巡礼8日目〜恋するログローニョ〜 | スペイン巡礼

スペイン巡礼

普通のアラサー主婦がちょっと冒険する話。
好奇心だけを武器に勢いで旅立ちます。

2013年5月21日

Viana → Navarette 18.3km

ベットの居心地があまりに悪かったせいかどうも浅い眠りだった。
なんども寝返りをうってしまったから、下のベットにいたチュンはさぞかし迷惑だっただろう。

昨日の夕食のときに残しておいたサンドイッチで朝ごはん。おいし~♪

このアルベルゲ、3段ベッドの薄暗い部屋はちょっと厳しいものがあったけど共有スペースはきれいで使いやすく快適。
レセプションの近くではwifiも使えたし。




今日は早めの7時出発。

ビアナの街を出るときは少しぼんやりしていたせいか街を出るためのホタテ貝のマークを見逃してしまっていたようで、
そんな私に気づいた朝散歩中?のおじちゃん2人組に
カミーノはあっちだよ!って教えてもらった。
グラシアス!

無事に街を出て小道を歩いていると、草むらでごそごそ作業をしているおじさんを発見。



ブエノスディアース!!(おはようございます!)
挨拶すると、振り返ってにっこりしてくれたので、思い切って何をしてるの?って聞いてみた。
するとビニール袋の中を見せてくれたのだけど、その中には大量のカタツムリが!!!

もう驚きすぎて声でんかったけん!笑

でも、どっかの料理ではカタツムリ食べるって聞いたことあるからここでもそうなんかな?

それ、食べるの?

Si! (yes!)

た、食べるんだ!!
ちょっと試してみたいわ・・・


そんな衝撃の後、後ろからポンっと肩をたたいて現れたのは昨日乾燥機を一緒に使わせてくれた韓国人夫婦。
今日は33キロも先のナヘラまで歩くという。
1日20キロそこそこを目安にしている私には信じられない距離だ。
追いつける可能性は低いけど、またどこかで会えたらいいな。
たった一晩アルベルゲで一緒だっただけだし、言葉もほとんど通じなかったけど本当に素敵な夫婦だった。



今日は空が一段ときれい。

この雲のかんじ、私の大好きな成瀬政博さんの絵みたいだと思った。
成瀬さんの描く不思議な空の下に自分がいるような気分。
なんて幸せ!!

と、いうわけでやたらと立ち止まって空ばっかり撮影。





こんなことしてるから歩くの遅いんだろうな。
でも、いーんよ。




パノラマ撮影にも挑戦。


歩きはじめて1時間半、国道を渡るための陸橋が。


あれ?天気悪くなってきたし(泣)


橋の上から。

道まっすぐー!!北海道みたい。

そういえば北海道を自転車旅行してから8年も経つんだな。
時が過ぎてもやってることはそんなに変わらない私。
あのときも見たことない大自然や景色に感動して、ひとり旅だったけど仲間ができて。


先に歩いた巡礼からのメッセージ。

そして、一週間歩いたナバーラ州を通過、ラ・リオハ州に突入!!


振り返ると最高に楽しかったパンプローナへの標識。


4日もかけて歩いてきたけど車だと半日でついてしまう距離。
なんて贅沢な旅なんやろう。

ここから先は誰にも会わず、地味な道をひたすら歩いた。


黄色い矢印もホタテ貝もないし少し不安になる。


遠くに見えるのはログローニョかな。


こんな色とりどりのお花畑、見たことない!!


ビアナの街を出て2時間半、大きな川にかかる立派な橋に辿り着いた。


かっこいー!


橋の上。

ここで昨日の晩夕食をシェアしたリョースケくんに追いつかれた。
すごい大きさのザックに圧倒されつつ脚の速い彼を見送る。


ログローニョの街に入ったようだ。

なんか雰囲気あるな~


アルベルゲもかなりあるみたい。

ログローニョはワインが有名で美味しいタパスもたくさんあるって聞いてたし、できれば一泊したかったけど今日はまだ朝の9時半。
次のお楽しみだな。


石畳にも巡礼路を示すホタテ貝が。

巡礼路はまっすぐだけど、せっかくだからカテドラルに寄り道していくことに。
手元の地図を頼りに横道を歩いていくと、、


立派な大聖堂!!

もうでかすぎて入りきらないから斜めでパシャリ。


門のファサードも立派!!

しかしどこが入口なのかわからずふらふらしていると、巡礼仲間のピラーを発見!

入口あっちー!!中もよかったよー!って指差して教えてくれた。
助かった。

立派な大聖堂の中を見学させてもらい、また巡礼路に戻ることに。


大聖堂前の広場。


町並みも都会的!あーもっといい天気でいい時間だったらな~!

せっかくなのでバールで休憩。


冷えたカラダにカフェ・コン・レチェが旨すぎる♪
パンもふわふわで美味しい。

バールのお兄さんも親切で優しい、そしてウインクが上手すぎた。

お会計をして席をたつと、

チャオ!ブエン・カミーノ!! バチっ☆(ウインク!!笑)

おーっっと!!
フェロモンにやられるかと思ったわ(笑)

このお兄さんに限らず、ラテン系の人ってウインクがすごく上手な気がする。
同じ巡礼仲間の女の子達も
あ、また会ったね!パチっ☆とか
それいーじゃーん!バチっ☆とか

大きな目のせい?慣れてるから?
それとも言葉の十分通じない私にオーバーに表情で表してくれてるのかな。
とにかく可愛いんだよな~。
目の細い私がやったら、たぶんただの眠そうな人。


ログローニョの街は想像していたより大きかった。
旧市街を出たあとは車や人がガンガン行きかう交差点に。

矢印も見つけられずキョロキョロしていると、向かいの道路にいた女の子4人が

あっちー!

って一斉に手を上げて方向を示してくれた。
ありがとう!
4人の笑顔にキュンってした。笑

交差点を渡った後も、??っていうポイントがたまにあったけどその度に誰かが助けてくれた。

(帰国した今思い返してみても、ログローニョほど周りの人がさりげなく助けてくれる街はなかったかも)



郊外に出てきた。

しとしと雨が振り出す。
こんな中でさえ時々散歩している人がいるのがすごい。

朝あんなに天気良かったのになぁ。


ぼんやり歩いてたら湖のような場所に出た。

ぅわー、水辺ってなんか癒される~。

賑やかな家族連れに励まされて歩き続ける。


寂しげな道を進む。


街が見えた!!


着いた~。
今日の目的地、ナバレッテ。


巡礼路沿いにあったアルベルゲに落ち着いた。

このアルベルゲではオスピタレロが巡礼にクレープを振舞ってくれるというサプライズ付!
1枚目は焼いてくれて、2枚目はセルフサービスで。
美味しかったな~♪

さらに面白い出会いも。
同じ部屋にいた韓国の男の子、ソンイは日本語が話せた。
日本のアニメが好きで日本語を勉強したらしい。すごい!
彼の挙げるアニメはどれも私の知らないもので、ちょっと申し訳なかった。
マニアック過ぎるわ。


そして昨日に引き続き5時に街の中心の教会でアンドレアと待ち合わせをしていたので急ぐ。



どんな小さい村にも立派な教会があるのが巡礼路っぽい。
それともヨーロッパではこれが普通なのかな?
日本だってどんな田舎でも神社や寺あるしな。


昨日のビアナに比べるとひっそりした街。


高台からの景色はやっぱりいい。



スーパーを探していると観光案内所を発見。
丁寧に場所を教えてもらえ、スタンプまでもらえた。
こんなとこでもスタンプあるんやな~。


ん!?これは!?

周りを見渡すと、、


めっちゃ壷!
なんじゃこりゃっ


アンドレアと、明日は一緒のアルベルゲに泊まれたらいいね~と話しつつお別れ。

今日のアルベルゲには日本語の巡礼ガイドブックや小説まで置いてあり楽しい。
しかし、私は妙に疲れてしまっていてベッドから動く気になれずダラダラ。
こんな日もあるかな。

入念にストレッチをして就寝。



アルベルゲの靴置き場。

みんなを最後まで歩かせておくれよ~。



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