に弱い私でも風のあたる2階なら全然辛くなかったこと!!バルセロナの観光バス最高~っ
夜9時。まだまだ明るいけど、少し人通りが減ったカタルーニャ広場。
少し冷えたし、あったかいものでも食べて宿に戻りますかー。
明日はどこに行こうかな♪
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