巡礼9日目〜旅と洗濯〜 | スペイン巡礼

スペイン巡礼

普通のアラサー主婦がちょっと冒険する話。
好奇心だけを武器に勢いで旅立ちます。

2013年5月22日

Navarette → Azofra 19.1km


昨日の3段ベッドもキツイと思ったけど、この日は同室に恐ろしくいびきのうるさい人が数人いた上に夜中に誰かの携帯がすごい音量で鳴り響いた。
しかも止めてくれなくて完全に目が覚めてしまった。

朝の4時くらいからキッチンスペースにおいてあった本を読みつつ時間を潰すことに。
というかこのキッチンの椅子の方が熟睡できそうやな。


みんなが起き出す頃を見計らって部屋に戻り身支度。

昨日に引き続き同じアルベルゲだったリョースケくん、今日は35kmも先の街を目指すという。凄い。
この先追いつける可能性は限りなく低いけど、お互い無事にゴールしよね!


そういえば昨日、沢木耕太郎の『深夜特急』の話題が出た。
私はこの本の読後、猛烈に旅に出たくなって仕方なかった。
今は日本にいてもネットで世界各地の情報が手に入るけど、沢木さんが旅した70年代はそんなものは皆無。
ガイドブックもなしに、少しのお金と地図だけを頼りにあの広いユーラシア大陸を這うように旅をする、人によっていろんな見方があると思うけど、私は単純にいいなぁと憧れてしまう。

今朝また深夜特急のことを思い出したら、寝不足&疲れ気味だった私の心が少し元気になった。
というか軽く興奮してきた!笑
深夜特急の効力恐るべし!!



静かな朝のナバレッテ。
巡礼路沿いにはアルベルゲ以外に普通のホテルもちゃんとあります。


今日も天気が悪いなぁ。


ここ、ラ・リオハ州もワインの産地だけあってぶどう畑が多い。


のんびり歩いてお昼頃ナヘラの街に入った。

街の入口のバールで少し休憩して先に進む。



広い橋を渡って街の中心へ。


ちょっと目線を右にするとなにやら赤茶色の岩山が。


人通りが少なく少し寂しい雰囲気のナヘラ。


さっき遠くから見えてた岩山の横を歩く。
地震とかでいきなり崩れたりしないんだろうか。。


まるで要塞?のようなカタチの教会。


ナヘラを出たら山道に。


矢印も岩肌にあった。

この道の脇にある畑で、私の家の近くにある会社の耕運機が働いていた。
なんだかちょっと嬉しい♪


ナヘラを出て1時間、サンティアゴまで残り580キロの表示!

ってことはスタートしてもう200キロも歩いたのか。あっという間だったな。

午後からもイマイチの天気が続いていたものの・・・


晴れてきた!!


気持ちいー!!



14時頃、アソフラに到着。

今日はここで宿泊予定。

先についていたピラーがバールでビールを飲みながら迎えてくれた。
彼は巡礼の途中に脚を痛めてしまったようでストックを杖のように使って毎日歩いている。
見ているだけで痛々しい。
・・・にも関わらず歩くのは私より数段早い。
これはどういうことか(笑)

ビール最高!My No.1 medicine ♩

って、ホントか?笑

"この先にあるムニシパル・アルベルゲはパーフェクトだよ。
2人部屋なんだよ!"

いい情報をありがとう!
とりあえずそのアルベルゲまで行ってみることに。


あ~なんか天気がいいだけで気分が全然違う。

アルベルゲ到着!!


おっ、なんかイイカンジじゃない?新しそう!

門を入ると・・・


おおおー!!
これはイイ♪

巡礼の顔見知りのメンバーも洗濯したり日向ぼっこしたりでさっそく寛いでいる。

レセプションでまだ部屋があるか確認したら、OK!!
急いでアンドレアを迎えにいって2人でひと部屋をゲット!

部屋は狭いけど清潔、その上2段ベッドじゃない。
今まで宿泊した公営のアルベルゲとしては最高かもしれない。
1泊7ユーロでこんな場所に泊まれるなんて最高だな。

もちろん、私たちもシャワー&洗濯のあとはプールサイドで日向ぼっこ。

ずっと、朝は晴れてても午後からはイマイチの天気とか、とにかく不安定な天気だったから歩き終わってからこの快晴は嬉しい。

しかもいい感じで風があるから手洗いの洗濯物もあっというまに乾きそうだ。
今まで洗濯機のない生活なんて考えられなかったけど何とかなるもんだな。


洗濯物といえば、こちらではどうやら庭に張ったロープに直接洗濯物を洗濯バサミで留めるのが一般的な様子。
物干し竿なんてものは一度も見かけず、ハンガーはあくまでクローゼットの中で使うものという位置づけ。
洗濯バサミがいっぱいついてて小物をたくさん干せるやつとか、そういう便利グッズもない様子。
とにかくロープにひたすら吊るす、ひっかける。

日本の私のアパートなんかだと洗濯物を干せるスペースが少ないからこの方法だとあっという間に場所が足りなくなってしまう。
よって物干し竿&ハンガーは必須。

湿潤な日本と乾燥しがちなヨーロッパでは事情も違うと思うけど
『狭いスペースをいかに有効活用するか』
これに関して日本は天才的なんじゃないかな。


しばらくプールサイドで洗濯物を眺めながら幸せ~な気分に浸ったあと、アンドレアとお散歩に。


オールモンツ。
これが巡礼路沿いにもいっぱいあった。


アルベルゲの裏側。


なんか気持ちよすぎる。


変わった遊具がたくさんある公園。

子供向けというよりあきらかに大人向けの健康増進スペース。

アンドレアと、これはこうするんじゃない?とか言いながら片っ端から試したあと、ベンチでおしゃべり。
しかしただ座っているだけでなく脚はベンチの前にあるペダルを回している!笑笑


この村の教会も閉まっていて入れず。

夕食をとったあと、wifiに接続したくてひとりアルベルゲの近くのバールへ。
しばらくのんびりしてバールを出ると、、、、


なんだこりゃー!!
お神輿みたいなのにマリア様っぽいのが乗ってるー!!!

驚いて見ていると、お神輿?の向こう側からエリコサーン!と呼ぶ声が。

あ、チュンだ!!

彼は3日目のパンプローナからずっと同じようなペースで歩いているのか夕方アルベルゲで会うことが多く、また会ったね~の連続だった。
にも関わらず知っているのはお互いの国と名前くらいという。

コレについていってみない?という話になり一緒にこの行列を尾行。

はじめてチュンともまともに話した。
仕事のこと、転職をきっかけにカミーノを歩いていること、でもクリスチャンじゃないこと、毎日英語やスペイン語の会話に必死なこと・・・とても自分と共通している部分が多い。

お祭り行列はアソフラを巡回した後、村の中心の教会に入っていった。

ミサに参加するか迷ったけど、長くなりそうだったからやめておいた。

アルベルゲに戻ると、夕方のこの寒い中でもまだプールサイドにいる人がいて驚いた。
風邪ひかんようにね~。

今晩の部屋は周りに気を遣わずにぐっすり眠れること間違いなし!!

身体が基本の巡礼の旅、しっかり休んで明日に備えよう。



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