ひと休み③〜青い海と白い街〜 | スペイン巡礼

スペイン巡礼

普通のアラサー主婦がちょっと冒険する話。
好奇心だけを武器に勢いで旅立ちます。

2013年6月17日

昨日の夜は久しぶりにひとりの時間を満喫。
ブログをupしたり、ガイドブック読んだり、家族と電話したり。

私はガイドブックとして『地球の歩き方』をPDFにして持ってきていたのだけど、なんとその中に今私がいる街、
A Coruna(ア・コルーニャ)についても掲載あり!!

ようやく自分のいる位置や街の概要が飲み込めた・・・!
普通のスペインのガイドブックだと、首都とバルセロナとアンダルシア地方のみ、、というのが定番なんだけど
この本は地方都市まで幅広く掲載してくれてるから本当に有難い。

ツーリスト・オフィスやホテルのおばちゃんからたくさんのパンフレットをもらってはいるものの、読むのに時間がかかる私にとって日本語の情報はやはり貴重。
巡礼中はほとんど開かなかった歩き方だけど、持ってきて良かった~。


昨日の夜更かしのおかげで今朝起きたのは8時前。
ホテルの朝食を食べに1階へ。

受付奥にあるカフェで、昨日の受付のおばちゃんがテキパキと働いている。
パンと飲み物の簡単なメニューだったけどパンは好きなものが選べて、どれも美味しそうで迷った~。

結局おなじみのパン・オ・ショコラ(チョコデニッシュ)とカフェ・コン・レチェ(カフェオレ)に。
巡礼が終わってからというもの、朝から心置きなくコーヒーを飲める(笑)


今朝は天気もいいみたいで、外は晴れてる。
まだ移動はしんどいし、この街をちょっと観光してみようかな。

昨日のおばちゃんにここにもう一泊したいと申し出て、心置きなく街歩きへ。


まずは一向に乾きそうにないゴツめの洗濯物を近所のクリーニング屋さんへ持っていく。
当然だけどスペイン語しか通じず、ものすごく手間取りました。
言いたいことが1ミリも伝わらず、英語を話すお姉さんが呼ばれてやってきた。
申し訳ない。。。

明日にはこの街を出るかもしれないから急ぎ目でってお願いすると、アイロン無しならお昼にはできるよ、って。
助かります!
13時に受け取りにくる約束をしてお店を出る。


荷物がなくなって、地図、カメラと財布だけの身軽な格好で散策スタート!

まずは海岸へ。


おぉぉ~!


海ってこんなに綺麗やっけ??

青がすっごくきれい。
私こんな場所におったんや??


昨夜の大雨の中ではまったくわからなかった景色。
しばらくこの街に滞在することにしてしまおうか。

海岸沿いに広い遊歩道が敷かれていて、沢山の人が散歩していた。


リッチだ・・・!


白い町並みと青い海がすっごくオシャレ。

ただ6月も半ばだというのに空気はひんやりしていて、ちょっと強い風が吹くと七分丈パンツの私は寒かった。。
カラダを温めるには歩かなくては!


歩いていると、サンティアゴ・デ・コンポステーラに近い街だからか、あちこちにカミーノっぽいマークが!。


おっ!


おおおおっっ!

こういうの見ると、やっぱり嬉しくなる。


とりあえ街の北側、岬の先端にあるシンボルの灯台を目指して歩いていたのだけど、
景色がもうとにかくキレイで、写真ばっかり撮ってたら全然前に進めない(笑)


空と海がいい具合で、ホントのサーフィン風景みたい!おもしろーい。


すごい透明感。


目指すはこの先!


気がつけば街があんなに遠くに。


お、あれが灯台か!


灯台の近くになると歩道も超幅広に。


この灯台の麓の小さな砂浜、すっごくいい!!
『紅の豚』に出てくるポルコの秘密基地の海岸(を小さくしたやつ・笑)みたい。


ホテルでは30分と聞いていた距離を1時間以上かけて歩き、ようやく灯台への遊歩道に。


さて、灯台へはどう行けばいいの?

よくわからないけど道なりに歩いてみる。


歩いてきた街の方。


花・岩・海。
当然だけど、見慣れた瀬戸内海とは全然違う雰囲気。


波の勢いもハンパない。


歩いていて気付いたのは、この道は灯台へ通じる道ではなく、
灯台の周りに設けられた、単なる遊歩道。


いつまで経ってもつかないはずです。


あんまり近づいてないし!!


こっちだった。
しかも自動車道から直通。

私が行きに歩いてたのは画面の左の丘の部分でした。
遠回りだけど、かなりオススメ!


ようやく灯台の入口に。
普段は入場料3ユーロ。
なぜだったか忘れたけど、この日は無料で入れた。

たまたま入口で他の日本人の家族と一緒になって、やったね~って喜びました。


灯台の内部はこんな感じ。

居住空間だったかな。

この灯台はローマ時代(約1900年前!!)に作られて現存している世界唯一の灯台で、2009年に世界遺産にも登録されているそうです。

薄暗いけどちらほら観光客もいるおかげで怖くない。

日本人家族に同行するのも気がひけ、ちょっと間をとって進むことに。

狭い階段をどんどん登っていると、途中に小部屋や小窓があったり。
ちょいちょい見学しながら歩いてたけど、あっという間に一番上まで来たようだ。


おー!

塔のまわりをぐるっと歩いて、ア・コルーニャの街を見渡すことができる。



湾が入り組んでるリアス式海岸。


すごーーーい!! そういや大西洋を見たのは生まれて初めてだ。

風は強かったけど、この景色に見とれてしまって、しばしボンヤリ。

じっくり絶景を堪能し、そろそろ下に降りることに。


灯台を下りて他の観光客の流れに乗って歩き、今度は正規のルート(笑)。


おじさんの奏でてた楽器、なんだったんだろう。いい雰囲気でてたな。

ってか1900年間ここに、この場所があったっていうことがなんかロマンだ。



さー帰りますか!
雲が出てきても海の透明感はそのまま。。

でも雨が降り出す前には帰りたいっっ


歩け~。


途中にあった面白い建物。体育館とか?


自転車屋さんの看板代わりにディスプレイされてた。
可愛いっっ

散歩も良かったけど、レンタサイクルで走るのも気持ちいいだろうな~。


もうすぐ街中ってところで小雨が振り出し、少々焦ったもののなんとか約束の時間にクリーニング店へ。
アイロン無しで頼んだ洗濯物だったけど十分な仕上がりで大満足♪

ホテルに戻る途中のパンデリア(パン屋)でバケットを買い、スーパーでチーズや野菜類を買って昼ごはん。


こんな観光地にいるのに、巡礼ランチが一番落ち着くとはどういうことだ・・・!

バゲットはこの大きさでも1本1ユーロするかしないかなので、かなりお得。
左奥にあるのはチーズ。
スーパーにはいろんな種類のチーズが置いてあって量り売りしてくれます。
フレッシュチーズはさっぱりしててモリモリ食べれるから好き。
他にも気になったお菓子などを購入。

お昼を食べたらいつの間にか外は昨夜のような土砂降りに。
今度は灯台の反対側に歩きに行こ~♪って思ってたんやけどなぁ。

アレまぁと思いながらベッドの上でダラダラして、そのままウトウト。。
なんか幸せー。。。。


と、気がついたら既に夕方の5時!
寝すぎやろっ
でもずっとダルかった身体がかなりスッキリした気がした。


元気になってやっぱり悩むのが、明日もこの街でのんびりするか、もう一度バルセロナをめざすか。
でもバスとか電車とかにもう、なるべくなら乗りたくない。
120%酔う!!

なんかいい案はないかと、港の近くにあるツーリスト・オフィスへ。



案の定、途中で大雨に。


晴れてたらキレイだったろうな~。

係りのお姉さんは近郊の街の紹介や電車の時刻表なんかをみせてくれ私が巡礼路を歩いていたことを知ると
このア・コルーニャからサンティアゴを目指す巡礼路があることも教えてくれた。
そういえば地図にあったなぁ。。

私がお姉さんにいろいろ教えてもらっている横では、日本人らしきおじさんがもう1人の係りの人に観光の相談をしている最中だった。
英語で話してはいたけど、雰囲気とイントネーションからして日本人と勝手に確信。

この人の相談が終わるのを待って話しかけてみると、やっぱりその通り!ジャパニーズ!

お互いひとり旅だったので、旅の話や巡礼中の話などで盛り上がる。
おじさんもカミーノ・デ・サンティアゴにはかなり興味がある様子だったので
『もう、すっごくすっごく良い道でした!景色も!人も!ぜひ歩いてみてください!!』って具合に巡礼路を熱く(笑)語っていると、
また猛烈に歩きたくなってきた。。

宿をまだ見つけてなかったおっちゃんへ自分が泊っているホテルを紹介することになり、散歩がてら一緒に移動。
話に夢中なって迷子になったときには焦ったけど、なんとか送りとどけることができた。
良い旅を~!


再びひとりになった後は、夕方のア・コルーニャを散策。


雨上がりのマリア・ピタ広場。


旧市街近くの港。


沿岸にはたくさんの船・船・船!


これでもかってくらいある。


ア・コルーニャのメイン通り。


夏のバカンス・シーズン手前の街はやや静かで落ち着いている。
7月に入ったらすごい人になるらしい。


素敵な町並みの中を歩きながらも、私の心は半分カミーノの思い出に戻っていた。


私はサンティアゴ・デ・コンポステーラにいるとき、『絶対いつかまたカミーノを歩く!』って思ってて、
アンドレアにも「次スペインに来たら、今度こそフィステーラの道も歩くよ」なんて話してたけど、
でもそんなに簡単にまたここに戻ってこれるんやろか。

もし子どもができたら?家族が病気になったら?
10年後、20年後、その時の私は今みたいに元気で体力もあるのか。
旦那さんの心配もしなくちゃいけない。

「いつかまた」というのは曖昧なもので、私が「いつかまた」来たいな~と思った遠方の旅行先で再訪した場所は京都(遠いか?)だけで、
外国となると皆無。
たった数日の国内旅行でさえコレなんだから、移動だけで丸2日もかかるこの国へ来て、しかも歩き旅なんてよっぽどだ。
下手すりゃ二度と来られない可能性だってある。

・・・やっぱりカミーノを歩こうか。

10年後のことは分からないけど、今なら私はもう一度ペリグリーノに戻れる。確実に。

じゃあやっぱり、カミーノ・デ・フィステーラを歩こうかな。
あの道なら残りの日数で十分間に合う。

幸いにもサンティアゴで日本へ送り損ねた巡礼装備はまだ手元に残っている。

そう考え出してからは止まらなくなり、夕食もそこそこにホテルに戻ってインターネットにかじりつく(笑)


苦労の末?とりあえず今後の予定が決定。

明日(6/18)は朝イチの電車でサンティアゴへ移動。
3~4日間でフィニステラの道を歩き、遅くとも5日目(6/22)にはサンティアゴへバス移動。(バスしかないようなので苦渋の決断・・・)

6/23の朝、サンティアゴの空港からバルセロナへ飛行機で移動。

この飛行機がラインエアーという会社で、いわゆるLCC。
バスで16時間かけても飛行機で1時間で移動しても1000円くらいしか変わらないという不思議な現象が起こっていた。
なら最初っから飛行機にしろよ!って話なんですが、外国で、しかもたった数日後の飛行機のチケットをとるなんて考えがハナから無かったのです。
ネットってすっごく便利なんですね。
ただ英語ができなさすぎて、その便利なネットでもだいぶ苦労して希望チケットの予約までこぎつけました。

バルセロナでガウディ作品を満喫、その後マドリードまで移動。お土産を買って、できたら観光。

6/28の午後に帰国の途へ~。


バルセロナの宿の予約までなんとか完了。その先はなんとでもなるでしょ。

巡礼後増えた荷物を苦労してパッキング、就寝。
明日は寝坊できんな。



いったるぞー!




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