巡礼7日目〜自分で確かめること〜 | スペイン巡礼

スペイン巡礼

普通のアラサー主婦がちょっと冒険する話。
好奇心だけを武器に勢いで旅立ちます。

2013年5月20日

Los Arcos → Viana 18.6km


朝食をとりにアルベルゲのリビングにいくと、昨日仲良くなったおじちゃんグループに話しかけられた。

これはerikoのでしょ?漢字が書いてあったからわかったんだ。
って見せられたのはハングルで書かれた手帳。

ヨーロッパの人にとっては日本語も韓国語も変わらないのかもしれない。
ちなみに2日前にも別の人から中国語で書かれた本を読んでほしいとお願いされた(笑)

この手帳はたぶん、チュンのだ。
めずらしく同じアルベルゲに泊まっている韓国人は彼だけだった。


朝食をとったあと、宿を出発。


昨日の喧騒とは打って変わって静かな教会の前。


今日はめずらしく朝から快晴!やったね!


あぁ、なんか景色が良すぎる。


バス停発見!ここにも黄色い矢印が。


トレス・デル・リオの村にあるめずらしい八角形の教会。

せっかくなので中も見学。


面白い天井。一体どうなってんだ!?


この教会のあたりで、日本人の男性とバッタリ。
2日連続で日本人に会えた!
この方は今年はパンプローナからアストルガまで、来年はサン・ジャン・ピエド・ポールからサンティアゴまでを通して歩く計画だそうだ。

見たところかなり疲れているようで心配。
無事にアストルガまで歩けますように!!



今日も花に縁取られたカミーノ。

ついつい立ち止まってしまう。



雨が降りそうだったけどなんとか持ちこたえました。


けっこういいペースで歩いて13時にはビアナの街に到着。




新しい街へ入る時はいつもワクワク♩


古いんだけど明るい雰囲気の建物が並ぶ。

まだシエスタに入る前のようでお店が開いていた。
これまでの教訓を生かして早めにランチ用のパンをゲットしてからアルベルゲへ。

ん?と見落としそうな場所にひっそりとあるアルベルゲを発見。



受付を済ませて指定された部屋へ行くと・・・


三段ベッド!!まさかでしょ?

私は真ん中のベッドで寝ることに。
上下の間隔も狭くてちょっとつらい。
これは本当に寝るためだけの空間やな。

全く部屋で寛げる気がしないのでシャワーと洗濯を終えたらすぐにアルベルゲの裏にある公園へ。


ベンチで遅めのランチタイム。


ビアナの街は高台にあるから景色もいい。最高の場所だ~。


5時の少し前にアンドレアと待ち合わせをしている場所へ。


街の中央にある立派な教会。

ちゃんと会えるか心配だったけど、彼女はすでに到着して待っていていてくれた。
よかったー!

2人で街を散策することに。







ビアナの街は古い建物や教会が多く散策も楽しい。
映画の中みたいな街並みに生活感がしっかりあるのもまたいい。






静かな教会の中は本当に落ち着く。


プラプラ歩きつつ、三段ベッドのことを話したらアンドレアも見てみたいってことになって、私が宿泊することになったアルベルゲへ。
私と同じく彼女もなかなか衝撃を受けたようだった。



ふらっと立ち寄ったバールでアンドレアが注文してくれたチョコラテ。

何これ!?うっまっっ
チョコレートをそのまま溶かしたような濃厚な味なんだけど、飲みやすい。
アツアツなのに普通のチョコレートみたいにいつまでも固まらないのも不思議だ。
こちらではわりとスタンダードなカフェの飲み物なんだそう。

もしかしたら私が知らなかっただけで日本のカフェにもあるのかも。
帰ったら探してみよう。
ちょっと感激の美味しさだった。


彼女と別れたあと、夕食のためにスーパーに寄ったらまたまた日本の方ばったり。
今朝会った人とはまた別の人だ。
なんか嬉しい日だな~。

軽く話した後、あの、いくつですか!?
という女性には禁断の質問が。

私は見た目+7歳には見える老け顔なので自分の年齢を伝えるときはかなり躊躇してしまう。
(逆ならいいんだけどな~)
28です、、とビクつきながら伝えると、
僕もです!!タメだねー!!と明るく返してもらえて安心した。

なんとこの人、リョースケくんは固くなってしまったパンをパン粉にしてハンバーグを作ろうという計画らしい!
すごい!!
一応主婦やのに完全に負けとるわ(笑)
よかったら一緒に~と誘ってもらえたので夕食をシェアすることに。

2人で適当に食材を買ってアルベルゲへ。

キッチンでは既に他の巡礼者たちが夕食づくりの真っ最中。
空いているスペースで作業開始。

あー、ちゃんと料理するのカミーノに来て初めてかも。
足りない食材や調味料は他のグループの人に分けてもらったりして、順調に作る。

すると昼間顔を合わせていた年配の韓国人の女性に肩をたたかれた。
身振り手振りで、こっちにきて!って言っているようだ。

何かな?と思いついていくとランドリースペース。

少し英語も話せる旦那さんがいて、
洗濯物乾かないのでは?乾燥機を一緒に使おうってすすめてくれた。

なんとありがたい!

肌寒い曇りがちの天気で全く乾く気がしなかったものの、1回3ユーロもする乾燥機を毎回使う気になれず諦めていたのだ。
(だいたい、どのアルベルゲも洗濯機3ユーロ、乾燥機3ユーロ。安いところもあった。)

お礼を伝えて半分支払おうとしたものの、いいからいいからと受け取ってもらえなかった。
コマオヨー!!

カミーノで毎日出会うたくさんの韓国人の巡礼者は、例外なくみんな優しくて親切だ。
10代の若者から60代くらいと思われる年配の方まで、みんなだ。

ニュースでよく見ていた激しい反日感情をもつ韓国のイメージって、何だったんだろう。
テレビやネットじゃなくて、自分の目で確かめないと分からないことって絶対ある。

ほっこりした気持ちになってキッチンに戻り、料理の仕上げ!
だれかと一緒に料理するのなんて何年ぶりだ?

いつの間にか他のグループで食べ切れなったパスタなんかもやってきて、かなりボリュームたっぷりの夕食になった。


完成!!

なかなか美味しくできてる~。

満腹になって後片付けしたあと、すっかりお気に入りになったアルベルゲ裏の公園へまた歩いて行ってみた。


もう9時だというのにこの明るさ。

ひとりでのんびりするには最高の場所なんだけど、夕方だけあって薄着だとかなり寒い。

今日も盛りだくさんの一日だったな。
明日も雨降らんかったらええな。