2013年5月25日
Villafranca Montes de Oca → Cardenuela 23.1km
今日は峠越えの日!
朝5時半頃目が覚めたら無性に歩きだしたくなってまだほとんどの人が寝ている中こそ~っと仕度。
昨日のうちにアンドレアとは合流するアルベルゲを確認したから大丈夫。
ひと声かけて6時過ぎには出発。
どこか街道の宿場町を思わせる雰囲気のビジャフランカ・モンテ・デ・オカの村。
またいつかね!
さあ、今日はここから12kmは村も店もない山道らしい。
そして最初っからこの登り。
天気も悪い。大丈夫か!?
わりと張り切って歩いていたはずなのに、速攻アンドレアに追いつかれた。
やっぱり彼女は登りが恐ろしく早い。
一緒に歩いていると痛い目をみそうなのであっさり見送る。
その後、昨日少し話したイタリーカップルに追いつかれた。
エレアーナにお礼を言いたくてありがとうのイタリア語を教えてもらったのだ。
グラッツェ!ブエンカミーノ!
一時間半くらい歩いたところで急に視界が開けた。
ちょうどいい休憩ポイントだけどトイレに行きたくなったら困ると思いそのまま通過。
その後も地味にアップダウンが続く道。
MTBとかほしいな~
それにしても不思議なのは、わりと暗い雰囲気で人も少ないのにひとりで歩いていても不思議と恐怖感がないこと。
麻痺してきたか?
時々に花に癒されつつ。。
峠越え終わり~。約4時間でした。
初日のピレネー以来の峠越えだったから不安だったけど意外にあっさり。よかった。
山から出て村が見えた時の安心感といったら。。
サン・ジャン・デ・オルテガの修道院。
内部の見学もして写真も撮っているのだけどどうしてもそのときのことが思い出せない。
もったいない。
バールでアンドレアと会えたので一緒に休憩して出発。
暗い雰囲気を増長させる木々たち。
と、またいつの間にかまたアンドレアとはぐれひとりになって歩いていたところ突如視界に飛びこんできたのが・・・
ミステリーサークル!?
なに!?
マジでなんか出るんやなかろね?
そのあとすぐに渡った橋↓がまた怖かった。
子供なら太ももくらいまで入りそうだ。
その後小さな村をまたひとつ経て公道へ。
スペインの車は恐ろしいくらいかっ飛ばすからビクビクしながら歩く。
あ、シカ注意!
これは牛注意。
これは!? 標識も各国それぞれですね。
そしてまた上り坂が始まった。
はじめはこんな具合。
だんだんボコボコになって。
ラストはボッコボコ。登山靴万歳♪
なんだか薄暗い道を歩くこと30分。
ひらけた場所にでっかい十字架!なんか圧巻だな。
と、そのすぐ先には・・・
でっかいミステリーサークル!?もう大きすぎて写真に収まらん。
この薄暗い天気がより不気味に思えてくるわ(笑)
ちょうどこの十字架とミステリーサークル(もうそう呼びます)のあたりが頂上だったみたいであとはひたすらゆるやかな下り。
気持ちいい~。
天気もちょっと良くなってきたし。
と、ここでエレアーナに追いつかれた。
せっかくのいい景色なのにデジカメのバッテリーが切れてしまったらしく悔しがっていたので私のカメラで彼女と景色をパシャリ。
彼女はなんと今日はブルゴスまで行くという。
それだと1日で40キロ近く歩かなくてはいけない。
凄すぎ。おばあちゃんと呼ぶには申し訳ない。
私はとてもそんなに歩けない。
さすがにもう追いつけないかもと思いここでお互いのメールアドレスを交換。
写真送るけんねー!
景色を楽しみつつのんびり下ること1時間。
目的の村に到着!インパクト大の看板。
昨日確認した限りこの村のアルベルゲは1つだけ。
早速目についたアルベルゲっぽい建物に入ってアンドレアがチェックインしてるか確かめるも、していない。
彼女はとっくに私より先についてるはずなのにな~。
もしかしてあまりに早くついてもう少し先まで歩いたか!?でも約束したしなぁ。
と村の中をうろうろしているとひとりの女の子が、あなた日本人!?って。
オーストリアの子が日本の女の子を捜してたからきっとあなたのことだと思うよ、と教えてくれた。
助かった!南アフリカから来たというこの女の子にお礼を言ってアンドレアがいたらしき場所に行くもいない。
アルベルゲにもいない。
うーん。。。と思ってると散歩中のおばちゃんグループが、なんか探してるの!?
って声をかけてくれた。
アンドレアの特徴を話すと、
わかった!小さい村だし一緒に歩いてたら見つかるから、と一緒に散歩することに。
するとものの5分もしないうちに、
彼女じゃない!?って。
あー!!いたー!!
おばちゃん達に重ね重ねお礼を言ってアンドレアと合流。
どうやらこの村にはアルベルゲが最近ひとつ増えたようで2つになったみたい。
で、お互いが違うアルベルゲに入っていたのだ。
そりゃわからんな。
見たガイドブックが最新だったしお互い村にアルベルゲは1つって信じきってたからな。
一旦別れて、5時に村の真ん中の教会へ。
どう考えても日本なら夕方5時の空じゃない。
歩き終わって、シャワーも洗濯も終わって、身軽な格好でのんびり散歩してる時間が最高に好き。
この天気が歩いてる間も出てくれたらいいんだけどな。
このカルデニュラの村はバールが一軒あるだけでお店もレストランもない。
村唯一のバールは村の人全員集まってるんじゃないかという大盛況。大人も子どももお茶したりトランプしたり、ひたすらおしゃべりしたり。
そんな様子を眺めつつ私たちもコラカオで休憩。
そして待ちに待ったアルベルゲでの夕食♪
今日は宿で夕食をお願いしたから何もしなくていい。
そのかわり私はわずかな英語力をフル回転で2時間持たせなくてはいけない。
今日のメンバーは私と同様英語が苦手な人が多いのか、シャイな人が多いのか、
どうしよう?何を話したら?
と、大きなテーブル全体がドギマギする雰囲気で溢れていた。もちろん私もそのひとりだ。
私の隣に座っているドイツ人のおじさんは自分は何があってもしゃべらないと決めているのではないかと思うくらいこっちをチラリと見ようともしてくれない。
これ、どうすれば?!私なんかしたかな( ̄▽ ̄)
そわそわして落ち着かない、、と思っていたらこれ↓が出てきたとたん事態は好転。
みんな大好きワイン♩
私はこんな入れ物も初めて見た。
きっとみんなが話し出すタイミングを待ってたんやね。
食事が進むにつれてどんどん賑やかになってきた。お酒もまわってきたのかも。
スープにサラダにパン、メインも二種類選べた。美味しかったー!
私の単語を並べただけみたいな英語もみんなが一生懸命聞いてくれて、英語が得意な1人のおじさんがドイツ語やフランス語に直して話してくれる。優しい。。
そしてこのおじさんは一体何ヶ国語話せるんだろう。
そして、デザートも終わりかけた頃、ようやく私は隣の席のおじさんと話すことができた。
相変わらず仏頂面ではあるけどどうやら少し私にも関心を持ってもらえたようだった。
一度話し始めると意外にも会話が続く。
このおじさんにも存分にカミーノを楽しんでほしい。
みんながすっかり打ち解けたころ、解散。
こういう一期一会を繰り返して巡礼はすすんでいくんだな。
あ、みんなにミステリーサークルのこと聞けばよかった!
明日は大都会、ブルゴス!!
どんな不思議と一期一会が待ってるのかな♩
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