巡礼25日目〜穏やかに花やかに〜 | スペイン巡礼

スペイン巡礼

普通のアラサー主婦がちょっと冒険する話。
好奇心だけを武器に勢いで旅立ちます。

2013年6月7日

Ponferrada → Villafranca del Bierzo 24.5km

真っ暗な大部屋で誰ともなくガサゴソ動き出す。
私もそろそろ起きるかー。

手早く身支度をしてキッチンへ。
昨日ミヨンにもらったカップケーキとヨーグルトで朝食に。

すると隣に座ってたお兄さん(すごく長身のノルウェー人)がオレンジとベリーを分けてくれた。
安いからつい買っちゃったけど、とても食べ切れないからって。
ありがとー!
このお兄さんの名前、なんだかものすごく難しかったんよなぁ。思い出せん。。


スヤスヤ眠るミヨンを起こすのも気がひけてそのまま出発。
また会えたらええな。



まだ 夜の様子の広場。


大好きになった時計の門ともお別れだ。


昨日城壁から眺めた橋と川を横目に街を出る。

ポンフェラーダ またねー(^-^)/



建物の下をくぐるように進むカミーノ。


ん?赤い木!


ポンフェラーダの郊外を進むこと1時間、バールでちょいと休憩することに。


おなじみ、コラオカとパン・オ・ショコラ。
日本でいうチョコ・デニッシュと全く同じであります。でも好きー♪


鈴なりとはまさにこのこと。サクランボの木。


この日はこんな道とか、


さびれた街を通ったりとか。

なんというか、この日は何事もない1日だった。
盛りだくさんで刺激的な昨日から一転。

ダイナミックな景色や観光地などがあるわけでもなく、ただ住宅街をつなぐように進む。


車輪みたいな出窓。面白いっ


ちょっと退屈な住宅街。。。
そんな私の目を楽しませてくれたのが、住宅街の家々を彩る花たち。









そして面白い出会い!


途中で出会ったチェックスカートのおじさん。

スコットランドの伝統衣装らしい。
写真を撮らせてほしいとお願いすると快諾いただきました。



ん?ちっさいぶどう の木??


あたりっ


また住宅街。。


教会が開いていたので見学させてもらいました。


教会に見せかけた資料館か??派手やなぁ。


ピンク、白、ピンク、白・・・


あじさい可愛いっ

この近くのベンチでひと休み。
この辺の家はみんな窓に花を飾っててステキだね!って話すと、
え?飾るでしょ!私も~と~と~を育ててる!
erikoは窓に花飾らないの?!って。

そういえば飾ったことないし、育てたこともないなぁ。
めんどくさいし。

このあとお互いに自分がどんなところに住んでるかって話題になったんだけど、
アンドレアの自分の家に対する思い入れとか、居心地の良さを大切にしてる感じがすごく伝わってきた。

普段はあんなにガサツやのにな(←失礼)

私ももうちょっと自分の部屋とか空間を大事にした方がいいのかも。
掃除機かけてりゃいーってもんじゃないんだろうな。



自分で青く塗ったのかな。可愛いっ



お昼をまわった頃、パッと景色が開けた!!




ん?これはプルーンの木??


緩やかなアップダウン、国道とセンダを繰り返しながら進む。


単調な道のりに彩りを添えてくれる花たちに感謝!











いつの間にか、私たちは今日の目的地のVillafranca de Bierzo に到着していた。
キッチンがついているという情報を元に、公営アルベルゲを通りすぎて少し歩いたところにある私営アルベルゲへ。

ところがいざチェックインしてみるとキッチンはあるものの使えず、部屋も暗くて巡礼は皆日当たりのいい中庭に集まっていた。

今日使う予定でパスタ買ったのにー!仕方ないな。


シエスタに入る直前のメルカドに飛び込みお昼ごはんを仕入れた。
アンドレアはアルベルゲ近くの道端で売ってたサンクラボを買ってたらしく、おすそ分けをもらったらこれがまた甘酸っぱくてめちゃくちゃ美味しい!
山盛で2ユーロくらいだったから日本と比べたら激安。

昼のうちはアルベルゲで過ごし、夕方からはふらっとお出かけ。






居心地のよいサイズの小さな街中を、目的もなく2人で散歩。
アルベルゲの居心地はイマイチだけど、街の雰囲気はいい。
ビアナの街もそんな感じだったなー、なんて懐かしく思い出す。
なんせ3段ベッドのアルベルゲなんて後にも先にもビアナだけだった。


ちょっと休憩しようと立ち寄ったカフェでお茶していると、
気になってた『ガスパチョ』を発見!


安かったから頼んでみました★

トマトの味が濃厚だけど、サラっとしててすっごく飲みやすかった。
少しニンニクも入ってる?食欲のないときにも良さそう。
めっちゃでかいボウルに入って出てきたけどあっさり完食でした。



あれ?雲行きがなんか怪しい・・・



居場所の少ないアルベルゲに早く戻る気もしなかったけど戻ることに。


いそげー!!


なんか怖い。


すると、アルベルゲに帰って10分もしないうちにすごい大雨が!!
スペインに来てこんな雨はじめて。

慌てて洗濯物を取り込みに雨の中飛び出すと、すでに私の洗濯ものはそこになかった。
じっくり探すこともできずとりあえず屋根のあるところまで戻ると、ひとりの女の子が、
あの辺に干してたんだったら、まとめて取り入れたからこの中見てみて!って。

雨に気付くのが遅れた人の分まで、彼女が回収してくれてたのだ。

なんて優しい!!
彼女のおかげで私の洗濯物は少し濡れただけで済んだ。

バケツをひっくり返したような大雨をアルベルゲの軒先でぼんやり眺めていると、コリアン3人組に話しかけられた。
転職中でひとり旅のシヨン、大学を休学中にカミーノにきたスヒョン兄弟。

この3人、助かったことに私と英語レベルがほぼ同じ。
韓国人が話すたどたどしい英語は、日本人のカタカナ英語と通じ合うものがある。

スヒョン兄弟はこのアルベルゲのチェックインの受付待ちで一度一緒になってたものの、あんまり愛想がなくて話しかけづらいな~なんて思ってた。
だけど話を聞いてみると、巡礼をはじめたものの苦手な英語とまったくできないスペイン語に疲れてしまってるだけだったようだ。

わかる!すごいわかる!私もだ。
少ない能力をなんとか発動させような毎日四苦八苦してるのだ。疲れないワケない。


そういえば、欧米の人にはすごく若く見られて嬉しいんだけど、同じアジアの韓国人には絶対年上に見られるんだよねー、こないだは30歳って言われてショックだった、、って言ったら

それは『コリアン・エイジ』だと。だから老けて見られてるわけじゃないよって。
は!?なにそれ。
1984年生まれのerikoは韓国だと今30歳だ、と。ちょっと待てー!!

韓国だと生まれた時点で1歳で、次の正月には2歳になると。

というわけで2013年6月現在、1984年9月生まれの私は28歳だけど、韓国式でいえば既に30歳というわけだ。

なるほどー!!日本でいう数え年ってことか。


でも韓国の人たちもこの『コリアン・エイジ』は韓国でしか通用しないことを知ってて、
外国人に年齢をいうときは最初から満年齢では伝えるか、『28歳です、でも韓国では30歳です』というような言い方をするらしい。
知らんかったー!


アジア組で盛り上がっているところに顔見知りのピラーがやってきた。
巡礼序盤で脚を痛めて以降、杖に頼り重い足どりだった彼だが、今日はなんだかラクそうだ。

もう治ったの!?って聞いたら、薬 局で 処方してもらった飲み薬が怖いくらい効いているらしい。
愛用の塗り薬まであるとか。まさに満身創痍。
無理しないでー!


君たちも膝が痛くなったらこれを買ったらいい、と見せてくれたのでメモメモ。
できたらこのまま何事もなくゴールしたいな。


半渇きの洗濯ものを日本の誇る(?)S字フックでベッドの周辺に干す。

S字フックはわりとあちこちで注目を浴びており、さすがジャパニーズテクノロジーだ!などとやたらと褒められてたけど、本当に日本だけのものなのかな?
どこにでもありそうだけど。


距離も短く、ぼんやり歩いてていつのまにかゴールしてしまって た今日。
この日の日記には『花がきれいで、のんびりと。offな1日』とある。
それだけ穏やかな1日だった。


明日はこのカミーノ最後の難関・オブセレイロ峠越えが始まる。


かかってこーい!





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