新・巡礼1日目〜再スタート〜 | スペイン巡礼

スペイン巡礼

普通のアラサー主婦がちょっと冒険する話。
好奇心だけを武器に勢いで旅立ちます。

2013年6月18日

A Coruna~Santiago de de Compostela → Negreira


朝5時半起床。
昨日寝たのは夜中の2時過ぎだったからほとんど寝てないけど、また巡礼に戻るんだというワクワクで身体は軽かった。


身支度をして2泊お世話になった快適すぎる部屋とお別れ。
フロントに下りて受付でタクシーを呼んでもらう。
ここの受付のおばちゃんには本当にお世話になった。
弱っていた身体を癒してくれたのはこのホテルに違いない。
グラシアース!


まだ真っ暗闇の中タクシーに乗り込み、一気にア・コルーニャの鉄道駅へ。

早朝にも関わらずタクシー代は5ユーロと格安。良かった・・・!
今度こそ酔い止めを飲んで、万全の体制に(笑)


広いけど静かな駅の構内。


プラットホーム。
私が乗るのは6時55分発、VIGO行き。


お世話になる列車。


Renfeは日本でいうJRのような存在のようだ。
ア・コルーニャ~サンティアゴ間で7.7ユーロ。

そして一路サンティアゴ・デ・コンポステーラ!!

ウトウトしていると、30分ほどであっという間に到着。早っ


サンティアゴ・デ・コンポステーラの鉄道駅。

まさかこんなにすぐ戻ってくるとはなぁ・笑


ただいまー!


帰ってきたよー。


まずは大聖堂近くのアルベルゲに行き、5日後に戻ってきて宿泊したいからそれまで荷物を預かってほしいとお願い。
すでに買ってしまったお土産たちだが、巡礼にはちょっと連れていけそうになかった。

オスピタレロのお兄さんは快くOKしてくれ、宿泊の予約までしてくれた。ラッキー!
宿泊するならやっぱり旧市街がいいからな。


そんなこんなをしていると、アルベルゲの中で見知った顔が!!
チーム・フランスのおばちゃん達!!
また会えるなんて!!
事情を話すと、アニクが「バスでフィステーラに行ったけど、最高によかったから絶対行った方がいい」って力説してくれた。
みんなは今日、この街を去る予定らしいから、これが本当に最後の最後だな。
メルシー!


旧市街を出る前に腹ごしらえ。


このバールのトスターダとスモデ・ナランハは抜群に美味しかった!!
こりゃ元気でるわ。

朝9時、出発★


またお世話になります。


こんな時間からスタートする人が少ないのか、それともこの道を歩く人が少ないのか他の巡礼をほとんど見かけない。


眩しいくらいのいい天気。


それでも黄色い矢印→が味方。


やっぱ巡礼は晴天に限る~、、と思ってると、、


あ、遠くに大聖堂の尖塔が見える!!

ズーム!!


たった20分でこんなに離れてしまったんやな。
でもまた5日後には戻ってくるからねー!


今日はサンティアゴから22km先のNegreira(ネグレイラ)が目標。
その手前にもアルベルゲはあるみたいだけど、1日目で頑張っておかないと後がつらい。



通過する小さな村には、今までのように手ごろなバールもなく、一気に通り過ぎる。


予想外にアスファルトの道が続く。


なんとか天気はもってるな。


このカタチの橋、巡礼路ではよく見る。


橋を渡ったところに咲いてた花。ボニータ!


他の巡礼にも時々出会うけど、心無しかみんなクール。
グループでワイワイ歩いているような人もいなくて、1人で黙々と歩く人が多い印象。


私も負けじと黙々と歩き、午後1時過ぎ、でーーーっかい橋登場!


どーんっ


中世風の橋は趣があって素敵。

この村、マセリカには居心地の良さそうなアルベルゲやレストランがあって、すでに寛いでいる巡礼もちらほら。


いい場所だ・・・。


正直、歩く前は22kmなんて余裕っしょー、、とか思ってたけど、これが大間違い。
寝不足が思った以上に良くなかったのか、既にクタクタ。

もうちょっとだけ頑張ってみようとまた歩き出す。


村の中でスペインを観光中という親子に話しかけられて巡礼のことについて質問されたりしたのだけど、逆にこの村であの親子は何をしていたのだろう。
素敵な村だからしばらく滞在してのんびり、とか?それもいいな。


アジサイのような。


マセリカの村を通り過ぎた場所にあった、広大な土地を囲む門と扉。

なんかこの奥にでっかいお屋敷とかがあったりしてー♪と妄想。
でも結構薄暗かったから、あったとして不気味かもしれん。


今日の目的地、ネグレイラまでは残り3キロ!
一時間あればつくはず。
ひとり黙々と歩いていると、1時間ほどでネグレイラに到着。
小さな村を想像していたけど、大きなスーパーも、お店の一通り揃っている「街」だった。

街中で声をかけてくれた女性に公営アルベルゲの場所を聞くと、
「公営アルベルゲはここからまだ1キロはある!ここもアルベルゲよ!」と向かいの通りにあるアルベルゲを指差してくれた。
どうやらそこのオスピタレロのようだ。

すぐにでも休みたい気持ちはあったけれど、建物の雰囲気がイマイチだったこともあり先に進むことに。


街を抜けたところにある陸橋。なかなかの存在感。


そろそろ公営アルベルゲかな?と思っても、その姿はなかなか見えず。

不安になりながら進んでいると、陸橋から10分くらいでようやく到着。


やったー!

でもこんなに街中から離れてるなら、さっきのスーパーで夕食の買出ししてくりゃよかったなぁ。。。
もう激しく後悔しながら受付へ。


このアルベルゲは受付でノートに名前を書いてベッドをキープする仕組み。

そのノートを見て驚愕!!
なんと私がラスト1つのベッドだった。
マジかー!こりゃさっきのスーパーで買出ししてたら間に合わなかったに違いない。

このでかい荷物を背負ってさっきの道を戻るのは辛すぎる。


アルベルゲはピカピカで新しく、2階のベッドルームにはベッドがひとつずつ、程よい間隔で並んでいる。
綺麗な上に二段ベッドじゃないなんて!ラッキー★
しんどかったけどここまで歩いてきて良かった。

1階には二段ベッドの部屋が1部屋子あったけど、そっちは4人部屋だからゆったり使えそうな雰囲気。


ベッドに荷物を置いたらシャワー、洗濯に食糧の調達。
このお決まりの習慣も5日ぶり。

広いスーパーの中でいろいろ物色していると、アルベルゲで同室だった2人組とばったり。
アルベルゲで自炊するなら一緒にどう??とお誘いをいただいた。

いいんですか!?いいんですか!?
とか言っている間に「ビールも3人分買ったから~!あとでね~!」
とさわやかにレジに向っていった。


アルベルゲに戻ると、先ほどの2人組イーさんとT川さんが既に夕食の準備中。
いっぱいあるから!と勧めていただいたので、ありがたく混ぜてもらうことに。


じゃーん!!

美味しそう~!!
イーさん作のミートパスタとT川さん作のサラダ。
私、何もしてない…!


イーさんは転職中の35歳、T川さんはめでたく定年退職を迎えて自由の身を満喫中という年齢も国籍も違う2人。
カミーノ・デ・フランセスを韓国・日本の合同チームで進んでいたものの、いつの間にかチームからペアに規模縮小したとか(笑)
私も彼らも同じ道を歩いていただけに思い出話やカミーノあるある話で盛り上がり、美味しい食事とともに楽しい時間★
本当にありがとうございました!!


今日は道中クールな人が多いなと思っていたら、アルベルゲでもそれ引き続いており、アジア人3人(私たち)以外は本当に静か。
それぞれが黙々と食事をとり、本を読んだり、携帯をいじったり。
なんだか、アルベルゲ全体が暗い。

みんな、かなり疲れとる?
この道を歩くほとんどの人が、数日、もしくは1ヶ月以上の巡礼を経てサンティアゴに辿り着いた後そのままフィニステラを目指している。
いつも元気な巡礼たちだけど、さすがに体力の限界か。
私だってア・コルーニャでの休養がなければ、またここに戻ってくることはなかったかもしれない。
と、いうかもしバス酔いせずにあのままバルセロナまで行ってたら、その後カミーノに戻ってくる可能性は限りなくゼロだったと思う。


この道に戻ってこれた幸運に感謝しつつ、就寝。



明日も歩くぞー!!





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