巡礼21日目〜彼女は太陽を愛しすぎてる〜 | スペイン巡礼

スペイン巡礼

普通のアラサー主婦がちょっと冒険する話。
好奇心だけを武器に勢いで旅立ちます。

2013年6月3日

Leon → Villar de Mazarife 23.1km


1部屋に30人以上が詰め込まれていたレオンのアルベルゲ。
お世辞にも快適とは言い難い。

極めつけはこの旅二度目、隣のベッドと密着のダブルベッド状態。


これ↑ツライ…


あぁ、もうダメだ、出発しよう。
寝袋もくつ下も次の街で買えばいい。


ザッグを持って部屋を出ると、たまたまいた巡礼のひとりが
あの部屋で朝食出してくれてるみたいよ♪って教えてくれた。
なんだなんだとついていくと、みんなに飲み物を振る舞ってるオスピタレロの姿が。
そしてテーブルには山盛りのパン。
まだ6時ですよ !?
昨日のアルベルゲとい いこの地区のオスピタレロはすごいなぁ。
しかもこの朝食もまた寄付制だという。。。ありがたく頂きました。


さて出発しようというころになって、昨夜も同じアルベルゲに泊まっていたtomoさんに会えた。
彼は時間がないので今日からバスを使って行程を短縮する。ここでお別れだ(._.)
少し名残惜しいけど、お互いにいいカミーノになりますように!



夜のような早朝のレオン。といっても朝6時半くらいです。


静かな通りは昨日とは全く別の場所を歩いているよう。


昨日見学にきたパラドールの前。
寝心地はアルベルゲとは比べ物にならんだろうな・・・もちろんお値段も。

このパラドールの横の橋を渡ってしまえばもうレオンの旧市街とはお別れ。




レオンの郊外をのんびり歩き、2時間ほどでラ・ビルゲン・デル・カミーノに到着。

ここのバールで飲んだショコラテは濃厚で甘くって超美味しかったな。

他の巡礼たちと今日の予定を話したり、寝袋を買えそうな街がこの先あるかなーなんて相談したり。笑
どうやら明日か明後日に通過するアストルガって街が結構大きい街らしいことが判明。
よかったー!


ここでもお決まりで巡礼手帳にスタンプをポンっ。
普 通スタンプを押してもらったらその横に日付を書いてくれるのだけど、そのバールのおばちゃんは日付の横にさらに『ANIMO』っと可愛い文字を入れてくれてた。

そのときは、おばちゃんのサインですか!?笑 
とか思ってたけど、後日、これがスペイン語でがんばれ!っていう意味だってわかったときはウルウルでした。


バールを出て歩き出したところで、後ろから肩をたたかれた。
ん?
オラハポネッサー!昨日はありがとう!
ぉぉおっ、昨日道案内した筋肉マンではないかっ

デナダ~♪どういたしまして~
不安げだった昨日の彼とは違い全身からパワーが溢れ出しているかのようだった。
もうこの先追いつくことは ないだろうなぁ。笑
ブエン・カミーノ!



この街を出た後はアスファルトの道を行く。


列車来んかな~。


(贅沢にも)そろそろ見飽きてきた道をぐんぐん進む。


昨日の赤い野原からラベンダー色に。


ふと気がつくとのちょっと前の方でデイビッドがひとりで気持ち良さそうに歌いながら歩いていた。
あんなにおとなしくて控えめな人が!
絶対周りに誰もおらんと思っとるな~笑
(彼はカナダ人、よくアメリカの学生グループに交じってるんだけどいつも騒がしいみんなを静かに見守っているようなタイプ。)


でもわかる、私だって誰もいなかったら歌うー。
ちなみにサザンのTUNAMIが好きで好きで日本が大好きというオスピタレロに会ってから
この旅のテーマソングになってしまった。

どうしても歌詞を全部思い出したくてわざわざwifiスポットで検索したら、すごい角度で心に突き刺さってしまったのだ。
3.11以降サザンはこの曲を自粛してるって聞いたけど、それでもこの曲の良さは変わらんと思う。



今突然肩をたたいたらデイビッドはどんな顔をするやろねー?
なんてイジワル心は抑えて歩幅をゆるめました。



あーーーっという間に本日のゴール。
本当は もうちょっと歩けそうだけど次のアルベルゲが遠いのだ。


いくつかあるアルベルゲ、どこにしようかと村に入ったところで、アンドレア登場!
すごいタイミングで会えたなぁ。
彼女はすでにどこかに宿を決めているらしく、
安くていい庭があるアルベルゲだからというので喜んでついていく。



ここか~。


船?かっこいい!


いつもどおり受付をしていると何やら彼女が横で交渉を開始。
最初は大部屋っぽいところを指定されてたんだけど、すでにアンドレアがいた4人部屋の方に変更になった。
同じ値段ならこっちの方が静かに寝れそうでしょ?って。
確かに!こういう交渉をひるまずできるってすごいわ ー。



アルベルゲの2階には日当たりのいいテラスが。
ここでにテーブルを持ってきてお昼ごはん。


日光浴大好きな彼女と日焼けをしたくない私。
彼女は外出のたびにせっせと日焼けどめを塗る私を不思議そうに見ている。笑

なので2人一緒のときは大体、日なたと日陰の境目に2人で座り彼女が日なた、私が日陰というのが定番になっていた。



こんな感じ。もちろん右が私。


本当に彼女の日光に対する貪欲さには目を見張る。
この日もあっという間にTシャツ・短パンになったかと思ったらちょっと目を離した隙にそのTシャツまで脱いでしまっていた。
あんたホントに女か!?
日本ならケーサツに捕まるよっ 早くそれ着て!

えー!こんなん水着と一緒みたいなモンだよー。
ほら誰も見てないじ ゃーん。

た、たしかに(; ̄ェ ̄)
でも私は気になるんだよー!頼むから着てくれー!


そんなやり取りをしつつ、思うのが日本と欧米でのジェンダーに対する意識の違い。

こっちの人たちは部屋に異性がおろうがなんだろうがフツーに着替える。
さすがに素っ裸になったりしないが男子も女子もパンツとかで普通に歩いてたりする。
シャワールームではたとえ男女共同だとしても堂々とバスタオル1枚だったり。
物干し竿では女性用の下着が堂々とはためいてます。


こうなってくると、イチイチちょっと着替えるだけで移動したり気を遣ったりしてる自分の方がおかしいのかもという気になるから不思議。


なんとドイツ・オーストリアあたりでは男女共同のサウナなるものがあり、男女とも素っ裸でスチームサウナを楽しむのだとか。
全く特別な施設ではなく、普通だし清潔でキレイなところが多いよ~、って。
erikoも次ヨーロッパにきたら一緒にいこう!

あ、ありがとう・・・でも無理かな・・・


恒例の夕方散歩へ。


運動会の ように万国国旗がはためくロータリー。


村の中は意外に広く、スーパーまで行くのに迷ってしまった。


ようやく辿り着いたお店の前のベンチでアイスを食べてると、他の巡礼も通りかかって
いいねー私も食べよー♪俺もー!ってな感じでアイスの輪が広がっていくのが面白かった。
今日はあったかかったからね。



穏やか~。


お宿への帰り道。


今日の夕食。
野菜たっぷりのトマトパスタ&オリーブ漬。
"KAS"はスペインで定番の炭酸飲料。ファンタよりキリっとした飲みクチでハマる。


半屋外の廊下にテーブルを出して食べてると、男の子が下でギターを弾いてるのが聞こえてきた。
いいBGMやねぇ。拍手!


ベッドルームに戻ると今夜のルームメイトであるオランダ人のご夫婦が。
英語は話せないけどドイツ語はOK!ってことだったので、アンドレア直伝のご挨拶を披露。
めっちゃ驚いてもらえた(*^^*)覚えた甲斐があったわ~。

体調もいいし明日は久々に30km以上進もうかと考え中。
どうなることやら。



シューズがポットに(((o(*゚▽゚*)o)))






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